崩れた斜面を復旧する

行かなくてはと思いつつも、時間を捻出できず、
電話対応だけになってしまっていた現場へ!ようやく!GO。

図面と想像だけでは、問題解決できません。

行き先は山深い…豊根でもトップクラスに山深い村道。
周囲に集落は無く、何故ここが林道ではなく、村道なのか…とたまに思います。

職場の軽トラに乗って、激しい上下挙動に揺れながら、現場へ到着。

谷へ崩落してしまった道路の復旧です。

崩れたところへ、そのまま土砂で埋め立てるだけでは、
雨水の力によって、侵食されてまた崩れてしまいます。

今回の工事は、土が流れる力を止める力(せん断抵抗力)を働かせながら
土砂で埋め立てる方法。
せん断抵抗力を高める手法は、たーーっくさんありますが、
その中でも比較的リーズナブル。

崩れた部分を土で盛るときに、
数十センチ盛っては抵抗力を保つ形状のシートを敷き、
また同じ厚さだけ土を盛って、シートを敷いての繰り返し。
斜面部は鉄の棒を骨組みにした植生シートで保護。

表面部分は植生シートしか見えませんが、
土の中では土砂が崩れないように、土自体の重みがシートに載ることで滑り止め。
シートの長さや形状も、せん断抵抗力が確保できるように計算されています。

まず、土を盛るためには崩れた場所を、
崩れた部分以上に掘削し、そこにシートを敷き再び盛り、またシートの繰り返し。
ちょうど今、削った部分が露出していて、その場所の土質が丸見え。

DSC_5208

そして、既設ブロック壁の後ろ側。
レア画像。

DSC_5207

崩れるというのは、どんな土質なのか、観察。

今回、後輩君が初めての現場監督!!
年上作業者の方々を指揮しながら監督…大変です。

ひと工程、しっかり見てから帰ろう…と思っていたら、
日が暮れるのが早いこと。
山の高いところからだと、美しい夕日が見られます。

DSC_5209

我が家からは…絶対に見えない夕日。

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