ついに最終日がやってきました。

今日は現場実習があるので、朝早いです。
この四日間を共に過ごす研修仲間とも最後の1日。

なんだかちょっと、寂しい気分。

この中のほとんどの人は一期一会。
愛知県内の方は出会う確率がゼロではないものの、
県外ともなると接点はほとんど無くなります。

事前のオリエンテーションを経て、ヘルメットを着用。
記入様式とボードを持ち、現場直行バスへ乗り込みます。

まず最初に向かったのは、港区にある国道23号線のランプ橋。

ランプ橋だなんて…
我々からしたら、ちょっと規模が大きいんですが!

さらに、主桁本数が15本にものぼるPCプレテン橋。

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さすが、日本の大動脈を担う道路管理者さま。
我々の点検実習が安全に行われるように、
交通誘導員付きで、路側帯の通行規制をしてくださっています。

この研修、入念に計画が練られています。
今日は、某新聞屋さんも取材にいらっしゃるそうです。

舗装面から上部構造、下部構造について、
班分けして順次、点検作業を行います。

座学で学んだ知識を生かして、各々手に持った白紙の台帳に、
自分が記録すべきと思う変状や破損部位を記入していきます。

逐次、着目すべき点をレクチャーして下さいます。

さあ!そして!

答え合わせ。

いや、答え合わせという表現方法は適切ではありませんが、
点検業務に熟練した方が記入した台帳例を配布下さり、
自分が記録した内容と、どれだけ相違があるかを確認します。

そんなところにも変状があったのかーーー!と、驚かされます。

やはり、現場に立つ回数が物を言います。
だいたい、橋梁で変状が発生する部位は、橋梁の種類によって決まっていて、
それは経験則で成り立つ部分も多分にあります。

中には、講師の方々が苦笑する変状もありました。

桁下が真っ黒に焦げたようになっているんですが、
橋の下でたき火か何か、火を扱った跡だそうです。

講義でも習いましたが、コンクリートは直火を浴びることで、
コンクリート強度が低下してしまいます。

強度が低下すると、支持力を失って、損傷リスクが増加。

誰かの一瞬の利益のために、莫大な税金が失われる例です。

お昼の時間となり、現場周辺にあった中華屋さんにて、
今回の研修で一番仲良しになった尾張の方と一緒にランチ。

そこで居合わせたお客さんと、ちょっとしたドラマがありつつ…。

午後からは、豊明市内に移動します。
こちらも、国道23号線。

懐かしい、かつて勤務していた工場の横を通り過ぎ去り、
あの頃は想像もしなかった立場で、こんなことしている、不思議。

今度はボックスカルバートの点検です。

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基本は打音点検、ひび割れの幅をクラックスケールで計測など。
脚立に乗って、頂版を叩いて、響く音や手に伝わる感覚を記憶。

それを記録台帳に記していきます。

音を聞けば、コンクリートが締まっているか、浮いているか、分かります。

頭上を叩いた場合、万が一コンクリートが浮いていた場合は、
そのまま頭上に落下してくる危険性があるため、ちょっとずれた場所を叩きます。

でも、慣れていないと…

点検に夢中で、思わずハンマーの位置が頭上に…。

気付いたら、コンクリートの粉を食ってました。
ジャリジャリです。

カルバートの部材名称は、今回初めて聞く言葉ばかりだったので、
なかなか…頭の中で紐付けするのが大変でした。

こちらでも、自分が点検した結果と、実際の点検例と照らし合わせて、
どれだけ変状を探すことが出来たかをチェックしました。

バスに乗り込み、NEXCO中日本さんの事務所でトイレを借用しつつ…。
研修所への帰途に着きました。

研修所に戻ってから、レポート作成やら報告書作成やら、
久しぶりに手書き文字をたくさん書きました。

閉講式はスーツ着用の指令が出ていたので、
スーツに着替え、最後の談笑。

他の市町村の、この業界について情報交換しましたが、
縦割りがスゴイですね。
組織たるもの、規模が大きくなればなるほど、
縦に割らないと業務命令が錯綜するので、縦割りになるのは当たり前ですが。

お客さん目線からすれば、そうではない。

おらが村の場合は、都市部で縦に別れている仕事でも、
独りでやっていたりするので、縦に割れようがありませんが。

例えば、道路管理者と河川管理者のせめぎ合い!

村ではどちらも同じ人がやってますが。
大きな組織では、そりゃもう、完全に別々の組織のようで。

様々な組織の形を知り得たのも、今回の研修の収穫であります。

最後は、別れを惜しむように帰り道を途中まで一緒に歩き、
腹が減ったので夕食を食べてから豊根までの帰途に着いたのでした。

大変でしたが、充実した研修でした!

(どこまでブログに書いて良いもんだか、なかなか難しいもんですな。)

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