早朝、職場に集合。
隣の商工観光課や茶臼山高原協会が中心になって準備が進められてきた、
茶臼山高原芝桜の丘10周年記念式典!
太和金バイパス開通式典に続き、ただいま、豊根村は式典ラッシュであります。
それも、隣の課と我らの課、合わせて10人程度の部隊です。
通常業務を進めながら、片手間で式典準備。結構、大変。
それでも、各方面に多大なる影響を持つ皆様を豊根村に御招待し、
村を知って頂くには絶好のタイミングであります。
だからこそ、かんばる。
おいらも、太和金バイパス開通式典では隣の課からも全員参加のバックアップを頂き、
その御礼も兼ねて、今回の式典でも全面協力!
お互い様、助け合いで成り立っています。
あらかじめ定められたスタッフ工程表を手に、各車分乗して茶臼山高原へ。
スタッフミーティングを経て、今回は2箇所が現場となります。
式典会場とヘリポート。
そう!
今回、10周年を記念して、ヘリコプターによる空中散策が実施されます!!
おいらたちはヘリポート担当。
航空運行会社の地上部隊の皆様と打合せを経て、受付準備と段取り確認。
最初に登場される報道関係の皆様も続々と到着されます。
先日、団子をお買い上げ下さったCTVの方や山のしんぶんやさん、
大手全国紙の方々。
報道の影響力は絶大です。
いつもとは違う眺めを是非、映像や紙面に落とし込んで頂きたいっ!
そして…空撮なんて、おいら、もう、いてもたってもいられない。
運良く、おいらは高いところに対する恐怖心を持ち合わせていないので、
統括される商工観光課長へカメラの自己PRしまくりました(笑)
さすれば!!
「村の広報、観光PR素材をしっかり撮影してくれ。」
撮影係を拝命!!!ヨッシャ!めっちゃ嬉しい。
そのときが来るのを待ちわびながら、仕事を進めます。
しばらくして名古屋から1機のヘリが飛来。
名古屋から20分から30分で到着するそうです。
すげぇなぁ直線と信号無しの力。
ヘリコプターに搭乗するに当たって、様々なルールがあります。
必ず、セキュリティチェックを受けます。
名簿にもサインしてもらいます。
それがたとえ副村長さんであっても。
例外にはなりません。
また、飛散しそうなものを身につけている場合は、地上でお預かり。
報道の皆さんはヘリコプターに乗り慣れていらっしゃる。
パイロットの機長隣に座る山のしんぶんやさんも、数多のヘリを経験されています。
山のしんぶんやさん、思った通り…
航空機材にめっちゃ詳しい!!!
「これはフランス製で…エキュレイユという機材ですよ。」
日本語で、「リス」だそうです。
ヘリをパッと見ただけで、解説スタートww
「単発ヘリなので、洋上は飛べませんねぇ。」
そ…そーいうものなんですね。もちろん、理由も含めて教えて下さいます。
報道機関でも航空機材は多々保有。
良いなぁ~~
そして、飛び立って行かれました。
報道機関に続き、式典へ御来訪の来賓の皆様が搭乗されます。
来賓の皆様も例外なくセキュリティチェックして頂き、定員数ごとに別れてお待ち頂きます。
お隣の設楽町長さん、東栄町長さん、
このところ頻繁に豊根村に来て下さっている県境域町村の首長さん方も。
そして、我らが村長さん、村議会議員の皆様!
搭乗を終えた来賓の皆様を、平行してワゴン車で会場までピストン輸送。
来賓の皆様を送り終えて、さあ…待ってましたーーーー!!!
楽しみすぎてたまらない。
おいら、ヘリコプターに搭乗するのは初めてです。
運転席に座らせてもらったことはありましたが。
防災訓練と東園目花祭り | kenta’s page ~未知は近きにあり~
せっかくなので…機長の隣、前席ゲット。
イヤーマフの形状をしたヘッドセットを装着し、ヘッドセットを通じて機内会話が可能。
航空整備士さんのジェスチャーと共に、ローターの回転数が増加。
重力に対して揚力が勝った瞬間、地面から離陸。
あっという間です。
固定翼機と違って、ふんわりと浮き上がる感覚。
高速エレベーターのような感覚、しかしそれが水平にも進む。
地表が一気に離れていく感覚を味わいながら、近づく空。
滞空時間は限られている。
この限られた時間の中で、どれだけ撮影することが出来るか。
今回は動画もリクエストされている中、1台2役、同時は不可能。
切替タイミングを計りながら、ひたすらシャッターを切る!
自分の目で眺めている余裕ナッシング!
地上から見る景色とは、全く違う表情を現した茶臼山高原。
新緑に包まれた中、アクセントのように現れるピンク色のハート。
その向こう側には、愛知県下最高峰の茶臼山。
芝桜の丘を中心に、ぐるーっと旋回します。
反対側のアングルから。
「それでは、ヘリポートに帰投します。」
機長さんからアナウンスがあり、茶臼山を回り込んで根羽村側にあるヘリポート着陸。
めっちゃ楽しかったーーーー!!
もっと、飛びたかったーーー!
ま、限られた時間勝負なので、仕方ありません。
興奮冷めやらぬまま、着陸してエンジン停止。
一息ついたところで、
運行会社の方、
「それでは、空撮の打合せをしましょう。」
へ?
空 撮 の 打 合 せ ??
詳細の工程は伺っていないので、チーフの先輩に確認。
なんと、これからが本番だった。
思わぬ続きを得たことに、ニタニタしていたんでしょうね。おいら。
航空運行会社の方、笑っていました。
次は本格的です。
おいらは先ほどと同じ機長横の前席に着席し、
後席にはふたりの動画撮影班(プロ)が搭乗。
機材からして、凄いんですよ。
ヘリコプターから動画空撮するときに必須の「スタビライザー」に囲まれたカメラ。
これ、絶対揺れないよね。
そんなカメラです。
「じゃあ、窓を開けてスタートね。」
エンジンに火が入り、ゆっくりと回転を始めるメインローター。
窓からカメラを突き出すプロ撮影班。
えーっと、ここでのおいらの役目は…なんだらほい?
ま、いっか。
もう1回乗れるし!!
今度は、先ほどと違って10分を超えるロングコースです。
動画撮影班が機長に向けて細かく飛行指示を出し、
機長も窓の外の景色を確認しながら、微妙な進路調整。
おいらはひたすら外の景色を収め続ける。
動画撮影班のメインカメラは芝桜の丘にむけられているため、
反対側のおいらは、村内の山々が一望できるポジション。
これ、どこだかわかりますか?
また、新しい萩太郎山山頂展望台にも接近!(望遠撮影)
川宇連地区を一望します。
また、茶臼山への登山遠足をしていた子どもたちはヘリコプターの姿を見て、
大きく手を振ってくれました!
芝桜の丘を一巡して、ひととおりの撮影は完了。
これで帰投という流れですが、
撮影班「次、どこか撮影したいポイントはありますか?」
そうですねぇ~。(もっと、乗っていたいw)
周囲を見渡すと、青々と牧草が生い茂った美しい牧場が目に入る。
そうだ!牧場へ行きましょう!
是非、牧場遊覧動画をお願いします。
機長「牧場に家畜はいますか?」
ああ、ヘリコプターの風切り音で家畜たちを驚かせてはいけません。
気を使われる機長さんです。
おいら「明日から放牧と聞いているので、今日はいないはずです。」
機長「じゃあ、牧場の方へ行きましょう」
おいら「お願いします!」
牧場へ飛来すると…なにやら、うごめく物体たちが。
機長「あれっ!?家畜いますね。離脱しましょう!」
おいら「えええっ!?牛が…!?」
「あ…あれは…野生の鹿…」
機長「じゃあ、大丈夫ですね。」
おいら「むしろ、芝桜を食い荒らす獣です。」
この写真を撮影した直後、一目散に牧場から退散した鹿たちでした。
撮影した写真を持って帰って拡大して見てみたら、
みーんなカメラ目線。ヘリコプターを凝視していました。
山々には、新緑の中にポツンポツンと山桜が咲きほこる姿。
美しい!
そして!
職業柄、どうしても目が行ってしまう道路改良工事@県道茶臼山線。
上空から観察すると、恐ろしくつづら折り状態です。この県道。
それだけ、勾配が急である証拠。
2回目のフライトは、落ちついて眼視する時間もあり、
またヘッドセットから聞こえてくる航空無線も非常に興味深いものでした。
もちろん、英語です。
着陸し、エンジン停止するまでのプロセスを見ながら、
慣れなんでしょうけど、いくつものスイッチを駆使する停止の所作。
お昼休み、運行会社の方々と航空談義。
これがまた、面白いんだな!
自衛隊装備と民間装備の違いが興味深く、
例えるならば…
自衛隊装備はオートマチック車。
民間装備は、マニュアル車。
だそうです。
機材の金額も、全く違う!
お昼ご飯をかき込んで、午後からの仕事スタート!
午後からは一般の方も搭乗されます。
続々到着される方々を受付し、事前段取り通りに手続きを進めていきます。
待ち時間も長いので、お客様と談笑しながら。
それでもやはり、待たせるというのはお客様にとってもストレス。
だからこそ、フライトに対する期待も高くなります。
フライトを終えて降りてきたときのお客様の表情、反応を観察。
まるで、ひとが変わったかのような笑顔であります!
「ありがとうございました!!」
金額に対する満足度は高いとみた。
やはり、非日常体験はアクティビティとしてアリです。
30名ほどのお客様に搭乗頂き、天候の心配をはねのけて無事に完了!!
機長判断により、中止になる可能性がありますとアナウンスしていましたが、
そうならなくて、本当に良かったです。
安全第一。
お客様を見送り、撤収作業開始。
航空運行会社の方々と最後のご挨拶を経て、茶臼山高原事務局へ戻ります。
こちらでも撤収作業を手伝って、職場へ帰投!
もう、夕方です。
短納期メールが来ていなくて、ホッとしながらキリの良いところまで仕事を進め、帰宅。
今夜は、母上は宿直業務で自宅不在。
妻と息子も不在。
またまた、娘さんとふたりきりタイムです。
娘さん、これも修行だ。
お父さんに慣れてくれ!