山地災害から暮らしを守る治山事業

つい先日まで、職場では地域からの「治山事業」要望の受付が行われていました。
そして、本日、要望で出ている現場の一つへ確認のため行ってまいりました。

枯草や枯れ木に囲まれた山肌に対し、水の流れに沿った部分だけが苔むして、水辺に生命を感じます。

生命の息吹のみならず、ご先祖様たちが山の中に苦労して作られた石垣の段々。
ここは車では侵入できず、さらに幾重もの斜面を登り越してたどり着いた先。

先人たちの食料確保に対する苦労がしのばれます。

そして、倒れている木々は平成26年2月に豊根村を襲った大雪災害の痕跡。
豊根村内でも、このあたりの標高、550メートル前後を集中的に重い雪が大量に降り、その重みでたくさんの木々が折れてなぎ倒されました。

主に山地で発生する災害から人家などを守るための構造物を作る事業のことを治山事業と言いますが、愛知県新城設楽農林水産事務所のwebページにわかりやすくまとめられています。

■治山事業 – 愛知県

愛知県では山地災害発生の危険性が高い渓流や崩壊の恐れがある森林に対して、治山事業を実施しています。治山施設の設置により、山地で発生する災害から県民の皆さまの生命・財産を守ります。また本数調整伐(間伐)等の森林整備の実施により、健全な森林を育て、森林の多面的機能の向上を図ることで、安定した水資源の供給等、県民生活に貢献しています。

そこには、愛知県の治山マップが掲載されています。

地図好きとして、これは見逃せない。
豊根村部分を拡大。

山地災害危険地区とは、地形・地質、保全対象の有無等により、山腹崩壊危険地区、地すべり危険地区、または崩壊土砂流出危険地区と判定した地区であり、過去に災害が発生した地区を示すものではありません。また山地災害危険地区に指定されていない箇所でも、災害が発生する可能性があります。

・山腹崩壊危険地区:山腹崩壊により公共施設・人家等に直接被害を与えるおそれがある地区。

・地すべり危険地区:地すべりにより公共施設・人家等に直接被害を与えるおそれがある地区。

・崩壊土砂流出危険地区:山腹崩壊または地すべりによって発生した土砂等が土石流になって流出し、災害が発生するおそれがある地区。

 

土砂災害から構造物の整備によって命を守る事業には「砂防事業」もあります。

治山事業は農林水産省管轄で、砂防事業は国土交通省管轄。
いずれも同じく土砂災害を防ぐ目的ですが、所管が違って事業名が違えば、整備される構造物の仕組みや規模、整備されるための条件が大きく異なります。

■治山と砂防(富山県ウェブサイト)

ひとことで難しく言うと、「森林法に基づき保安林内で行う」のが治山事業で、「砂防法に基づき砂防指定地で行う」のが砂防事業です。

やや易しく言うと、「水資源のかん養や山地災害を防ぐための森林を維持・造成する」のが治山事業で、「河川からの流れ出した土砂で人の命や財産が奪われることを防ぐ」のが砂防事業です。

どちらも山あいの渓流や急峻な斜面で行われる工事として共通点も多いのですが、最も大きなちがいは、治山事業では森林を造成する植栽工事や、森林を健全化するための下草刈りや間伐などの作業も行っていることです。

また、同じ土石流災害を防ぐという目的であっても、治山事業で設けるダムは、その周辺の森林を守ることで、ダムと森林の土砂流出防止機能を一体的に発揮させることを目的としているため、ダム本体のみで土砂の流出を止めることを目的とした砂防ダムよりは小規模なものとなります。

見た目は同じように見えても、ずいぶん違う。

村内某所の治山現場です。

手前の堰堤は嵩上げされ、更に奥の方へも複数基。

 

さて。
今夜は消防団第1部の全体打合せ会。

消防団に関することのみならず、地域活性化への布石、その数々をブレインストーミング。
とどまることを知らないブレインストーミングにより、午前1時帰宅!
皆さま、お疲れ様でした。

宿直明けの身体に、ちょっと堪えたかな(汗

いや、でも、先輩は夜勤明けで午前様!
上には上がいらっしゃいます。パワフルです。

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