■2005年10月12日(水)
産業廃棄物ってすごい。
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午後から、企業の方と打ち合わせ。
これまでの実験結果の報告です。 そして…打ち合わせが終わると、工場の見学です。
先生は既に見学に行ったことがあるので、 僕と先輩の二人で。
ご丁寧にも、車で乗せていってくれるとのことです!
そして… その車を見てびっくり…。
し…シーマ!
日産の高級車じゃないですか!
もう一台も、クラウン。
さすが…社長&取締役クラスは違うな…。 シーマの後部座席に先輩と二人で…。
えーっと… うちら学生なんですけど…こんな丁寧な応対を受けてもよろしいのでしょうか…
都市高速、湾岸高速を使って (名港トリトン渡ったのは初めてだyoh!) 港の工場へ。
企業名は出しませんけど、 でーーっかい、廃木材の山が見えました。 遠くからでも結構見える…。
すごい…。 こんな山を積み上げる能力もすごい…。
この山を再商品化するために、我々の知恵も役に立たないかな ということで、研究のお手伝いをしているのです。 すごい気さくな社長さんで、車内でもいろんなお話を聞けました。
しかし、山を見て思ったこと。
万博とかで我々が環境がどうのって言ったり、 分別がどうのって言ってたり、これってかなり綺麗事じゃねーの? って。
社長も言ってたけど、 万博ではかなり大量のゴミが出ているってこと。 それをかなり大量の分別によって分けられても、 産廃中間処理業者に適当に投げられて終了。
実際、手元に日立館の廃材があったりする(汗
投げられたところで、再商品化するには万博レベルの分別ではかなり無理。 プラスチック、紙、なんておおざっぱな分別では、 マテリアルリサイクルをするには製品の品位が低すぎる。
マテリアルリサイクルしたくて分別するなら、 プラスチック、紙、なんて分別ではなくて プラスチック「PS」「PP」「PE」ってな具合にしないといけない。
さらに、包装容器でも「PS」とか「PP」単体で使われている物だけではなく、 もちろん混ぜて使われている物も多い。 そんなものを、どうやってリサイクルするのかと…。
ちょっと話がずれてきたけど、 こういった品位の低くなったプラスチックは結局熱エネルギーとして 回収するのが関の山。
つーか、それが一番環境によい。
マテリアルリサイクルするために機械選別をするエネルギーだって 馬鹿にならない。 っちゅーか、比重が殆ど変わらない「PP」「PS」なんて、分離自体ができるのか??
そんな中、中間処理業者さんはがんばっています。 僕らも、その応援ができたらうれしいと思っています。
ま、産業廃棄物は、まだ一般廃棄物に比べて混沌としていないとは思われますが…。 けれども、ぶっちゃけ産廃の方が俄然量が多い。 一般廃棄物:年間約 5,000万t 産業廃棄物:年間約4億600万t
さらに、廃プラスチックなどの置き場も見せてもらい、 ホント、我々の生活が社会の綺麗な部分だけを映し出しているのだなと、 実感したのでした。
草の根活動も大切だし、啓蒙活動も大切だと思うけど、 もっと大切なのはこういった現状を自分の目で見ることだと思った。
あと、一番衝撃的だったのが、 産業廃棄物の中には不良在庫として新品で使われることがなかった 建具とか部品が捨てられていたこと。
こういった無駄をなくすことが先決じゃないの??
でも、スピードを求め世の中を効率的にして低コスト化するには フローを止めないことが求められるんだから、 無駄をなくすことはできないのだろうか…
さて、そうこう考えているうちに、 夕食、めちゃうまいウナギをおごってもらっちゃいました…
しかも、帰り、名大まで送ってもらってしまった…
い…いいのだろうか…。
がむばります。 | | |