> けんたの重大事件簿 > | 豊根 > | 会社 > 大雪大災害対応4日目

大雪大災害対応4日目

大雪大災害対応4日目

朝起きると、なんだか騒がしい。

テレビや電気がつきっぱなしじゃないですか!!!

どうやら夜中に電気が復旧したようで、
停電まで電源が入っていた家電へ一斉に電気が入力され、
つきっぱなしになったようです。

今日も、いつもより早めに職場へ向かいます。

そして、朝から鳴り止まない職場の電話。
土日よりも電話の数がかなり増えています。

その多くは村内というよりは…村外から。
村内にご家族が住んでいる方からの安否確認や、
村内の通行止情報に対する問合せが多いです。

でも、一番多かったのは…

報道機関からの問合せ!!!

報道機関からの問合せや職場への取材が半端ない。

テレビカメラのロケスタッフが、入れ替わり立ち替わり、
入っていらっしゃいます。

この三日間の報道機関の沈黙は一体何だったの…??って思えるくらいに。

村内外の方に村の状況を知って頂くことは重要なので、
正確な情報を伝えようと努めるんですが…

何度も何度も同じ質問が間髪入れずに
わんさか電話が鳴りまくるので、なんともはや。

 

昨日、地域回りをしていたときからですが、
防災行政無線(通称、同報無線放送)が受信できないという声がチラホラ。
豊根村内には、各戸に無線受信機が設置されていて、
様々な機関からの情報が定時放送で毎日流れています。

ただ、今回は非常時のため、全て臨時放送で
停電や通信遮断された地域ではとても重要な情報源。

原因が、この時点では分からず。

停電時でも受信できるように電池が入っているんですが、
電池切れのパターンだったり、電池をずっと入れていたために
液漏れ?さび付き?により通電できないのか。

というわけで…

午後からは広報車を運転して、停電集落を巡回しました。

今日の夕方と明日1日、湯~らんどパルとよねが、村民に向けて温泉を無料開放!!!
停電の影響でお風呂にしばらく入ることができていない方がたくさんいらっしゃいます。

その情報を伝えるべく、放送係の先輩と二人で赤い車に乗って。

雪深い地域が多く…

DSC00035

三沢の舟ノ沢は、もの凄い積雪!!

路面が凸凹の踏みしめられた雪の場所もあり、
一度停車したら進めなくなりそうな恐ろしい場所も。

雪の壁も車幅ギリギリ!!

スリップしたら雪の壁にぶつかりそう…。

軽トラで来たかった…
でも、屋外放送機能の付いた車は限られています。

まるでオフロードコースを走っているような、凄まじい上下動を感じつつ、
車の滑り方とハンドルに集中して冷や汗かきながら、どうにか集落へ到達。

道の選択を誤った…。

集落から出るときは別の道を選択しましたが、そっちは大丈夫でした。

道に出ている人にはビラを配布して、
隣近所の方へも伝えて下さいね!

と、お話ししながら進みます。

停電が長期間続き、憔悴されているかと思いつつも、
皆さん、昔ながらの生活を再現されて、とっても明るい笑顔。

ホッとします。

三沢から古真立方面へ向かいながら、集落内では徐行して放送します。
道路の両脇には、常に山のような雪の壁。

DSC00038

そして…

辺りも暗くなりかけた頃、日曜日に通行することができなかった、
電柱が倒れていた場所へ到達。

事前情報では、電柱の撤去が終わり、通行可能とのこと。
綺麗に電柱がなくなっている!!!

DSC00040

あれ?

新しい電柱が立っているのかな…??

近づいていって見ると…

衝撃の光景が。

DSC00041

緊急的に、電柱の後ろにある木へワイヤーが巻き付けられており、
それを経由して電線がっ!!!!

DSC00042

すげぇーーーーーー!!!!

木は絶縁体かと思いますが、多少なりとも水分を含んでいるので、
それを見越してか、ちゃんとガイシも噛ませてあります。

立木が電柱代わり。

大立て集落を巡り、完全に日が落ちてきたところで、上黒川へ。

宇連と塩中の集落を巡ります。
懐中電灯を照らして、激励に軒先まで出てきて下さる方もいらっしゃいました。

6時間近く、険しい雪道を走行したでしょうか…。
ちょっと、疲れますね…これは。

ノーマルな道じゃないので、気疲れが。

さらに、集落を巡るときにも、集落の先は行き止まりの事が多いので、
必ず転回が必要になります。

が!!

転回できる場所を探すのが大変。

何度、長距離バックをしたことか。

職場へ戻って、今日一日の進捗などを伺いましたが、
豊根村と終い都市提携をしている豊明市が発電機と物資支援を持って来て下さったとのこと。

また、国土交通省からは豪雪地帯の国道事務所から
特殊な除雪作業車を輸送してきて下さっているとのこと。

様々な機関から、救いの手が伸びていることを知ったのでした。

国土交通省の特殊作業車、雪国でよく目にする、こんな除雪作業車両。

KBR105|ロータリー除雪車|製品紹介|株式会社日本除雪機製作所

路肩に避けられて山のようになった雪を、砕いて遠くに飛ばす。
これほどまでの積雪はあまり想定されていないので、
豊根には無い機械ですよね。

除雪した雪の行き場が無くて大変だったと耳にする今回の除雪。
国道151号の幅員回復のために出動したようですが、大活躍!!

除雪 1~26件目 / 26件|中古車 テキスト検索結果|Goo-net(グーネット)

中古車でこの値段。
個人では、ちょっと買えませんね(汗

Honda | 除雪機 | 小型除雪機・HSS655c

こんなの、あったらいいな。

Comments:0

Comment Form

 

> けんたの重大事件簿 > | 豊根 > | 会社 > 大雪大災害対応4日目

kenta's page!!最新の日記へ戻る