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山を駆け巡り

山を駆け巡り

  • Posted by: けんた
  • 11年03月29日 火曜日
  • 豊根

昨日、花粉症の薬で万全の対策を取った今。

花粉を浴びに行ってきました(汗

とは言っても、自分の家の後ろの山。
とあるプロジェクトのため、山主による用地境界調査です。

本来は、登記上の持ち主である祖父が行くんですが、
いかんせん、超急斜面。

さすがにそこへ88歳になる祖父を向かわせるわけには…

ってことで、おいらが代打。

祖父曰く「他の家の人も行くだろうから、境界は聞けば分かるだろう。」

と。
そして行ってみたのだが…

他の家の人も、山の境界を決めたのは先代とか先々代。
ってことで、あまり良く知らないという(汗

それでも、境界を見極めるコツとして

・スギ、ヒノキなど、異なる樹種を植えて境界としている
・植樹した時期が異なり、樹木の太さが違う
・なんとなく、木と木の間が広い
・三角点がある

などなど。

これらを駆使して境界を見極める。

が、しかし。

上記の条件に全く当てはまらない事例もあるわけで…

もう、誰も境界が分からない状態になってしまった。
そんなときは…祖父のケータイに電話して確認(笑)

しかし、現物を見ないとやはり分からない場合も出てきまして…

結局、救世主祖父登場。

足を滑らせたら確実に滑落する断崖絶壁ですが、
さすがは慣れた祖父。

息は切らせていますが、余裕の登場です。

ここは長老の威力が発揮され、
境界がまるでモーゼの海のように…
スバスバ明らかになっていきます(笑)

とりあえずわかりにくいところを教えてもらい、
午後からは再びおいら(代打)の出番でした。

それにしても…

昨日頂いた薬の効用か、鼻水に悩まされずに済みました。
夜は頭痛に泣いたけど(汗

そうそう、追加のお話。
祖父と夜、話をしていて、なるほどと思ったことがあるのでメモ。

森林ってのは、ただ植えれば良い材木になるのでは無い。
それは畑の作物と一緒で、肥料となる土壌が無いとダメ。

すなわち、適切な肥料をやらずに
同じ土地で何度も植樹と伐採が繰り返せるわけでは無い。

現在植わっている木々は、元々広葉樹が植わっていたところに植樹しているので、
まだ地力があるが、数十年後に伐採し、もう一度植林しても、新しく植林した材木は
良い材にはならんだろう。

一度、広葉樹を植えて土地を休ませる期間を作る必要がある。
もしくは、人工的な肥料を投入するか…

おおお。

農作物を育てるのと一緒だ。

2世、3世代とスギ・ヒノキの林業が続いていくと、不味いじゃん!!

まだまだ知らないことが沢山あるので、興味深いです。

Comments:4

dj-chako 2011年3月30日 00:04

ケンタ様、あたくしなんぞは嫁に来た当初 山が個人の持ち物
であることすら存じませなんだ。

うちもじいの目の黒いうちに境を聞いておかねばと案じております。

だんきち 2011年3月30日 06:31

けんたさんおはよう!
ラストスパート中のだんきちです。

山主による用地境界調査…(大汗

僕も仕事が財産管理で、業務の一つで土地の境界確定をしていましたですが、田んぼや家といった平地は比較的簡単。しかし、池や山は、池なら水利、山なら山の権利(木)がからむので、水利組合や山主さんとの交渉は大変!なおかつ杭がなければ…(大汗結構泣かされました!
きっと今回も、大変なことだったでしょう。けんたさん、次の仕事の部署によれば、もしかしたら関わりますよ!?

あと「森林ってのは、ただ植えれば良い材木になるのでは無い。それは畑の作物と一緒で、肥料となる土壌が無いとダメ。すなわち、適切な肥料をやらずに同じ土地で何度も植樹と伐採が繰り返せるわけでは無い。」のお話、まさか木にも、畑作でいう連作障害みたいなのがあるなんて…目からウロコでした。
今山の管理が難しい現状、広葉樹林に戻してゆくことも考えた方が良いのですかね?

けんた 2011年3月30日 13:56

>dj-chakoさま
山も宅地同様、割と細かく所有者が区分けされていますからねぇ(汗
じいさまの目が黒いうちに境界を聞いておいた方が良いです!!ホントに。
ただ…我が家も昨日見たのはまだ一部の山…
遠くの山については、果たして見に行くことができるのか…(汗

あと、登記の図面を見て思ったんですが、割と村外の方が所有されている山林もあるようです。
これは、世代が変わるとそれこそ管理不可能な山になりそうで恐ろしいです。

けんた 2011年3月30日 20:11

>だんきちさま
ラストスパートお疲れ様です!!
年度末…そして、色々とおありかと思いますが…楽しみもおありかと☆

あらまあ!!だんきちさんも池や山を渡り歩かれたのですね(笑)
それも境界画定とは…。
探検しているような気分で楽しかったですよー!
まあ、山主側だからかもしれませんが…(汗

でも、山というのは自分一世代限りのものでも無いので、
その境目をしっかりしておくことは、後の世代に迷惑を掛けないためにも重要だと思いました。
杭もあったんですが、長年の風雨によって流されて…
倒れてました(汗

次の仕事…部署によって…はっはっは。充分あり得そうです(汗
そのためにも、今回の件は大変勉強になりました。

祖父のお話、目から鱗ですよね!!私もそうでした。

やはり、人工的なものは見た目が自然に見えても、人が手を加える必要が出てしまうのですねぇ。
長期的な山の管理を考えた時、連作障害と用地境界ってのは重要なポイントのひとつだと思ったのでした。
できるならば、今の杉林が材木として出荷された後は広葉樹を…ってできればいいですよね。
ただ、広葉樹になると、次に針葉樹を植林できるのが何年後になるやら…。
難しいですねぇ。

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