> けんたの重大事件簿 > | 旅路 > | こども > 奈良旅行3日目社寺巡り最終

奈良旅行3日目社寺巡り最終

奈良旅行3日目社寺巡り最終

さあ!!

ラストスパートの朝です(笑)

今日の目標は、
薬師寺→唐招提寺→石上神宮→大神神社→桧原神社
です。

割と盛りだくさん(汗

朝起きた時は雨が降っていて、これは目標達成は厳しいかなぁ…と思っていたんですが、
朝食後は雨も上がり、天気は回復傾向☆

まず最初に向かったのは、宿から10分くらいのところにある「薬師寺」です。

かつて、大学院時代に伝統材料研究会で訪問したことがあり、
そのときは、薬師寺の修復に関わった宮大工の棟梁も御一緒でした☆

そんな懐かしの場所へ。

DSC_0588

ほとんどの建物は再建されたモノのようですが、
下の写真は国宝になっている「東塔」です。
国宝だけあって、今に至るまでずっと残ってきたようですね。

DSC_0583

歴史の重みに耐えてきた分、随所にガタが出ており、
長期修理に入るそうです。

この塔は、中心部分に大きな柱が有り、それが全体を支えているんですが、
その大きな大黒柱をレントゲン撮ったりしてみたところ、柱野中心に空洞が
できていることがわかったそうです。

DSC_0586

こちらは、薬師寺の中心にある大講堂。
中には弥勒さまが祭られております。

おいら的に気になったのは、この赤色。

DSC_0589 

春日大社もそうですが、神社仏閣は赤を基調とした建造物が多いですね。
東塔のように黒ずんで見える建物も、古いモノほど多く見られますが、
その元は、赤だったんだろうなぁ~という痕跡が残っています。

周囲には、雨上がりの露滴る紫式部

DSC_0602

母上たちの会話を聞いて初めて知ったんですが、
紫式部という植物があるんですね。

紫色の小さな実がたくさん。
ちょっと旬を過ぎてしまったみたいですが、鮮やかです。

お次は■唐招提寺です。

薬師寺の直ぐそばにあります。
歴史の授業で必ず習う、有名なお寺。

こちらも、奈良時代の建立で世界遺産に登録されております。

鑑真が晩年を過ごしたお寺であり、
教科書に載っている鑑真像もこちらに安置されているそうです。
 

DSC_0620  
image

そのお姿は唐招提寺の「御影堂障壁画特別公開」の時にのみ公開され、
毎年、鑑真和上の命日(6月6日)を偲ぶ法要「開山忌」を挟んだ3日間開催されるそうです。

そのときばかりは唐招提寺の駐車場も激混みで、
3時間待ちもざらだとか…。

下の写真は、中心の建物である「金堂」。

DSC_0624

奈良時代に建てられた、現存する金堂としては現存唯一のモノだそうです。

この中でも、おいらの興味を一番惹いたのが、
木心乾漆千手観音立像です。

千手観音像ですが、ホントに1000本手があるんじゃないか!?
というくらい、沢山の手が…。

省略無し!!!

Wikipediaによると

535.7センチメートル。奈良時代末期の作で、廬舎那仏像よりはやや時代が下がるとされている。千手観音像は40手(合掌手を含めて42手)で千手を代表させるものが多いが、本像は実際に1,000本の手を表した例で、大手42本の間に小手をびっしりと植え付ける。現状は大手42本、小手911本、計 953本であるが、制作当初は計1,000本の手を有したものと思われる。

とのこと。

953本の手があるんですか!!!すごい。

さて、さらに奥へ進みますと、一風変わった土壁を発見。

DSC_0633 

そしてさらに奥には、鑑真和上の御廟があります。
そこへ行く途中には、緑の苔の絨毯が!!!

DSC_0663

これがまた、凄まじく綺麗。
幻想的な雰囲気を醸し出しておりました。

DSC_0672 

御廟から伸びる木々の根元には、こんな風に苔がびっしり。
もののけの世界や…。

さて、仕上げは御朱印です☆

DSC_0688 

今回の旅からお寺の御朱印収集を始めたんですが、
御朱印デザインの美しさは、神社に勝ってますね。

さすが、元祖。

文字が生き生きしています。

さあ、神社も負けていられないぞっと!!
お次は、日本でも最古の部類に入る神社、
■石上神宮 – Wikipediaです。

参拝者駐車場から境内へ向かう途中、
田んぼのあぜ道に彼岸花が綺麗に咲いておりました☆

DSC_0693 

緑の中にまぶしく、石塔がそそり立っています。

DSC_0698

さすが月曜日。
境内は人が少ない☆

DSC_0717

絶好の参拝日和ですね。
午前中に訪問した寺々とは対照的です。

石上神宮は、元々は「物部氏」の氏神様として栄え、
大和政権の武器庫としての役割も担っていたようです。

こちらが、拝殿。
なにやら、手前側が工事中の模様。

DSC_0706

この拝殿の奥には20世紀に入って作られたばかりの本殿がありました。
歴史ある神社なのに20世紀に入ってから…??

というのも、それまでは本殿は無く、禁足地として、人が入ることが許されない空間でした。
それを明治時代に発掘調査が行われ、そこから剣(布都御魂剣)や曲玉が本当に出てきた!!

よって、本殿を建立して祭ったそうです。

境内を散策しておりましたら、苔むした石塔を発見。

DSC_0716

これはまた、素晴らしい。
苔マニアになりそうだわ(笑)

さて、石上神宮を出ますと、次の目的地は■大和国一之宮三輪明神大神神社
石上神宮に並び、日本最古の神社と言われております。

参道手前には一の鳥居があり、自動車に乗ったまま参道を進むってわけです!!

DSC_0754

なんたって、両側2車線分をゆうに通すサイズ。
でかいっす。

そ~ろそろ腹も減ってきたと言うことで、
ちょっと遅めの昼食です。

大神神社といえば…

三輪そうめんですよ。
神社が近づくにつれて、そこらかしこに「三輪そうめん」の看板が。
製麺所も多数あるようです。

で、参道にあったお店に入りました。

DSC_0768

うむ。美しい。

DSC_0757

今日は動きまくっているので、ちょっと物足りなかったですが(汗
息子も、短く切ったそうめんを、ちゅるちゅる吸ってました(笑)
腹ごしらえも済ませ、いざゆかん!!!

DSC_0771

と、鳥居の前になにやら撮影部隊が…。
下の写真、鳥居手前の左側です。

DSC_0769

何か、テレビの収録でもしているのかなぁ。

と、妹が反応!!!

「ゲゲゲの女房の人がいるよ。」

と。

とは言っても、おいらはドラマ見ていないので分からない…(汗
■連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の人がおったらしいです。

前は、多度大社に行った時に石原良純さんが収録していたし…
最近、神社で収録するのが増えているんでしょうかね。

そうそう、境内にて面白いモノ発見。

DSC_0777

ご…ごみばこって読むんですよねぇ。
これが元の字なのか!?

護美箱。

確かに、読んで字のごとし!!
美しさを護る箱。

この表現、イイデスネ。

また、階段登り口手前に、境内で育った小さな榊の苗木が売られていました。
早速、母が、買って帰って実家に植えよう!!!!

と、ゲットしてました☆

さて、こちらが大神神社の拝殿です。
そして…本殿は…

ありません!!!

DSC_0779 

御神体は、拝殿裏にそびえ立つ「三輪山」そのものなのです。

神社って、お寺と違って祭ってあるモノを公開しない。
むしろ、存在が自然だったり、存在していなかったり?
そこがまた、想像力をかき立てるのです。

目に見えないモノだけれど、信仰の対象となる。

そこが良いです。

自然が神様。八百万の神。
自然の摂理、物理法則などのすべてに通ずる規則って、
公式で見ることは出来るけど、実際目で見たことがすべてとは限りませんよね。

まさに、理系にぴったりの信仰…!?(笑)

三輪山には「三つ鳥居」と言って、ちょっと変わった形の鳥居があるそうなんですが、
普通に見られるところにはないみたい。

が。

実はレプリカというと聞こえは悪いですが、
三つ鳥居が置かれた摂社(桧原神社)があるんですよ。

ちょっと大神神社から離れたところですが、
歩いて30分ほどのところらしい。

らしいというのは、カーナビに表示されない…(汗

大神神社で道順を尋ねまして、妻のナビゲートで出発。

が、しかし。

道路がドンドン狭くなり…

ついには、未舗装道路。
泥は跳ねるわ、くぼみだらけだわ、凄まじいオフロード。

そして、車幅ギリギリ(汗

ホントにこんなところに神社があるの…!?
誰しもがそう思った次の瞬間、一気に土地が開けて、神社出現!!!

これは感動や。

駐車場は割と広く、既に車が何台も停まっている。
あの…オフロードを来たのか…!?

で、境内へ向かいますと、なにやらカメラをこちらに向けた集団が…。

DSC_0788
三脚がたくさん見えます。

しっかし、何を撮影しようと…!?
同じような方向から、おいらもカメラを向けてみますと…

DSC_0790

何も見えない。

しかし、その向こうには二つコブの山が。

DSC_0798

■二上山 (奈良県・大阪府) - Wikipediaと呼ばれるそうですが、この間に夕日が沈む瞬間を
捉えようとしている皆様だそうです。

さて、話を桧原神社に戻します。

桧原神社には、本殿どころか、拝殿すらないんです(笑)

この三つ鳥居が存在するのみ。

DSC_0801

そう、この三つ鳥居(三輪鳥居)が、先に記述したレプリカたるものなのです。
昭和40年に復元されたモノらしいです。
レプリカなんて言ったら失礼か(汗

桧原神社は、天照大神が伊勢神宮に鎮座する前に、宮中からこの地に遷され、
この地で祭祀されていた時代があるそうです。

よって、「元伊勢」の名が御朱印に記されておりました。

さあ、そろそろ日も暮れてくるので名古屋に帰らなくては。
でも、先ほどの道幅の狭いオフロードは、もうこりごり。
別の道で帰ることにしたんですが…

こっちもこっちでやばかった。

途中、めっちゃくちゃ幅の狭い橋がありまして…。
こんなんですよ。

DSC_0806 - コピー

ミラーをたたまないと、橋の欄干に当たって進めない(汗
これはもう、肝を冷やしましたよ。

さてさてさて。 

今回の旅を通して、神社とお寺で違うところに気がつきました。

ちょっと変わった視点なんですけど、
お寺の駐車場は殆どが有料。
神社の駐車場は、殆どが無料。

そして、入館料を必ず取るんですねぇ。お寺は。

一方で、神社はフリー。
無料で、出入りも自由自在。

そういえば、熱田神宮も都会にありながら、
駐車料金無料でしたね。
伊勢神宮も、あれだけ格式が高くて人も沢山集まるのに、無料。

入館料なんて、ありません。

お寺と神社を比較することで、さらに神社が好きになった(笑)
(本来、比較するようなものではありませんが。)

妻の説では、重要文化財としても仏像群の維持管理に
非常にお金がかかり、拝観料などの収入を持たないと
維持できないのでは?

とのことでした。

確かに、ソノトオリかもしれない。

あと、観光客の客層もだいぶ違いますね。

今回行った石上神宮と大神神社、桧原神社。
どちらも団体客は皆無。
割と若い人の姿がチラホラ。

一方で、薬師寺や唐招提寺は観光バスの団体客ばかり。
そして、ご年配の方が多いですね。

さあ、名古屋まで、ナビが示した道を走るぞーーー。

と、思ったら、いきなりこんな道を指示された…。

DSC_0817

カーナビ君は、幹線道路が嫌いみたいで、三輪山を横切る山越えルートですよ。
と、その途中に神社があったので寄ってみたり(笑)

DSC_0819

日本第一というのが気になりますが…。

人っ子一人おらず。

東大寺の大仏建立と縁があるそうな。

DSC_0822

西日に栄えて、拝殿が綺麗でした。

さあ、後は名古屋に向けて!!!

なかなかに具だくさんの3日間でした。
よって、だいぶ疲労もたまって明日の仕事に差し支えなければいいのですが…(汗

まあ、20時には自宅まで帰って来られたし、余裕っす!!

長い日記を個々まで読んで下さった皆様、ありがとうございました☆
ちなみに、この三日間で1万字くらい書いたかも。

Comments:2

うぇす 2010年10月 6日 20:52

旅および日記お疲れ様でした!
→いやぁ、読み応えがあったぜ。
 途中で意識を失いかけた(爆)

しかし、苔マニアですな。

モス坂本、と今後呼びます!
→プロレスラーみたいやな。


しかし、、、今日ユーテナ先生から聞いたけど、
『何で暗黒卿がウェスと結婚したのか理解できない』
こんな台詞を吐く様に成長されたとは...。
→嬉しい様な、嬉しくない様な...

ウヒ

けんた Author Profile Page 2010年10月 6日 22:15

>うぇすさま
いやぁ~書きごたえもありましたよ(笑)
指がつりかけましたww

モス!!!
と、聞いて、■MOSが頭に浮かんだ僕は病気です(汗

ウヒヒ。
いやぁだって、あんだけ気の利く暗黒卿様を、どうやって落としたのだろう…と。
そんな台詞を吐くのは成長なのですか!?(笑)

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://kenta.xsrv.jp/mt/mt-tb.cgi/1851
Listed below are links to weblogs that reference
奈良旅行3日目社寺巡り最終 from kenta's page!!2010
 

> けんたの重大事件簿 > | 旅路 > | こども > 奈良旅行3日目社寺巡り最終

kenta's page!!最新の日記へ戻る