書評・村上龍 「半島を出よ」

先日の東京往復で一気に読破した村上龍さん著

「半島を出よ」

早速書評をば。

ストーリーは、2011年春、9人の北朝鮮武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに2時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市の中心部を制圧。

ポイントは、この北朝鮮武装コマンド、北朝鮮に対する反乱軍を名乗っている点。

なぜ、北朝鮮への反乱軍なのに、福岡を占拠するのか!?

そこには現在のアジア情勢を絡めた大いなる陰謀が。

ネタバレになると面白くないので、あまり詳しくは書きませんが、
ひと読みして思ったこと。

これ、小説!?

5割くらいは雑学本&現状の政治に対する政治評論って感じがするんですけど…

また、そんなところが大変面白い。

舞台は2011年。
日本やアジア情勢などのバックグラウンドの状況も、
ストーリーを進めるに当たっては必須の知識になるんだけど、
その2011年の世界情勢を村上流に、見事に予測している。

ま、当たるかどうかは別にして、あまりに見事に根拠を並べ立てるので、
ホントに2011年には日本はこうなっちゃうんじゃないだろうか!?
って思った。

アメリカの某大統領が中東の民主化は失敗でした。
と、認めた途端にドルが大暴落。

その間、相対的に円は上がっていたけれど、
反発的に円が急落。
地方自治体、国の債権価値が暴落し始め、株価も大暴落。

緊急事態として株式の取引が停止され、
国債を大量保有している銀行は倒産しまくり。

それを見たかのように、さらにさらに円の価値が暴落しまくり、
その影響で石油、食料、飼料を初めとする資源が買えなくなる。
国内の資源価値は急騰。

国は管理のために国民の預金を封鎖。

国中にホームレス、難民が溢れかえり、
食事もままならない状態。

自国に資源を持たない日本、
円の価値が下がってしまって資源が入りにくくなってしまえば、
もう、どうしようもありませんね…。

まあ、この続きは本を読んでいただきたいのですが、
日本の未来の一筋を示す予測としては興味深いモノ。

って、話を戻しますが、あくまで、これは武装組織との戦いです(笑)
武装組織に対する日本政府の対応、おいおいおい。
なんですが…。

ホントに、そーなりそうなところが怖い。

でも、ちょっと、武装組織に感情移入しそうになるところはありますね。

一番の敵は…日本政府か!?(笑)

とにかく、とっても良本でした。
是非!読んでみてください。

手渡しできそうな方には…お貸ししますよ★

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