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まさかの母校へ出張

まさかの母校へ出張

朝6時に豊根を出発し、名古屋へ。

出張先は、母校の名古屋大学。
まさか、母校に出張で行くことがあろうとは。

県内市町村の担当者向け研修です。

通勤時間帯にモロかぶりなので、余裕を持って出たところ、
研修が始まる1時間も前に到着しちゃいました。

長久手市内を走っているときに、東栄町の車両と並んだので、
東栄町の担当さんも同じくらい早く出られているようで(笑)

さすがは大学の朝。
今は夏休み期間なのか、人もまばらで、車も駐車し放題。

本日の会場はこちらです。

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懐かしい、工学研究科3号館。

自分が先攻していた学科の一部の専攻がこちらの建物にありますが、
授業よりも…よく遊びに行った記憶があります。

何故ならば。

当時はまだリフォームする前で、屋上への扉も鍵すら付いていなくて。
ここから名古屋駅方面の夜景がもの凄い綺麗に見えたんです。
大学自体が高台なんですが、学内でも名古屋中心部に近い場所で高い場所。

設楽町と東栄町の担当者さんも会場に到着され、
いつもどおり、遠い所の担当者から会場に集まるという現象です。

午前中は座学研修。

内容がまた…。

学部時代を思い出すような内容。

コンクリートはちょっと専門外ですが、
鋼部材になってくると、久しぶりに聞く用語がたくさん!

繰り返し荷重による疲労とか、探傷手法、座屈などなど。

授業で習った記憶が蘇ってきました。

というわけで、今日は思いっきり理系的な技術研修です。
他の市町村は技術系の職員さんが多くいらっしゃっていましたが、
職員数が少ない北設町村は…皆、事務系です。

小さい町村は、事務系も技術系も関係無く、
知っていなくてはいけない知識を学びます。

大学時代は実社会となかなか結びつけられなかったこれらの講義も、
今回のように、必要に迫られて学ぶと、吸収度が全く違いますね(笑)

さて、お昼休み!

だいずせんせいに電話して、環境総合館で待ち合わせ。
昨日、豊根で出会ったのに、今日は名大で。
なんだか不思議な気分。

だいずせんせいと一緒に職員食堂へ。

行く途中の道が、私が卒業した2007年と全く違ってて!!!

特に、理学部、工学部ゾーン。

恐ろしいほど、全く違う場所になっていました。
目に入る校舎が全て新しい。

恐るべし、ノーベル賞効果。

予算の付き方が半端ないですね。

私の頃なんて、エレベーターの非常電話が黒電話だったくらいなのに…。
今にも止まりそうなエレベーターでww

お昼休みの間、だいずせんせいと、みっちりとお話ししました☆

危うく午後の部に遅刻しかけましたが(汗
思いっきり走りました。ホント。

午後からは、待ってましたーー!の実務実習。
大学構内に、在学中には見たことが無い構造物がそそり立っています。

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こんな構造物、卒業したときには無かったような。
いやしかし、見た目はなんだか、年季が入っているような。

特にコンクリートの色合いとか、絶対古いよ、これ。
ニューブリッジという施設です。

でも、無かったよなぁ。

それもそのはず。

名古屋大学構内に橋梁点検技術研さん・研究用施設「N2U-BRIDGE(ニュー・ブリッジ)」が完成 ~橋梁点検技術者の育成、技術の継承、研究を目的に~ | 2014年2月以前のニュースリリース | プレスルーム | 企業情報 | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本

上記、NEXCO中日本のプレスリリースによると、ニューブリッジは2011年に完成。
NEXCO中日本、名古屋大学などが共同で設立。

古くて新しい構造物なのです。

何故古びているかというと…

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一風変わったこの構造物、随所に使われている構造体は、
老朽化などで掛け替えられた橋の古い方の部材を、集めて構成されているのです!!

中には、日本最古の歩道橋も。

なぜこのようなものが作られたのかというと…

橋梁長寿命化推進室

名古屋大学橋梁長寿命化推進室は、さまざまな劣化・損傷が生じ撤去された橋梁の部材を全国から集めた施設「 N2U-BRIDGE(ニュー・ブリッジ)」を活用し、臨床型の橋梁の維持管理技術者の養成プログラムに基づく研修を開催しています。この研修は、国をはじめとする道路管理者、大学、業界団体が参画する「橋梁保全技術研修協議会」の協力のもと実施されるものです。これからの橋梁の維持管理を担う技術者の方に、是非研修事業を活用していただければと思います。

日本全国のインフラの多くは高度経済成長期に構築されたものであり、
主要なものはもちろんメンテナンスされてきましたが、悪く言えば作りっぱなしというものも。

高度経済成長期に一斉に作られたため、老朽化でガタが来るのも
近い時期に集まったりします。

笹子トンネルの事故や、このあたりだと太和金トンネルの落盤ってのも
大きなニュースとして取り上げられていました。

そういった老朽化インフラを長寿命化させて持ちを良くさせようってことで、
定期点検が今年の6月に義務づけされました。
まさに、その渦中の部署に異動してきた私。

点検を委託するにしても、委託する側が内実を知っていないと、
成果品の品質を保つことはできません。

橋が数橋、組み合わされて出来ている直方体。
これ自体が、研修施設となっているのです。

点検する対象はもちろん、大規模構造物。

主に、コンクリートや鋼で出来ているんですが、
それらの材料にも多様多種の劣化モードがあり、
それぞれに破壊や破損が発生したりします。

その前兆現象を現地現物で学ぶことが出来る、このニューブリッジ!

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記憶に新しい、浜松市の第一弁天橋事故の原因となった、
ケーブル破断の実物も展示されていました。

聞いたことはあったけど、それってどんな現象なの??
って思っていたのが「アルカリシリカ反応(アルカリ骨材反応)」。

コンクリート断面が観ることが出来、骨材の周囲に発生したシリカゲルを観ることが出来。

コンクリートはセメントと砂利を混ぜて作るわけですが、
その砂利の産地によって砂利の組成が異なり…

それによって、アルカリ骨材反応が生じたり生じなかったり。

近年においては、大丈夫だそうですが、
老朽化インフラってのは、近年のものじゃありません。

コンクリートには、それ以外にも品質を脅かす多種のモードがあります。

image

これらも、人工的に発生させていたりして、現地現物。

いやはや。興奮しました。
ここで見たことを頭に焼き付けて、改めて現場に行ってみたい。

また、見るだけじゃなくて、非破壊の検査機を実際に操作してみたり、
打音検査として、ハンマーでコンクリートを叩いて、
コンクリート内に人工的に作った空壁位置とサイズを推し量る実習もありました。

そして…

そこで使用したハンマーは、今後の点検で使うように…と。

全員に配布されました(笑)

たかがハンマー、されどハンマー。

国交省で点検に使用されている基準のハンマーだそうです。

出張でハンマーもらって職場に戻ったら…反応が面白そうだww

というわけで、夕刻まで研修は続き、
豊根の職場まで戻って来たときには、真っ暗になっておりました。

Comments:2

ウェス@あいぽん 2014年9月19日 08:10

おはようございます。

確かに見た事無い建物ばかりです!
→kentaよりも更に古い世代ですので(笑)

実際に仕事をしてて必要に迫られて受ける講義は眠くはならないんだろうね。
→事務系の方々がついてこられてたかが少々心配ですけども。


kentaの台詞にはとても重要な事が記されてると感じました。
→委託するにも、委託する側が何をやりたいのか分かってないとアカン。

正にその通り…。
いや、全てを知っている必要は無いと思います。
アウトプットイメージの共有、完成形、目的の伝達。
→此れをやれてない委託側のなんたる多い事かby弊社

手段は餅屋さんに任せますが、目的迄任せてはいかんよね。


母校…
リクルーターで行って以来、もう6,7年お邪魔してないなぁ。

けんた 2014年9月23日 22:37

>ウェスさま
ようやく、ただいま、鳥取&広島&岡山から豊根へ帰着致しました。
大阪を通過する時点で夜6時過ぎだったので、ちょっと焦りましたが…。

我らが母校、変容が凄まじいです!
もう、リクルーターのお役目はないのでしょうか。
今行くと、また驚きの光景を見ることが出来ますよww
名大祭にも行ってみたいですねえ。

さて、やはり反応されそうなところでの御反応、ありがとうございます☆
委託する側は、委託される側以上に出来ることが望まれる。
まさに、貴社にいたときに学んだことでした。

ウェスさん語録にもありますねー。

ぜひ、イズムを後輩に御伝達お願い致します。

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