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上黒川花祭り後編と葬儀

上黒川花祭り後編と葬儀

日付が変わって後編、始まり始まり~~

山見鬼の次は三つ舞です。
三つ舞についても、今年はデビューの子たちがたくさんっ!!

今年は意識して、ワンランク上の舞へと配役されております☆

そうやって下から押し上げていかないと、
我々が開けた穴が埋まらない。
でも、それがかえって、良かったのかもしれません。

今後の伝承という意味では。

子どもたちも、練習は大変だったと思うけど。

写真の彼らも、初めて舞う三つ舞のやちにドキドキでした。

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三つ舞の剣にさしかかろうとしているとき、舞手が一人、
急遽体調不良で舞えなくなってしまうというトラブル発生!!

こりゃ…どうしまい…。

ここで、保存会長のお孫さんが急遽自宅から駆けつけて舞って下さることになりました☆
受験生にもかかわらず…有り難う!!

三つ舞を経て…今度は榊鬼!!

子鬼探しに再び奮闘いたします。
が、東京から来ていた大学生さんが舞いたい!!と、
お二人も手を上げてくださいました☆

保存会メンバーで子鬼を舞う余裕が無い中、助かります。

榊鬼では、私は初体験の「もどき」役です。
下の写真のように、提灯持って榊鬼さまの行く先を照らします。

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花祭りの中でも最も注目を浴びる榊鬼。
その大役を引き受けたのは一つ上の先輩!!!

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初挑戦だったので、舞習いでも何度も練習いたしました。
そして、榊鬼と言えば「問答」があります。

私、もどき役と榊鬼さまとの間で「問答」が繰り広げられます。

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ただ…

榊鬼様との身長差が非常に大きいため、
私は思いっきり手を伸ばして榊の小枝を高く掲げていましたが(汗

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背が高いので、非常に迫力のある榊鬼さま!!!

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マサカリを天高く持ち上げての舞では、あまりに身長が高いため、
びゃっけに思いっきり突き刺さっておりましたが!!!

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榊鬼の次は、すりこぎ・杓子、巫女、ばばあ、翁、火の禰宜…
と、1時間ほどの間で登場人物が入れ替わり立ち替わり、
物語風に次第が進む「能」の時間です。

やっぱり、一番注目を浴びるのは、すりこぎ・杓子さん。

太鼓のリズムに乗って舞ながら、観客に味噌をつけて回ります。
味噌を塗られると御利益がっ!!

そして…カメラに忍び寄る…すりこぎさん。

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この直後、撮影者の妻はべったり塗られてました(笑)

隣にいた私も…

なんと、すりこぎ・杓子揃って、総攻撃を受けております(汗

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この後直ぐに四つ舞の扇を舞うため、
衣装に着替えるべく支度部屋へ…。

よって、例年大変盛り上がる、
すりこぎ・杓子VSばばあの攻防を見られませんでしたが。

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ばばあの中の人は昨年と同一ですので、
大変盛り上がったと思われます(笑)

そして、私の出番、四つ舞の扇です。

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眠くて半分目を閉じながら体が自動的に動いている状態です(笑)
それが四つ舞の舞い方!!(なんてね

1時間以上舞い続けるので、割と長いです。
リポビタンD、3本目突入しました。

そして…湯囃子!!
このところ10年くらい私も舞っておりましたが、今年は葬儀、出棺の時間と
かぶってしまう心配があったので、湯囃子を舞えませんでした(泣

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ただ、ここで、先ほど榊鬼を舞ったばかりの先輩ががんばっておられます。
相当辛いはずですよ…これは。

そして湯をかけます!!!

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動画で、その迫力を堪能下さい☆

今年はゆたぶさを太めに作成しておりましたので、
飛び散る湯の量が半端ない!!

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2番、3番、4番の舞手が水しぶきを上げている間、
1番手は冷静に通常の舞を続けています。

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1番手だけは普通の舞を続けるって姿、他の地区ではあまり見ない光景。

そして、隙を狙って、釜の中へ冷水をつぎ足す私。

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ゆたぶさが大きくて湯の消費量が多い分、
あっという間に釜の中のお湯が無くなる!!

ヤバイ!!

水道1つ分の流速では間に合わないので、
外の水道と売店の水道の両者を解放して、ひたすら運び続けます。

そして、直撃を食らってビショビショになるわけですが(汗

湯をつぎ足す側は十年ぶりの体験でしたが、
これはこれで面白いな。フフフ。

一晩中鳴り続けた太鼓もここで3分ほど休止。
湯囃子でビショビショになった舞庭の床面に大鋸屑がまかれます。

そして朝鬼です。

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朝鬼の舞手は…なんと。
一晩中太鼓を叩き続けていた御方の1人。

すなわち、上記写真で太鼓を叩いている方と、 朝鬼を舞っている方の2人が、
ほとんどの舞で太鼓を叩いて下さいました。

今回、太鼓は4人で回すことになっておりましたが、
ビギナーの我々二人ではたたけない舞の太鼓が多すぎて(汗

有り難う御座いました。

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四つ舞の(やち・剣)が、今年は省略されたため、終了時間はかなり繰り上がりました。
よって、湯囃子の最後までいることができました☆

獅子舞の途中で出棺時刻が迫ってきたので、
一旦妻子と共に花を中座し、葬祭会場へ向かいました。

到着すると、既に出棺のお経が終わる直前で、
霊柩車に乗車する時でした。

小さい頃からお世話になった私、そして生まれてから一緒に遊んでもらった息子と妻。

皆で合掌。

ギリギリですが、間に合った良かった。

簡単に今日の葬儀の流れを打ち合わせしまして、
再び舞庭に戻りました。

既に、しめおろしを経て片付けに入っているところ。
朝食を頂いて帰宅いたしました。

今回のブログ写真は、妻と同僚(とウェスさん)が撮影して下さいました☆
この場を借りて御礼申し上げます。

疲労困憊だったのと、次の予定へ急がねば…という思いから、
いろんなものをお宮に忘れてきてしまいましたが(汗

帰宅してから風呂に入って一晩の汗と燻された香りを洗い流し、
30分ほど仮眠してから礼服に着替えて再び葬儀場へ向かいます。

今回は相当数の人が集まることが想定されるので、
受付は臨時テントが屋外に設置されております。

葬儀会社ではお金を扱うことができないため、
お金関係は組の仕事となり、受付係を拝命しました。

同じく、職場の課長さん一同も組と一緒に受付係です。

受付は1時間以上も前から始めましたが、
既に列をなすレベル。

故人の影響力の高さが伺えます。

葬儀が始まる頃には、葬儀場から溢れんばかりの人でした。
我々が中に入っていく余裕も無いので、葬儀の際立ち会うことができず…

その間、我々は急いで和尚さんへお渡しするお布施を作るべく、
頂いた香典を整理する作業へ移ります。

今回、和尚さんは7名!!!

よって、準備するお布施も7名分!!!!

一方で、御香典の量も半端ないですが。

なんとか葬儀が終わる前にはお布施の準備完了。
私も、寝不足でお金の勘定は危険が伴いますし、
間違えがあってはいけないので3名でのチェック体制です。

故に、焼香に間に合わず…残念無念。

葬儀が滞りなく終了し、片付けです。
朝からほとんど食事取っていなかったため、腹が鳴ってしょうが無い(汗

15時半頃片付けも終了して、16時過ぎから組念仏。

故人のお宅に組の衆が集まり、念仏をあげます。

すべて終了したのが18時近く。
ようやく食事にありつけてホッと一息。

しながら、いつのまにかコタツで寝てました。

怒濤の1日が過ぎ去っていきましたが…
明日から仕事で御座います~~

明日はもう、1月5日。
あまりにもせわしない正月で、あっという間に過ぎ去っていきました。

まあ、いろいろと体力精神面で辛いことはありましたが、
それでも花祭りは楽しくてしょうが無いっす!!!

たのしいからこそ、どんな苦難も乗り越えまっせ★

Comments:6

kamui 2012年1月 8日 13:24

今年初めて上黒川の花祭りを見に行ったものです。太鼓のテンポの激しさなどなど、東栄町の花祭りともまた違った魅力があって感動しました。今年は人数が少なく大変だったとのことですが、素晴らしい舞の数々、売店を切り盛りしたり、笛を吹いたり、裏で支える女性陣の活躍などなど、みなさんで協力しながら祭りを支えてる様子に、ただただ頭の下がる思いでした。本当に素晴らしい花をありがとうございました。

ウェス 2012年1月 8日 21:35

こんばんは。

ほんに、楽しいと言うか、良い時間を過ごしました。

だんきちさんや他の皆さんとのオフ会も出来ましたし...★
⇒持参したお酒も、きっといつもより数倍は美味しかったね。

あの過密スケジュールの中、実施出来るんだから、
そらkentaは楽しいでしょうね!!!
(未だ、その楽しさの何ppmしか味わえてないな、僕は)

今後、じっくり楽しさを深めていく事にとします。
あと50回は行くだろうでね。

けんた 2012年1月 9日 11:29

>kamuiさま
上黒川花祭りへのご来訪有り難う御座います!!
多くの方の支えがあって、今年の花祭りも無事に終了いたしました。
kamuiさんのツイート、いつも拝見しております。
コメント頂き大変光栄です!!舞庭でお会い出来たら良かったです~~

また、お時間御座増したら来年もいらっしゃって下さいね!!

けんた 2012年1月 9日 11:34

>ウェスさま
大変お疲れ様でした!!
来訪頂いたのにあまりおもてなしできず申し訳ありません(汗
持参されたお酒を飲めなかったーーーーー!!!

オフ会を楽しまれたそうで、なによりです★
あと50回以上、約束ですよーww
むしろ、あと50回くらいしか無い!!

なぞの旅人スー 2012年1月10日 23:46

なぜかPCからはコメントできず。
「三ツ舞(やち、剣)」は色々所作があって大変ですね。通過儀礼の意味合いが強く表れている舞だと思います。写真の3人の少年は坂宇場の花キチ少年と仲良くなり、朝まで頑張っていましたね。3人はいずれもよそに住んでいると聞きましたが、できるだけ長く花祭りに関わって欲しいです。
そうそう、花祭りって寒い時期にやるから、風邪とかの体調不良で急遽関われない人も出ますよね。確か、以前下黒川で、ノロウィルスで舞えなかった少年がいた様な。
「榊鬼」は最も好きな鬼の舞です。やはり、問答が神聖さを感じます。お供の立場から見ると、さらに崇拝する様な境地となりますが、今年は下粟代でお供できず(泣)
味噌は今年もたっぷり塗られました。初体験の「湯ばやし」、足された水が冷たかったこと(苦笑)

けんた 2012年1月11日 19:41

>なぞの旅人スーさま
ありゃりゃ!!PCからコメントできませんでしたか!?
これは失礼いたしました…。原因特定できずすみません。

今年の上黒川花祭りでは、坂宇場の若手衆が囃し手で大活躍してくれました!!
若干テンポがずれちゃうところがありましたが…
坂宇場と上黒川の違いを知るミスター花祭りさんがいつのまにかダウン??
してしまったため、指揮者がいなかった結果かと思われます(汗

やっぱり、若い世代が如何に花を好きになってくれるかで、
伝承への負荷もかなり違いますね。

今年は私も初問答でしたが、
妻からは「やっぱ、年取った人がやらないと貫禄が足りないね」
と、ダメ出しされております(汗
やはり、神聖たる雰囲気を出すには年季が必要です。

湯囃子初体験なんですね!!意外や意外。
冷たい水を足してしまってすみません(笑)

実はあれ、ちょっとした行き違いで一晩煮立った湯を薄める時、
熱いお湯を捨ててしまったらしく…
ホントは、取っておいて水で薄めて継ぎ足しようにするんですけどね(汗
ご容赦下さい(笑)

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