前日のブログからの続き。

こたつで一休みしようとしたところ…
着信が!!!

おおっ!!組長さんだ。

どうしたんだろう。
電話に出てみると…

「家に木が倒れ込んで、えらいことになってるんだわ!見に来てくれん??」

えええええーーー!!!
そりゃヤバイ!!

とりあえず、記録の目的もあって、カメラを持参し、
作業着に着替えて組長さん宅へ。

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道路の積雪も、この辺りにしては近年まれに見る量。
かつ、もの凄い重たい雪です。

明るくなってきたので、先ほどまでの恐怖は取り除かれましたが…。
ここでまた、恐怖を目の当たりにする。

DSC09842

ホントだ…。
家に木が食い込んでる。

さらに倉庫はぐしゃっと。

DSC09845

数時間前耳にしていたバキバキバキ…と木が折れる音。
まさか、こんな所にまで広がっていたとは。

一通り現場写真を撮影し終えて、この木って動くんだろうか。と、
枝を握って揺すろうとしてみたんですがビクともせず。
今思えば、危ない行為だった…。

チェーンソーでどうにかなるかと思ったんですが、
そこにいた人数だけではどうにもならなさそう(泣

大変危険なので、雪がある程度なくなってから対処しようということになりました。

外出したついでに、周辺集落の被害状況調査をすることにしました。
直ぐ目に飛び込んできたのは、上部が裂けて折れた木々。

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雪のちから…本当に恐ろしい。

金越方面へ歩いて行くと、皆さん雪かき中。
夜明けに悪夢のような時間を過ごした金越の交差点。

轍が幾重にも、様々な方向を向いてグッチャグチャ。
自動車の通過が全く無い、異様な静かさのR151。

そして、そこら中で道路に向けて倒れ込む木々。

なんということだ…。

R151金越集落の橋まで歩いていき、他に大きな家屋被害は無さそう。
今持っている情報を持って、一度、職場へ出向いてみよう。

自宅に戻って支度を調え、めっちゃ時間をかけて職場へ。
途中、黒川トンネルの辺りは轍が1車線分しか無くて、
対向車が来たら、即、終了。

数百メートルバックして避け合いしないと進めないレベル。

午前10時過ぎに職場へ到着。
既に災害対策本部が立ち上げられており、
職場周辺にお住まいの職員さんたちが参集していました。

状況を聞いてみると、停電の影響で様々な電力、通信インフラが遮断され、
まずもって、状況把握が大変困難ということが判明。

持って来た情報を展開して、ホワイトボードでシェア。

まてよ?これって、陸の孤島状態なのか???

少しずつ判明してくる情報からして、
孤立している…よう…だ。

村が。

車に乗って状況調査に出ようにも、
深すぎる積雪と大量の倒木に阻まれて、
行動できる範囲がかなり限られている。

それもあって、参集できた職員も少ない。
西側は私が一番遠く、東側は村長さんが一番遠く。

昼過ぎには停電状況とか、ザックバランとした道路状況が分かってきましたが、
何が確かなのか、確かじゃないのか。

各地域に住む職員へ連絡を次々に取って、
各職員が動ける範囲で安否確認を取る!

職場は非常発電で電話などの主要設備だけ動かしていますが、
その動作も謎なところが多々あって、そっちはそっちで混乱。

私も、いろんな電源を探し回って、必要端末の電源確保に必死でした。

現場確認へ行くにも、この限られた数名のスタッフ。
人員を割くのが大変。

よって、向かうことができる方向も限られる。

R151方面へ向かったチームから連絡が入り、
どうやら倒木だけではなく、電柱が何本も折れて倒れているらしい…。

既に中部電力さんがこちらへ向けて移動されているんですが、
除雪作業が進まないため、村へ入ることができないっ!!

それもそのはず。

電柱が支障になって、電線が地面に落ちていたりするので、
危険すぎて除雪ができない場所も多々。
幹線道路の雪かきに問題が(泣

ってか、どこまで雪かきが進んでいるのかもよく分からんっ!!
国道県道は愛知県が管轄しているのです。
正式には、そこからの情報じゃないと確かなことにはなりません。

ただ、除雪の委託先は村内事業者。

除雪作業を進めていると思われる近所の先輩に電話してみました。
すると…第一声が

「おっ!?俺の誕生日を祝ってくれる電話かっ???」

ブハッ!!

二人して大笑い(笑)

そうなんです、今日は先輩の誕生日。
そんな記念すべき日にもかかわらず、早朝から出社して、
村の交通網を維持するためにがんばってくださっています。

「いま、どのあたりまで除雪進んでいますか???」

「それがな、、倒木が多すぎて、切りながら進んだり、
電柱が折れて倒れていたりして、なかなか進めん。」

障害物が多すぎて、除雪の進捗もままならぬ状況らしい。
先輩にエールを送って、電話を切る。。

これはますますよろしくない状況ということが分かる。

鶏が先か、卵が先か。

除雪作業が進まないと中部電力さんが作業に入れないし、
中部電力さんが電柱と電線の復旧をしないと除雪作業が進まない。

なんということか。

そして、調査部隊が中部電力さんと合流したという情報が!!

倒木で進めない中部電力さんは、徒歩で倒木の合間を縫って進み、
こちらが迎えに行って徒歩で合流!!
そのままこちらの車に乗って職場までいらして作戦会議!!!

中部電力さんのガッツに乾杯。

村へ一番乗り。

まず、村内で電力関連に何が起きているのかを調査しないと何も進まない。

と、そこで、先ほどの近所の先輩から着信が!!!

「おめぇは北設情報の担当だったよな??
光ファイバーのケーブルが地面這ってて、除雪車が通れん!切って良いか??」

えええええええええええええええええ。
なんという究極の選択…。

光ファイバーのケーブルって、ケーブルの中に数百本のファイバーの束が。
それを切ると、再び接続することは不可能。
結節点と結節点の間を丸ごと取り替えるしか方法は無くなります。

それには、時間を要します…。

が。

管内の光ファイバー網を頭に浮かべたところ…

そこを切断すると、通電してテレビを見ることができている
坂宇場地区全域のテレビとネット回線が遮断されることに。

でも、切らないと除雪が進まない。

うおおおおおおお!

どうすればいいんだーーーー!

先輩から状況を細かく聞きつつ、もう、先輩に頑張ってもらうしかない。
対策本部の上役の皆さんにお伺いを立てても、やっぱり同じ意見。

近所の先輩

「んむーーー!わかった!頑張ってみるわ。」

そこからかなり試行錯誤してくださって、
除雪が坂宇場方面から金越まで達したと!

おおおおおおおお!
光ファイバー生き残った!!

本当に、嬉しかった。
近所の先輩、有り難う御座います!!

そのとき、既に日は落ちて深い深い夜の闇に包まれる。
電気がない世界。

街路灯もない。

家の明かりも無い。

まさに暗黒の夜。

道の駅に帰宅困難車両が集まっているという情報を得て、
救援物資と毛布などを備蓄倉庫から持ち出して車載。

除雪されたばかりのR151を北上して坂宇場の道の駅へ。

坂宇場…明るい。
家々に電気が灯り、街路灯も光っている。

う…うらやましい…。

路側帯は山積みの雪。
恐ろしいほどの積雪。

道の駅で待機されていた坂宇場の職員さんに救援物資を託し、
再び職場方面へ向けて戻ります。

「疲れただろ。オレが運転するよ。」

と、一緒に乗っていた上役の方が運転して下さいました。
そして、目に入ってきたのが、職人技的光景です。

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先ほど、近所の先輩から電話があった場所。
電柱が折れて倒れています。

ハシゴが2対ずつ垂直に立てられて固定され、
その天頂部同士を渡る光ファイバーなどの線!!!!

涙が出そうなくらい感動。

不可能を可能にして下さり、数少ない通信インフラを維持して下さった
近所の先輩と、その会社の皆さん。

無理なお願いにもかかわらず、本当に有り難う御座います。

そして、ここは昨夜7時頃、一番最初に倒木で通行止になった場所。
電線に木が倒れて架かっており、大変危険な状態。

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既に中部電力さんが作業に駆けつけられているという情報も有り、
ちょっと金越交差点を通り越して津川方面へ数百メートル。

中部電力さんの作業車が並んでいました。

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時計の針は23時近いですよ。
こんな深夜に渡るまで…。

DSC09900

インフラの維持のため、新城からでしょうか?
駆けつけて下さっています。

除雪が進んだため、ようやく取りかかることができた場所。

多くの人たちが、人々の生活を守るために昼夜厭わず、
そして危険を最大限に抑制して。

こういったところに、報道機関ってあまりスポット当てていないような。
毎月電気料金を払っているんだから、当たり前のことなんでしょうか?

真っ暗闇、極寒の中を作業されている皆さんを見て、
除雪作業や電気の復旧作業など、インフラ維持に全力を尽くされる方々に
もっとスポットを当てて欲しいと思った瞬間でした。

職場に戻り、さすがに今日は午前3時に起床だったので、
眠たくなってきました。
今夜、夜通しするチーム編成が決まり、私は役を解かれたので、
一旦帰宅して明日以降に備えることになりました。

真っ暗闇我が家へ。

職場から自宅へ向かう道路は除雪が済んでいないため、
轍がカチコチに凍って、軽トラの腹を擦りまくり。

自宅に戻るには、轍を振り切って右折する必要があるんですが、
乗り越えるのも一苦労。
ようやく玄関をくぐり、一息ついていたところで…

近所の先輩から着信!!!

「除雪!太和金トンネルまで到達したでなーー!」

おおおおおおおお!
時計の針は午前0時過ぎているんですけどーーー!

先輩、寝てますか???

凄まじい誕生日となった先輩。
本当に、お疲れ様でした。

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