書評というか、所感「縄文からアイヌへ」

ここ数年、僕の周辺ではアイヌに対するブーム?がまき起きている予感。

高度経済成長期を経てきた日本、
ひたすらお金稼ぎに精を出し、快適な暮らしをしてきた日本人を始めとした
先進諸国の人間たちがその所作に飽きてきたようで、
深刻な環境問題を経た後、幻想としての環境問題が台頭してきている

と、僕は感じます。

そこで、その幻想に対して心の中で少なくとも「おかしいな?」と
感じ始めているひとも増えてきている気がします。

そんな中、我々の進むべき道を探索しているひとの中には
何故か、アイヌ文化に対して理解を深めようとしている方が多いように思います。

というわけで!

先日、necosanに借りた本を読んだ感想でもちょっと書きつづってみようかと。

その題名は、「縄文からアイヌへ」

我々の文化が一体どこから来たのか?
その原型を探索する上でもアイヌに対する研究は熱心にされているようで、
それも、様々な視点から。

今でこそ、西洋的文化の台頭…というか、
一神教という信仰として心の拠り所にしやすい宗教(だと、僕は思ってる)
が、近代日本に入って以来、古来からの宗教(いや、これは宗教とは定義できないかも知れないけど)
が、日本の奥に閉じこめられている気がする。

後者は、言わずと知れた八百万の神。
我々の生活を維持していくすべてにおいて魂が宿っており、
そこに神聖なモノを見いだした信仰。

そのような神聖なモノを心の中のルールとして生きてきた日本では
新たな文化と融和し、新たな価値観へ変遷しようとしてるのかな。
そんな中で、今をも原形をとどめているアイヌ文化。

まあ、まだ実際に訪れたことがないから、
想像上でしかものを言うことができないのが辛いところだけど…。

もし、書籍にあるように原型を感じることが少しでもできるのならば、
原型が時代の波に消えていってしまう前に一度行ってみたい。

そんな想いがあふれてきた本でした。

個人的に非常に興味を持った部分は、
アイヌの人たちは神様と自分たち人間を同列に扱っている点。

天変地異が起きたり、不作や仮で動物が獲られなかった場合、
人間たちが神に対して怒りを向ける。
決して恐れおののくのではなく、契約違反ではないか!と。

まるで、アメリカ契約社会のようなのだが…。

でも、その方が人間らしいと思った。

宗教、神様、というと、どうしても畏敬の念を持つ対象。
としてのイメージがあるんだけど、な~んか、それらに頼ってしまって
自分たちの行動力が減衰してしまっているのではないかと。

いや、それらに力を与えてもらっている!って人も多くいると思うし、
それで満足行く人生が送れるのなら全然良いでしょう。

でも、アイヌの人たちは、その厳しい自然環境に生きているからこそ、
神様に対しても厳しく、いわば非常に能動的な宗教活動を送っているとも言えると思う。

アメリカが契約社会になったのも、非常に多くの種類の人間…
文化が違い、宗教が違い、考え方が違う人の集まり。
これを一つの国としてまとめるには「契約」という共通事項を文化として
定着する必要があったのではないか、という話をどこかで聞いたことがある。

アイヌにとっては、自然現象も、動物、植物、神様、これらすべて
近代科学から見れば全く異なるカテゴリだけど、アイヌにとっては
すべて同じ空間で生活する同胞たち。

それらをひとまとめにするには各々の間に「契約(文章での契約とは違うかも知れないけど)」が必要だったのではなかろうか。

まあ、だいぶ、というか完全に本の内容から離れてしまったのだけど、
ふと思惑にふけってみたら、こういう結論が。

あと、本の中にはアイヌの踊りの中に花祭りでも行われている「へんぱい」
(花祭りでは「へんべぇ」っていうけど)を踏む、って記述もあった。
この辺り、海を隔てた地にも同じような風習があるって…すごい面白い。

と、まあ、いろんなことを考えさせられた本でした。

necosan有り難う御座います!!!

また今度、お返ししますね~~~★

“書評というか、所感「縄文からアイヌへ」” への2件の返信

  1. 本、読んでくださってありがとうございます。
    素晴らしい書評。いろいろ考えさせられました。
    同じ空間に生きている、みな同胞、
    フラットな関係を築くために必要な契約
    なるほど鋭い視点だと、とても感心しました。
    人間は3次元(+timeline)という空間のみを認知して
    生きる動物。でも、もっと視野を広げれば
    この世に存在する空間は何次元にも広がっていて
    私達が想像できないような、何か大きな存在が
    更なる次元までもをひっくるめ支配している
    そんな気がします。
    それを人は神と呼ぶのでしょうかね。
    でも所詮同じ空間に存在している。私達は同胞。
    互いの存在を感じながら、共存していく術を
    アイヌの人たちは知っていたんだなあ。
    私達はいつから忘れてしまったんだろうね。
    国際会議に出てきました。イタリア行ってきましたよ。
    いいところでした・・・新婚旅行におすすめですよ♪

  2. >necosan
    コメント有り難う御座います!
    スペインお疲れ様でした☆
    「フラットな関係を築くために必要な契約」
    なかなかスマートな一言ですね!
    これは良い。使わせてもらおうかなw
    さらに、空間という概念も、人間の感じるそれを通り越した次元での同胞、そしてフラットな関係という考え方。
    そんなものがアイヌには生きているのかな…ってのを、
    ホント、自分の目、耳、鼻を通して感じてみたいと思います!
    ま、よーするに北海道に行きたいわけですが(笑)
    僕の考えでは、人間が自然をコントロールできる(という幻想)を、科学技術によって持つことになってから忘れてしまったのかな…。
    なんて思います。
    地球温暖化なんて、規模のでかいものが人間の仕業だと100%考えてしまっているところにも、人間の力を過信した感情が働いているように思います。
    真実は、太陽活動なのか、人間によるモノか、地球の自転によるモノか…
    気候変動なんて、かなり不確かなモノだと思うんですけどね。
    結果とプロセスの結び付け方が短絡的だと思う今日この頃です。
    さて!イタリア!
    新婚旅行の候補にしておきます(笑)
    花祭りみたいな祭りがありますかねw(アホ

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