このGW中に、おいらは自転車。
息子は…一輪車をゲット!!

スキーの腕前抜群でバランス感覚があるからいけるだろうと思っていたら、
やっぱり最初は全然。
何かにつかまっていても、バランスが崩れてします。

よし。

特訓だ。

停車中の軽トラの荷台を手すり代わりにして…
の予定でしたが、バランス崩してこけてしまい、軽トラを破壊しそうな勢い。

おいらが手すり代わりになるか。
息子のわきを両手で支えながら前に進もうとする。
おいらの左手に激痛が…耐えるんだ。おいら。

すると、スッテーンと息子が一輪車から落ちる。
勢いよく、一輪車がおいらを直撃。

満身創痍であります(汗

ここでくじけてたまるか。という親子。
努力の結果、軽トラを破壊しない程度に、荷台につかまって動けるように!
それをしばらく繰り返してくれたまえ。

一方、娘さんはどこからか虫取り網を見つけてきて。
一目散に下り坂を駆け下りる!!

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まるで消防操法の2番員のような動作であります。

持っているものが鳶口か、虫取り網か、という違いはありますが。

目が離せない子供たちです。

お昼を挟んで、さあ午後も練習…と思っていた矢先。
スマホにメール着信。

ん?!

件名に「消防連絡」って書いてある。
まーじーでーすーかーーーー!!
ちょっと、出動が連続しすぎじゃない!???

ご勘弁を…

ドキドキしながら本文を開くと、火災発生による出動ではなく。
ただ、こちらも急を要する。

行方不明者の捜索活動。

出動です。

子どもたちを妻に託して、訓練服に着替え。
消防詰所に向かい、ポンプ積載車を車庫から出して出動態勢を整え出発時間を待つ。

団員参集、もう1台のポンプ積載車が到着し、定刻どおり発進。

集合場所に到着し、他地区のポンプ積載車も続々到着。
豊根村消防団団長さんをはじめ、本団役員さん方と警察署の駐在さん到着。
GW最終日なので、遠出している人も少なく。
よって、団員の参集率は高いです。

と、ここで駐在さんから行方不明者の方が見つかったという情報が!!

おおお。
しかし、残念ながら…

行方不明の方は、既に息絶えていらっしゃったとのこと…。

そして。

ご遺体の場所が、非常に深い谷合の一番低いところに位置すると。
現在、警察にて状況確認を進めていらっしゃるそうですが、
あまりの谷の深さ、急峻さによって、警察力のみでは引き上げが困難。
少人数では危険も伴う。

そこで、組織力を有する消防団に協力を願いたい。

打診を受け、役員の方々が協議開始。

結果、地理的なこともあり、
我ら第1部がご遺体引き上げの対応に当たることになりました。
ただ、警察内で種々の手続きがあることから、消防団員は一度解散。
3時間後に再参集してから作業開始。

現在、午後3時。
3時間後ということは…午後6時。

間違いなく、日が暮れる。

一度、消防詰所に戻り、装備品を確認します。
ヘッドライトは必須。
さて、あと数時間の待機、どうしたもんか。

すると、現場確認に向かっていた役員さんから入電。

種々の状況を勘案し、日暮前に引き揚げ作業を開始する!とのこと。
再びポンプ積載車に乗車し、現場へ直行します。

警察から次の動きがあるまで待機。
本団役員+第1部のメンバー、総勢15名程度の精鋭部隊です。

1時間近く待機したでしょうか。
現場が動き始めました。

まるで山岳警備隊のような姿の警察官に案内され、
100メートル近い高さ、切り立った谷を、ゾロゾロと下って行きます。

足場の悪いところも多く、二次災害に繋がらぬよう、細心の注意を払って。

しばらくして谷底。
ご遺体は警察官の方々により、包まれた状態で我々の前に姿を現す。

それが、どこのどなたか、我々は知りません。

知らずとも、ご遺体を自宅まで送り届けたい。
その心意気を、皆が持っています。

報酬が目的ではありません。
だって、ボクたち消防団員はボランティア。

心で動きます。

しかし、任務は常に困難や危険と隣り合わせです。

今回も、引き上げると口で言うのは簡単だけれど、この急斜面。
ご遺体に衝撃を与えぬよう、引き上げるのは大変なこと。

我々も、足を踏み外して転倒すれば、谷底に転がっていきます。

慎重に。

ロープを縛り付けたカラビナが担架結びつけられ、
担架の両サイドを警察官と消防団員の合わせて7名が固め。

立木に縛り付けたプーリーにロープを通し、ロープの両端が谷側に向く格好。

ロープの片端は担架、もう片端を10名近い団員が握りしめ。
担架保持班の合図と共に、ゆっくりと、
担架保持班が斜面を駆け上がる速度と同期を取りながら慎重にロープを引っ張りあげます。

最初はリズムが整わず、檄が飛ぶこともありました。

数メートル、数センチずつ、徐々に斜面を登る。

プーリー近くまでたどり着くと、足場の良いところで担架を支えて保持し、
更に斜面上方の立木にプーリーを縛り付けなおし、ロープを送り込み、ロープを引く。
ひたすら、その繰り返しです。

斜面を垂直に登っていくので、搬送する側も、ロープを引っ張る側も大変。

消防団員、団結力の見せ所。

誰しもが、誰かの指示を待つではなく、
自分の立ち位置から必要と思われる動作を把握し、即実行。

引き上げのタイミング以外は、手の届く範囲でルート上の支障になる枝葉を除去。

団長さんも自らロープを握りしめ、団員の士気を向上させる。

汗ビショビショ。

警察官の方々は皆さん胸に「POLICE」という刺繍があるものの、
山岳警備隊のような格好なので、
気になった団員が作業を止めて息を整えているときに質問しました。

「警察のどこの部署になるんですか?」

その風貌から、山岳救助など担当する部署があるのかなぁと思ったんです。おいらも。

返ってきた返答は…。

「いやぁ~。私たちも、駐在所職員ですよ。」

ええええええ。
地元に身近な存在、駐在さんたちだった。

全員の掛け声を揃えながら、山の稜線まで引き上がり。
細い尾根を横線移動。

危険個所では念のためプーリーを立木に括り付けて。

無事、怪我人が出ることも無く、道路際まで搬送完了。
そこからは、警察官の皆様におまかせし。

我々は安全な場所に移動して整列。

団長さんから労いのお言葉を頂き。
ここでようやく、安堵します。
警察署長さんからお礼の言葉を頂き、それぞれポンプ積載車に乗車して帰投。

日が暮れかかっています。
なんにせよ、あのような足場の悪いところで、明るい内に作業できたのが幸い。

詰所に戻ってきたら、腹が減りました。

労いも含めて、団員で夕食会。

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今日の振り返りが行われました。

こんな経験、なかなか無いです。団員の命もかかっています。
我々自身の団結力が強く結ばれていること、全員が再認識しました。

 

ゴールデンウィーク後半。
ブログ書いていて切なくなってくるほど「死」という文言が刻まれました。
どこかに旅行行ってきたーという話題が疎ましく感じられるかもしれませんが、
それはそれ、これはこれ。関係の無い話。

自分だって、旅行行くことありますし、休日を楽しんだりします。
たまたま、今回は「死」に巡り会う頻度が高かった。
生きているうちに、どんな苦境があろうと、生きている幸せを探して噛み締めて。

旅行に出ていて今日の招集に出られなかったとしても、責任はありません。
出られなくとも、絶対に、気にされませんように。

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