1月3日~4日夜通しの上黒川花祭り。
日付が変わって4日、後半戦を書き進めます。

舞庭では1人舞の「いちの舞」が繰り広げられ、
激しくテンポの速い太鼓の音とともに、
喜びの極限を示すような悲鳴が響き渡る。

その「音」を楽しみながら、もともと無い余裕がさらになくなってくる。
おいらは支度部屋で椅子に座り、先輩方に鬼の衣装を着付けして頂いています。

歴年の榊鬼、山見鬼を舞ってこられた先輩方。
支度しながら先輩に質問して、舞の流れを最終確認。
聞けば聞くほど緊張してくるでいかんわ。

先輩方、優しいので、おいらをリラックスさせようと、
あの手この手で励ましてくださいます。

緊張が、一番の敵。

手に持つマサカリが滑り落ちないように、両手に清酒を振りかけて湿らせる。
激しい動きによって衣装がずれないように、見えない場所をクリップ止め。

積年の経験により、着付けの随所に細やかな工夫が投入されます。

いちの舞、3人目の舞手が舞庭を盛り上げ、支度部屋に戻り、
舞を終えた3人が子鬼たちを連れて再び舞庭へ。

太鼓の拍子が、鬼の舞の拍子へ。

おいらも面をつけ、マサカリを手に持ち、出陣を待つ!

合図が出て、さあ、行くか。
階段を下る前に、ひとにらみ。

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「最初から、あんまり飛ばすなよ!」

と、言われつつも、
会場にたくさんの観客がいて、みんな囃してくれていたら、
本能的に張り切っちゃうというもの。

葛藤しつつ、最後までスタミナを保たせるよう、考えつつ。

しかし、1回ミスをすると、連鎖反応という恐ろしい罠が!!
頭の中が真っ白になって、次の動きが空白に。

そして緊張。

おいらは中の人だから、写真を撮っていないだろう…と、
心優しい友人たちが写真を送ってくれました!!

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なんと嬉しいこと。

一方で、このとき、鬼の登場を待ちわびていた息子さんは、
コタツの部屋で撃沈。

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明日…というか、本日6時間後には仕事始めになる職場の後輩も、
消防訓練服のまま、声援を送ってくれ。

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「にらみ」を終えて、「腰舞い」へ。

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「けんたろ!休むか?一回、下がるぞ!」

ん!
もうひとつ、座敷を移して舞える気がする!
そのまま、続行。

座敷を一つ、「腰舞い」したところで、
「次どうだ?休むか??」

コクっとうなずく。
自分では思いっきり動いているつもりでも、
この時点で、動きにくたばりが見えていたようです。

椅子に座らせてもらい、扇であおいでもらいながら、
新鮮な空気を面の中へ取り入れる。
空気がおいしい。

休みすぎると、かえって疲れる。
立ち上がって、引き続き腰舞い。
本座まで舞い、「中」の位置で舞う。

さあ。

あと一周を残すのみ!

もう一回、休憩を経て、本座で最後まで舞い切る。

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終わった!
支度部屋に戻り、そのまま畳の上にダイブ。
呼吸を整えている間、面から衣装から、わらじから。
支度部屋にいる人たちが寄ってたかって外してくださいます。

ご講評をいただきながら、来年への布石に。

まだまだ、身体で覚えて舞えておらず、
頭で考えて舞ってしまっているため、緊張して頭の中が真っ白になると、
動きが止まって、リズムから外れて、狂ってしまう。

特に、舞が切り替わる場面。
すっげぇ、怪しい動きしていました(汗

まだまだ、修業が必要です。

毎年、レベルアップさせるぞ!
鬼の舞に、完成はありません。

役鬼が出ると、その名前を関したお神酒が一升出されます。
山見鬼の酒として、手渡され。
湯のみと一升瓶を持ってめぐります。

まずは支度部屋の皆様に注いで回り、舞庭の関係者、
そして観客の皆様へも振る舞い酒。
一升瓶を持って、お話ししながら、うろちょろうろちょろ。

気づいたら、満タンだった一升瓶が空っぽに!!

みなさん、飲んでくださりありがとうございます。
気づいたら、舞の次第は進んで三つ舞のやち。

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三つ舞のやちまで続けられる子供は、
統計的に見ても、これからの花祭りを受け継いでいく確率が高い。
写真の笑顔が、それを物語っています。

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願わくば、村に住んで携わってくれることを。
子供たちによる舞の中で、最も運動量が大きな舞です。

三つ舞の剣が始まり、支度部屋もあわただしく。

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続く、榊鬼様の支度が始まります。
榊鬼様は、最もハイレベルな鬼の舞。
榊鬼を舞うのは、熟練の先輩。

舞庭では、子鬼たちをスカウト。
スカウトということはすなわち…みな、ぶっつけ本番!
手を挙げてくれた面々の中には、地域おこし協力隊さんの姿も。

支度部屋で子鬼たちの着付けをしていると…

「I have a マサカリ~~♪」

ん!?
最近よく聞くフレーズが聞こえて来た。

昨年流行った「PPAP」だーーと、声の主の姿は…。

着付け中の榊鬼様(笑)

マサカリを手に持って、PPAP。

余裕であります。

何とマサカリを「ん~~っ!!」ってするんでしょうかww

着付けを終えた子鬼たちを、舞い終えたばかりの三つ舞の剣3人に託して。
榊鬼様、出陣!

舞に見入って、シャッター切るのをすっかり忘れ。
子鬼たちの写真が全く無い。申し訳ない。

榊鬼にはあって、山見鬼には無い所作が、問答、へんべい、釜割り、たい割り。

まず、問答。

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へんべいを踏み。

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釜割り。

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カメラを握る手に、最も力が入るのが、この釜割り。
カッコイイ。

いつか、おいらも!!!

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たい割りまで見ること叶わず、次の支度へ。
衣装を身に着けます。

その間、榊鬼様が舞を終えて支度部屋へカムバック!
そのまま畳の上に倒れこみ、みんなで寄ってたかって衣装を脱がせる!
大変、お疲れ様でした!!

子鬼たちが戻ってくるまでに面をつけちゃわないと。
おいらは、ちょっとひょうきんな表情のお面をつけ。

手には味噌たっぷりのすりこぎを持ち。

準備万端。

子鬼たちと入れ替わりで、レッツゴー!!

カメラマンには惜しげもなくカメラ目線(?)を。
シャッター切ったところを確認して、ベトーッと味噌を。
顔に塗りたくる。

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知らぬ間に、背後に鬼の師匠が写ってた(笑)

今年もまた、嬉々として味噌を待ち構えてくれる若者がたくさんいて、
味噌の塗り甲斐がある!

ありがたや、ありがたや…それでは、遠慮なく。

「おい!あそこ!後ろから行ってこいやっ!」

おいらの背中の方から囁く声が。
へい!仰せの通りにっ!!ww

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顔の表面から肌色の部分がほとんど消えてしまうほど、
味噌だらけになった女性陣もいらっしゃいますが、写真がありませんので…
それはまた、いずれ!

毎年恒例、すりこぎ杓子の攻撃から「巫女」さまを守る
ボディーガード「ばばあ」とのせめぎあいで場が盛り上がりつつ。

ばばあさんも、ちょっと年を取ったのか?動きが鈍いので攻撃し放題。

鉄壁の防御に、ほころびが見え始めました。

が!
なりふりかまっていられないばばあさん、
今だかつてない防御…いや、攻撃を繰り出し!おののく、すりこぎ。
ばばあさんが凶暴化。

こわい、こわい。

すりこぎ杓子も、退散。

続いて、火の禰宜、翁が登場し、

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夜明けの四つ舞へ。

四つ舞の扇。
突如1名、体調不良が生じたため、
やち・剣を舞う予定だった人を急きょ登板させることにしました。
さあ、どうしよう。

次の舞、ひとり足りん。

1名欠けるだけで大騒ぎになってしまうほど、
青年の舞はギリギリの人数で運営中。

おいらか?おいらの出番なのか!?

すると、助っ人登場!!
腰痛のため今年は舞を遠慮していた先輩が、覚悟を決めて、やち・剣に登板決定!!

安心して朝食へ。

イレーネさん、kawagさんと一緒に食卓を囲み。
ご飯とみそ汁に漬物というシンプルながらも最も贅沢な味わい。
四つ舞扇も、終盤に差し掛かる。

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すりこぎ・杓子から、太鼓のたたき手は変わらず、ぶっ通し!

眠気も最高潮。

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ってか!!!
榊鬼様の体力すげぇーーーっす!!

四つ舞(やち・剣)は、榊鬼様が太鼓を担当。

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四つ舞(やち・剣)が無事、始まり。
この時間帯で、これだけ体力が残っているのか!と。
久しぶりに鬼以外の舞を見る先輩の動きを注視します。

いかんせん、長時間にわたる舞となるため、
舞の途中で時折、給水。

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榊鬼様、そのまま湯囃子の太鼓に突入。
2時間以上、太鼓を叩きっぱなしになるわけで…。

その集中力たるや、凄っ!

湯囃子の若者たちも、上黒川地域を支える大切な存在。
しずめさまを舞い、消防団夜警を共に過ごし、一睡もせず。

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他の舞では面を付けているので分かりませんが、
彼らも、いくつもの舞に携わっています。

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時計の針は、午前9時!

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朝日を浴びて、眩しい。

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ここにきて、おいらもひとつ、役が増えました。
獅子舞の後ろ足がおらんっ!

というわけで、下半身だけ衣装替え。

湯囃子に参加できず歯がゆい思いをしつつも、しれっとカメラを携えて…

湯囃子の様子を!

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そこに、歩みを進めた女性の姿。

舞手の皆さん、ターゲットロックオン!!

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舞いを指揮する1番手以外、全員の視線が女性の元へ!(笑)

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お湯のおかわり含めて、4回!

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舞庭の中は、びったびた。

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一方、支度部屋では、続く朝鬼の準備。

子鬼を舞ってくれる申し出があったので、子鬼さんを着付けします。
申し出たのは…

職場の後輩!

即席で、太鼓のリズムの乗り方と、舞い方を指導。
あとはもう、元気よくやってくれッ!!

舞庭に大鋸屑が敷き詰められて、次第は朝鬼へ。
まずは、子鬼さんを舞庭に投入!

そして…朝鬼様は…すりこぎ・杓子から四つ舞にかけて、
こちらも明け方2時間以上太鼓を叩き続けていた先輩!!

他に舞える人が見つからず、急遽決まりました。

急遽決まっても、スラッと舞えちゃうからスゴイ。

覚悟を決めた朝鬼様、ユンケルの高いヤツを一気に飲み干します。
なんと…

よん…4本目!?

花祭りに命かけています。
おいらも、栄養ドリンク2本目投入。

朝鬼様、舞庭へ。

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疲労困憊の表情を全く感じさせない、キレのある舞。

しっかり舞い通し、入れ替わりで…
おいらも出陣!

獅子頭を担うKUNIHEYさんの腰を必死につかみ、頭を低く抑えて獅子の後ろ足。

実に、20年ぶりに入った獅子の中。

こ れ は …。

腰への負担がすっげ。

獅子頭に引き離されないよう、必死に獅子頭さんの腰をつかみます。

必死になっていたら、しらみふくいでも、ついて行っちゃいまして。
獅子頭がお尻をカイカイしようとすると、
お尻が逃げるという珍妙な光景が!(笑)

あ!

途中で気付いて、カイカイされるのを待つ(笑)

獅子舞を最後に、午前10時半頃。
上黒川花祭り2017は終了です。
昨日の朝からずーっと、大変お疲れ様でした!!

さあ!
片付けの時間だ。

花祭りが終わった安堵感を味わいながら、一息つく暇もありませんが、
舞庭の中、道具や衣装を片付け、装飾を剥がし、畳を上げて掃除をし。

そちらが終わると、今度は消防団夜警のお片付け。

消防詰所へ残余品や備品を運搬し、これにて本当に終了です。

年々、片付けに携わる若者が増えています。
結果、午後1時には片付けを終了して帰宅。

氏子総代の先輩方は、まだまだお仕事が続きます。

例年、同じプロセスだとしても、祭りを開催するってのは、花祭りに限らず大変なこと。
人口が減っていく中、いつまで続けられるのか。

続けられる形を探ることも、常に考えなきゃ。

帰宅し、昼ご飯食べて風呂入って布団へ。
30時間ぶりの睡眠だぁーー!

夜、ブログを書き始めるも、つらくて途中断念(汗
友人たちが山見鬼の写真を送ってくれ、癒やされます☆

明日から仕事が始まります、頭を切り換えて!!

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