東三河広域研修2日目

研修2日目です。

思えば、1日おきで外泊しているではないか。
群馬→宿直→鳳来
そりゃ、風邪が治る暇も無いわい。

よって、朝から耳が痛いわ喉が痛いわ鼻水が止まらないわ…
同室の皆さんに移していないかだけが気がかりです。

本日最初のプログラムは、設楽町長による設楽ダム講話です。

なぜここで設楽ダムの話なのか。
それは…何のための設楽ダムなのか。に尽きます。

多目的ダムとして設置が進められている設楽ダムの恩恵を最も得るのは、
豊川下流域の市町村です。

その市町村の職員が知っているべき事です。

豊川下流域の市町村は、日本でも最も農業と工業が盛んな場所。
農業で水を使うのはもちろん、工業でも大量の水を使う業態があります。
よって、かつてから渇水に泣かされてきた場所なのです。

下流域と上流域の関係を有効に保とうという取り組みは、
矢作川のそれが大変有名ですね。

矢作川も、下流域はトヨタグループを始め工業や農業が盛んです。
下流域が上流域の森林を支える取り組みを良く耳にします。

さて、その設楽ダム。
歴史をさかのぼって、一番最初の動きというのが、
昭和48年11月。

設楽町に対して愛知県が調査申し入れをしたのが始まりです。

元々は国や県が作って欲しいとお願いしたのですね。
ここ重要。

その時点で、住民を始め、行政機関も建設に全員反対!!
お話によると、国や県の人間を町内に入れるなって雰囲気もあったとか?

しかし、国や県への財政依存率が高い過疎市町村。

なかなか反対姿勢を通し続けるのも大変。
少しずつ歩み寄りの姿勢が出てきて、住民も許容し始め…

そこに至るまで、30年。

ようやく、設楽ダムの合意形成が取れてきて、
移転も始まっているというのに…

国が、ダムを再検討とな???

いや、再検討するレベルのものだったら、
最初からしっかり検討をしておけぇ!!と。

まあ、下流域の水消費量の実情は30年もすれば変わるかも知れません。
今は、不況とも言われている時代ですしね。

それにしても、住民の生活ってのは全く無視ですね。

自分の生まれ育った土地を、覚悟を決めて去った方々も既にいらっしゃるし。

そもそも、国というのは政権が変わったら筋を通す必要が無いものなのかなぁ。
よくわからんです。

設楽ダムについて理解が深まりました。

それにしても、設楽町長とよくお会いします。
今日も、町長去り際に、

「おっ!!こんなところでまた会ったね!!w」

って声かけていって下さいました。

本日2本目の御講演は、■愛知県森林組合連合会会長の村松さんです。
出ました!!出ました!!

実は、この方のお話を聞くのは2回目。
前回は豊根村森林組合の総会でした。

今回もまた…

全く同様のお話をされておりました(汗
日本の森林の能力なら国産材50%までいける!!
いや、それぐらいのレベルが適切である…と。

そうできない、一番の原因は、全国の森林組合組合長に原因がある!!と。

うおっと、またまた過激な…(汗

しかし、相変わらず、会場を沸かせる話術も上手いし、
数字の記憶力もなかなかのもので、会場の皆さんは
森林に対する興味が深まったに違いない。

午後からは設楽ダムの建設予定地を見学してきました。
県民の森から設楽町ってのは、直線距離は短いものの、
移動距離は割と大きいですね。

設楽町役場の裏手の方にある細い道を下り、
飯田線の旧田口線跡かな?それらしきトンネル付近。

まさに、この場所に堰堤ができるのです↓↓

DSC_0262

ダムの規模としては新豊根ダムレベル。
新豊根ダムの谷間の一番低いところがこの部分になるんだよなぁ~と想像してみる。
また、一番高いところは頭上遥か上。

不思議な気分ですね。

川縁ではウェットスーツに身を包んだ方々が、
測量を実施しており、これまた不思議な風景。

調査は着々と進んでいるんですね。
ボーリング調査も66mm径のものが数十本実施されているそうです。

人が通れる炭鉱サイズの横穴も調査目的で開けられており、
奥行き50mのその中を見学させて頂きました。

発破と手作業の掘り出しを駆使して開けられたそうですが、
奥に行くに従って岩盤の固さが変わってきて、ハンマーで叩くと
その音の高低で判別することができます。

ダム建設時は、軟らかい地質の表土を全て取り除くそうです。
そりゃ、もの凄い量の土砂が出そう。

そうやって新豊根ダムも造られたんだなぁ~と、
常に頭には新豊根ダムがイメージされていたのでした。

こうして、二日間にわたる研修は終了。

豊橋市で働く従兄弟の同僚がいたり、いろんな出会いがありました。
しかし、私を巣くう風邪菌はなかなか去ってくれませんでした。
ちょっと、長いぞ。今回の風邪は。

「東三河広域研修2日目」への2件のフィードバック

  1. 東三河広域研修お疲れ様でした!
    またまた、内容の濃い研修だったようですね。
    ⇒ケンタの記事の書き方が上手いのか、僕も是非とも受けてみたいと思ったよ。
    親父の話も気になったし(笑)
    ⇒話の内容は聞いてたが、話し方とか、外の顔を見てみたいわ。
    此方も、今月から新人、と言ってもTGだから純粋には新人じゃないけど、が入って来て楽しくなってます。
    ⇒正式に、WLになったし、マネージングし始めてますわ★
    部下が新人と大先生以外は一回り以上歳上だけどな(笑)
    ⇒その辺は、持ち前のダークサイドを活かして旨く転がします。
    現業は人間関係も良いし、特に不満は無いのだけど、
    何つうか、物足りなさと云うか、僕をドキドキワクワクさせるものが無いと云うか…
    ⇒あ、不満なのか、コレ( ̄▽ ̄)
    ケンタなら分かるか?
    この俺の何と無い満たされ無さ…
    家族との関係は充分過ぎる程幸せだが、それともまた違う何かが…

  2. >ウェスさま
    お褒めのお言葉有り難う御座います☆
    濃い内容の研修!!!
    ウェスさまなら、設楽町でいつでも受けられるじゃありませんか(笑)
    って、やっぱり外の顔は違うものですかねぇ~。
    とても丁寧な口調ですよ。
    そして…ついに!!!TGが入ってきましたか。
    なんか、楽しそうじゃありませんかーーー!!
    まてぃだ氏も、先輩ですね。
    WL就任、おめでとう御座います。(で、いいんですかね!?)
    ドラッカーを生かしたマネージングを期待しております。
    しかし、新人と大先生以外の部下が一回り以上年上って…
    なーんとなく、想像がついてしまうのが怖いところですが(汗
    そして、満たされないのですね。
    そりゃ、まあ、分かります…分かりたくありませんが分かっちゃうかもしれません。
    ウェスさんの場合は、スリルが必要かもしれませんね。
    いや、あの事業部は常にスリル満点か…

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