限りなき資源や人工知能を学ぶ

ほぼ2ヶ月に1回の定例会。

恩師武田先生の声かけによって始まった会、
今回も情報を持って会場へ向かいました。

会場は、毎度の中部大学名古屋キャンパス。
参加メンバーも、新規流入ありつつほぼ固定化してきて、
約10名ほどで構成。

会が始まる前に、名古屋へ来たついでに用事を済ませます。
別件で、某テレビ局のプロデューサーさんと出会ってきました。

その方、たまたま、名古屋大学の大先輩。
やり手の雰囲気が漂います。

そして、中部大学内へ。

すると…!!
今度は環境ESDの取り組みでお世話になった先生方に遭遇。

偶然ですが、同じ建物で別の催しのためいらっしゃったそうな。
中部大学、多方面とリンクします。
タイミングを同じくして、武田先生もロビーに現れ!

更にリンクが深くなる。

こぢんまりとした講義室が会場。
プロジェクターで事前に接続テスト。

メンバーが会場に揃ったところで、会が始まります。
とは言っても、そんな格式張ったものではなく。
日常会話から、いつの間にか会が始まる、そんなコンセプト。

メンバーのうち、事前にメーリングリストで調整し、
トピックスを持って来た人の数名が発表者となる情報交換会。

情報の会だけに、マスコミ関係者、出演者の構成率が高いです。

何故そこに私がいるのか、毎度不思議でなりませんが、
いさせてもらえることが有り難きこと。
日常生活では触れられないような情報や考え方が飛び交います。

例えば、土曜ワイド劇場、水戸黄門などわかりやすいドラマの視聴率は高いという話。

若い人、男性がテレビを観ないことから報道番組も、対象がF2,F3層、
すなわち女性向けの番組が主体になっている。

経済トピックスや外交問題を取り上げた瞬間、とたんに視聴率が落ちるそうです。

そんな場での発表トップバッターは…

またしても、私であります。
今回は、事前準備ゼロ。

なぜならば。

先日の東海テレビ祭人魂を放映するから。

武田先生をはじめ、東海テレビに造詣の深い方が会においでです。
また、東海圏非在住率が約3分の1。
是非観たいというリクエストが多々。

恥ずかしい上に、武田先生に何言われるかわかりません(汗

プロジェクターがHDMIのCPRMに対応していたので上映できた。
冷や汗タラタラです。

番組に登場された元校長先生は、
10年前に武田先生を豊根村へお連れした際、道端で出会って会話されました。

映像を見つめる武田先生、懐かしそうな眼差しで、
しっかり憶えていらっしゃいました。

上映が終わったところで、質問&コメントラッシュ!!
主に、武田先生から。

豊根村と同程度の人口規模である北海道の某村へ、
最近講演会に行ってきたとのこと。

都市部で講演会をすると、参加される方の多くは高齢者なので、
高齢化率の高い地方部でもあるし、
「聴衆のほとんどは高齢者だろう」と考えて向かわれたそうです。

すると、ビックリ。

若年層から年配の方に至るまで、あらゆる年代層の方々が集まられ、
若い人も含めて熱心に話しに耳を傾けられ。

更に驚かれたのが、若者年寄り関係無しに、
皆さん講演を聴きながらタブレット端末を操作されていると。

たまげたそうです。
また、口々に

「この村で困ってることなんて、何も無いよー」

とおっしゃる方々とお話をされ、さらに驚き。
村の人は、みんな顔が明るい。

しかし、聞く話によると、不便レベルは豊根を上回る。

その思いに浸りながら飛行機に乗って東京に降り立つと、
地方で観た表情とは全く違う。とにかく、暗い。

東京に戻ってきて、都会の方が過疎化していると感じられたそうです。

つづいて、ネクスト発表者は…。

名古屋大学名誉教授。
学生時代に大変お世話になりました。

気になるそのタイトルは…!

「生命誕生の経緯と化石エネルギー資源の持続性」

生命の起源(アレクサンドル・オパーリン)からスタートし、そこから資源学に持っていく!?
どんな繋がりになるのだろうか、興味津々です。

生命は、どうやって誕生したのか?

無機物から有機分子となり、生物有機分子を経て高分子や巨大分子へ。
ここで言う無機物というのは、C(炭素)、O(酸素)、H(水素)などの有機分子を持たない、
例えば金属やセラミック類のこと。

「地球は誕生以来、熱を宇宙に放出し続けている」

この意味するところは、地球のエントロピーは常に減少しているということ
さらに言い換えれば、地球上の元素などの物質が、秩序化し続けている。
現代は、地球中心を一番重い元素が構成し、
表層に行くにつれて軽い元素になり、層状に秩序化している最中。

先ほどの無機物→有機分子→高分子という流れも、秩序化のひとつ。

 

何故、無機の世界から生物有機分子が誕生したのか?

順を追って触れていく。

まずは無機物だけだった世界。
そのとき…

地球の状態が、有機物が出来やすい還元性雰囲気になったのがポイント。
そこで様々な有機分子が発生し…

揮発性有機分子、疎水性有機分子、親水性有機分子のうち、
酸化性雰囲気となった大気や紫外線の影響を受けない親水性有機分子のみが
太古の海に生き残った(海底の堆積物となった)有機物となる。

海底は、昇温、加圧、凝集などを経て化学変化しやすい状態。

海底の堆積物が載っているプレートが海底を何億年も掛けて動き、
海溝まで引きずられたところで、堆積物=粘土鉱物が海底火山の熱水に触れることになる。

粘土鉱物や(生き残りの)疎水性有機分子のうち、
熱水と接触回避できたものが、高分子へと発展していった。

 

最新の研究によると、「生命の母は、海ではない」。

海底の堆積物(&プレートテクトニクス)が生命誕生の場所。
すなわち、生命の母は海底の堆積物。(広義では海に入るかも知れませんが)

この生命誕生は分子レベルのサバイバルがあって、それに負けた分子が、
石油や天然ガスとして生成された可能性がある。

証拠として、全ての原油中にダイヤモンド微粒子が普遍的に含まれている。

まとめると…

石油の起源は、無機物か?有機物か?
はたまた、生命誕生時にサバイバル出来なかった分子か?

有機起源説→泥、砂、プランクトン遺骸など生物由来の高分子化合物が
ケロジェンとなって、堆積盆地に蓄積したもの。すなわち、生物由来という考え方。

だから、石油を探すときは、堆積盆地を掘る。

1800年代から主流の考え方。

太古の時代にシアノバクテリア(藻類)が海底に存在し、細々と光合成。
排出された酸素は海中の鉄イオンと反応して酸化鉄として鉄鋼床を構成。

光合成で水と酸素から製造されるグルコース(=還元炭素)と二酸化炭素。

すなわち、当時の大気状態は二酸化炭素のみと仮定すると、
現在の酸素の量が分かれば、地球上に存在する還元炭素の総量が分かる。

計算の結果、6.43×10^19乗kgが地球上に存在する還元炭素の量。

それを化石燃料換算すると1.06×10^13乗kgなので、
現在の1年間における全世界の化石燃料消費量で割ると、600万年の残存。

化石燃料、あと600万年は大丈夫。

普通、こんな話を聞く機会はありません。

 

つづいて、無機起源説

岩石と熱水、二酸化炭素が反応して炭化水素が構成されたという説。
プレート境界や断層が、まさにその環境。

科学反応的には、フィッシャー・トロプシュ法 – Wikipediaと一緒。
ここからメタンが重合して高分子化合物へ変化。

これは、ロシアの一部を中心に信じられてきた、メンデレーエフの説。
1990年以降に注目を集め始めた。

日本で油田発掘できる可能性はあるのか?

ペルシャ湾における油田発掘は断層に沿っている。
これこそ、無機起源説。

無機起源説による油田は堆積層(有機起源説)よりも下の基盤岩を掘る技術が必要。
亀裂が出来れば、比重が軽い原油は地表まで登ってくるが、
それが新たに発生するには時間を要する。

日本の周辺にも海溝や断層が多々存在するため、
日本周辺にも原油が大量に存在する可能性はある。

ただ、恐ろしく深くて固い場所を掘る技術があるかどうか。
石油は限りある資源と言うよりも、どこがリーズナブルに掘れるか?という世界。

今、産油国で採掘されている原油は、簡単に掘り出せるもの。

実は、原油というのは温泉と一緒で、掘る技術さえあればどこでも湧き出るシロモノかもね。

これは、資源の定義に当てはまるのか?

石油残存年数40年とか50年のシナリオは、企業における在庫量のようなもの。
技術が発達すると、在庫はドンドン増やせる。

しかし、商売なので、在庫をドンドン増やして価格を落とすわけにはいかない。

よって、一般に流布するのは在庫量を出すようにしている。

現に、石油資源の寿命は年を経る毎に増加しているという現実。
30年前に残り40年と言われていた寿命が、今は50年に延びている。
寿命とは、年を経る毎に減少するモノでは?

1970年頃に石油があと40年と言われたとき、
その数字には前提があり、
・当時の技術が進歩せずにそのままの場合で計算
・現在発見されている油田(在庫量)で計算

この2点が、40年という数値から離れてしまったことから発生した資源限界問題。

この2点によって、現在は50年ほどの寿命と言われている。

久しぶりに、大学の講義を受けたような、化学式がたくさん出てきましたが、
それでいて、非常にわかりやすく説明された先生!さすがです。

喜寿という年齢を感じさせません。

この素晴らしい講義を下さった山内先生は、人類と資源という本を出版されています。

そして近年出版された続編!!

〔第1部〕人類とエネルギーのかかわり(4章から構成)
〔第2部〕エネルギーを理解するために必要な予備知識(3章から構成)
〔第3部〕再生可能エネルギー(12章から構成)
〔第4部〕エネルギー資源の持続性(3章から構成)

さすが、値段が値段だけに内容が濃そう。
買って、次回の会でサインして頂こうかなっ!

 

本日3つ目の発表は、

「人工知能とその周辺」

チェスやクイズ、将棋に対して、人間と戦うコンピューターの考え方。

将棋については、1980年頃からコンピュータ対戦の概念があったが、
それらは人間によって戦術をプログラムされたもの。
人間の手作業では、数千レベルのパラメーター組み込みが限界だった。

ただ、最近になって劇的に強くなったコンピュータ。

何故かというと、人工知能を使ってコンピュータ自らが「探索」「評価」を実施するから。
機械学習によって、数十万パラメーターの組み込みが可能に。

自動運転でも同じような考え方が適用されていて、
パターンデータをとにかくコンピュータに覚え込ませることで、
最適な行動を取らせる、機械学習、ディープラーニングさせる。

まだ、人工知能にも課題はある。

フレーム問題(暗闇に置かれると、全く動けないようなイメージ)
記号設置問題(経験をデータに盛り込む方法が難しい)
言語(無限の構成が可能な対象を理解させるのが難しい)
想像力()

 

本日は3本立てでした。いつもより、理系寄りの内容。
午後6時頃本会は終了となり、続いて夕食懇親会。

私も通って10年以上になる新栄の小料理屋さん。

日本酒をあおりながら、ディスカッション。

相変わらずの頭の回転の速さを必死に追い掛けながら、
2次会3次会と続いて、今夜は名古屋宿泊。

ちょいと飲み過ぎて、ホテルまで1キロメートルの道のりが厳しかった(汗

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