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白馬へスキーどころじゃない

白馬へスキーどころじゃない

勤務中、しんしんと降り続ける雪。

お昼過ぎから、こりゃ積もるなぁという雰囲気になってきました。

会議などで職場への来客も多いことから、駐車場の車に向かう途中、
怪我があってはよろしくない!!

ってなわけで、雪かき部隊出動です。

だが。

雪をかいてもかいても、どんどん降り積もる。

でも、車が脱出できなくなるほど降り積もったことはないので、
(少なくとも、私が豊根に戻ってきてからは。)
2時間ほど雪かきをして、業務へ戻りました。

業務の方も火の車…。

今日は、定時で上がらないと約束があるのでっ!!
急いで仕事を処理していたところで、テレビの映りが悪い情報が!!

対応策を練って、

「かもしれない」

可能性を考えて宿直さんへ引き継ぎ。
今夜から北設商工会おやじスキー部で長野県は白馬、八方尾根へ。

豊根からのメンバーは大先輩と私の二人。

しかし、この雪。
果たして行くことができるのか…。

ちょっと早めに出発しようってことになったので、
急いで支度を調えて車に乗り、坂宇場の大先輩宅へ!!

向かおうとしたんですが、R151で金越交差点を過ぎたところ、
自動車5台くらいのテールランプが並んで、停まっています。

対向車線には大型トラック1台。

じ…事故か…!?

車を降りて前の方へ向かおうとしたところ、
知人が3組。

状況を伺ってみたところ、倒木があって通り抜けできないとのこと。
むむむ、これはまずい。

既に連絡はされたということですが…。

取り敢えず、大先輩に連絡を取ってみたところ、
三沢方面から回って新野の道の駅で合流しようってことになりました。

既に数台がUターンしていっているので、
私もUターンして、三沢方面へ…

ってか、金越の交差点がヤバイ。
めっちゃくちゃ滑る。

県道沿いを役場方面へ向けて進もうとするんですが、
もう、滑りまくり。

これ、本当に白馬へ行けるんだろうか。

役場を通り過ぎて小田峠を抜け、牧野の三叉路を走っていると着信が!!

安全な場所に車を停めて大先輩からの電話に出る。

「けんたろう、中央道が飯田まで止まった。こりゃ無理だ。引き返すぞ。」

新野の道の駅で待っている大先輩からでした。
Uターンして下って行くと、仕事帰りの同級生とすれ違い。

「雪がヤバイね…」

そう車越しに話をし、自宅へ到着。

さあどうするか。
おやじスキー部の作戦会議が開かれまして、
明日早朝に出発することに。

高速が止まっていたら、土曜日はやぶはらで滑ってから白馬へ行こう。

お…おやじスキー部恐るべし。

そりゃ、行けたら行きたいんですが、
この雪の状況、自分が運転する自信が御座いません。

とりあえず、仮眠を取って朝4時過ぎに大先輩宅へ向かうことに決定!

午前3時に起床し、準備を整えてイザ外へ!!!

ヤバ。
この雪、ヤバイ。

湿ってる。

スリップしまくりながらようやく金越(汗
ダメだ…こりゃ…。

金越の交差点には中部電力の車両が止まっています。
何かあったのか聞いてみたところ、

「この先、新野峠方面は通れません!倒木だらけで危険な状況です!」

え?
えええ?

そして、そこら中にこだまする…。

木が折れる音。

バキッ!バキバキバキ!

な…何が起きているんだ…。
とりあえずUターンして、三沢からアプローチしようかと思案しつつ、
大先輩へ電話。

役場方面へ向かおうとするも…

スリップの連続で、ゆ~らんどパルとよね入口までがやっと。

もうだめだ。
大先輩ともう一度協議したところ、大先輩が迎えに来て下さることに。

R151で合流しようってことになったんで、再び金越へ。
その途中!!

辺りが突然真っ暗闇に包まれる。

て…停電だ!!

真っ暗な金越の交差点に、数台の車が立ち往生。
中には、これから白馬へ行くために向かっていたという浜松の人たちも。

役場方面からは救急搬送車が無音で交差点に停車。
中電車両と何かやっている?
その後ろにも車が何台か。

一体何が起きているのか。

それにしても、真っ暗闇の中を、そこら中で鳴り響、く木が折れる音。
本当に、怖い。

まさに恐怖。

地元土木建築会社の方もいらっしゃったので、状況を伺いつつ、
大沢方面や津川方面も倒木が道をふさいでいるらしい?

大先輩が来ているかも知れないので、もう一度、
新野方面へ向かってみようとすると…

金越をちょっと過ぎたところで数台の車が停車中。
たまたま通りがかった人たちで倒木を道の外へ避けようとしているところ!!

こ…これはっ!!

私も直ぐにその中へ入っていき、一緒に倒木除去を手伝ったところで、
その人たちの中に大先輩を発見。

どうにかこれで坂宇場までは行ける見通しが付きました。

路面がぐっちゃぐちゃでスリップしまくりなのを除けば…。

さすがにこれはもう、大先輩も

「けんたろう!ダメだコレは!!中止にしよう!」

東栄班と津具班に連絡を取り、豊根班は断念と伝達。
一方で、そちらの班はこちらの情報を把握して、
R153経由で行くことにしたそうな。

そちらもそちらで、大丈夫かな…。

ただ、川宇連方面の標高の高いところはぐちゃぐちゃ雪ではないらしく、
こちらほどのスリップは無さそう。

ちょうど、金越あたりの標高が雨と雪が交じってかなりヤバイ。

車同士がぶつからないように、どうにかして動き合いつつ、
スタックした車をみんなで押し合いました。

みぞれでビショビショに濡れながら、グッチャグチャの路面で足下もビタビタ。

そして、警察車両がどこからともなくやってきたんですが…

DSC_2250

「そこの車、早くどいて下さい!」

車載拡声器で、我々が押しだそうとしている車に向けて怒鳴っています。

えーっと。

道半分をふさいでいるので、早くどかしたいのは山々。

だから、みんなで押しているんですが…。
全く動く気配がありませんけどね。

警察さんは、車から降りてくる気配無しで、
こちらに向けて、ひたすら怒鳴っています…。

それもまた、車を押している我々の真後ろから。
見りゃわかるだろーーー!

さすがに腹にすえかねて、パトカーに乗ったままの警察さんに

「今、立ち往生している車をみんなで押しだそうとしているんですが、分かりませんか?」

と、言いました。
が、

「だから、早くどかせて。」

え。

それが返答ですか。

警察さんは、いつの間にかどこかへ行ってしまいました。

そのとき!
勇者現る!!

なんと、牽引ロープを持っているオフロード車の方がいらっしゃった!
それを使って、どうにか引っ張り出す。

それを見届けて、一旦帰宅した頃には…

完全に夜が明けていました。

午前6時半。

そして、新たな問題が発生。

車庫に向かう坂道を、車が上がれない。
ここから、必死の雪かきタイムが始まりました。

雪が湿りすぎてて、めっちゃ重たい。

どうにか車1台が通れるように雪かきが終わったときは午前8時。

DSC_2251

汗だくです。

一休みしようとコタツに火を入れて横になろうとした瞬間!!!

電話が鳴る。

翌日のブログへ続く…。

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