午前0時過ぎ。
消防団夜警を終えて、訓練服に身を包んだ団員一同、舞庭へ!
夜警長演ずる山見鬼が終わり、会場の熱気が上がる三つ舞。
私、マーライオンを経て、平常心を取り戻しつつある手元は、確かなものになってきました。
最近、マーライオンの機会が続いております。
改めて、花祭りを撮影するというのは、非常に難しい!
特に、動きが激しい三つ舞になってくると尚更です。
会場の光源は限られ、レンズを通して入ってくる光の量は少ない。
よって、シャッタースピードをスローにするか、ISO感度を上げるしかない。
だがしかし、動きある被写体だけにシャッタースピードは下げきれない。
ノイズ覚悟でISO値を上げるのみ、手法は限られる。
会場の雰囲気を出したいので、フラッシュは炊けない。
ISO値に特化したカメラを使っていても、難しい(汗
そんなときは、撮影そっちのけで舞を楽しむ。
お父さんやお母さんの顔が思い浮かぶ子どもたちの舞。
白衣に身を包んだ氏子の方々が、舞子の進路をふさぐ酔っ払い集団をかき分ける!
それにも負けじと、舞手を鼓舞する舞庭内の酔っ払いセイト衆。
そんな攻防も、花祭りの醍醐味(笑)
三つ舞の剣、舞手の年齢が少し上がり、
舞い方にもキレが出てきます。
額を汗びっしょりにして、一心不乱に舞い通す。
「トーホヘ!ハーン(イ)ヤ!」
その舞いに答えるかのように、会場でも舞いに合わせて掛け声!
初めて花祭りを観る人たちも、巻き込む!
一升瓶片手に湯飲みを持つ氏子衆に日本酒を注がれまくる!
坂宇場花祭りに魅了されて毎年欠かさず、遠方からいらっしゃる方々も。
「ご無沙汰です!」
と、一年に一度の再会を楽しみます。
残念ながら、妻はまだ幼い娘の面倒を見るため、来ることが出来ず…。
息子は、私が消防団夜警のため面倒を見ることが出来ないため、連れてこれず。
花祭りが好きでたまらない息子。
これはもう、かなり不満のことと思います。
が!
天の導きか。
親類で訃報があったため、葬儀に駆けつけるため来ていた伯父さんが、
息子を連れて花祭り会場に来て下さいました。
故人の方とは、数ヶ月前に入院中のところ、
お見舞いしてお話ししたのが最期となってしまいました…。
本当に、残念なことに…。
病室でお話ししたときの、
「けんちゃん、がんばっとるね!わしも負けんようにせんと。」
という最後に交わした言葉、何度も脳裏で再生されます。
空を仰ぎながら、何度か思いを馳せる舞庭。
息子は念願叶って花祭りに来ることができ、
同級生たちと汗まみれになって走り回っていました。
気温は0度ですが。
つづいて、宝の舞(願花)。
豊根村に来たときから、坂宇場花祭りにて、ずーっとお世話になっている
今は設楽町地域おこし協力隊くん、白衣を着て舞う姿も、かなり様になってきました。
氏子の若い衆から、「(幼い頃から待っているわけでもないのに)いしいくん、すげぇなぁ!」と。
舞習いにも、設楽町から夜更けに何度も足を運んだ。
相変わらずのバイタリティ。
時刻は午前3時。
ついに登場、榊鬼様。
消防団第1部所属の先輩による舞です。
問答が始まり、
「ひぃ~ても、ひかれぬ、こ~のさか~き。」
続いて、釜割り。
たい割り。
最も長い、鬼の舞。
最後に舞出でて、底なしスタミナを感じさせる舞。
上黒川と兄弟のような坂宇場花祭りですが、
「へんべ」の踏み方など、ちょっとした違いが興味深い。
続く、すりこぎも!!
3名体制です。
何度、ロックオンされたことか…(汗
カメラ目線を撮影するのも、えらいことです。
顔中味噌だらけになって、ファインダーのぞけません。
ファインダーのぞくと、カメラが味噌だらけになる…。
いやしかし、美味しい、面白い。
何度も迫り来る、すりこぎ。
明け方近くになり、四つ舞の扇。
ここで、顔を洗いがてら、車内で少々仮眠。
この日のために!
後部座席をフルフラットにして、寝袋を敷き、いつでも寝られる体制です(笑)
車内までこだまする太鼓と笛の拍子に耳を立てながら、
この拍子は…!!!
湯囃子始まった!!
急いで舞庭へ。
繰り返しますが、気温0度。
会場の熱気は、それを感じさせない!
けれど、寝起きの私は、超寒い。
そして、頭が痛い…(汗
飲み過ぎたかな(汗
既に、アルコールを縁切りして、だいぶ経つというのに。
今年は、脱ぐこと無く!
大人しくシャッターチャンスを狙います。
そして、始まったーーー!
冬近づく気配が、遠のいていくような景色(笑)
もう、湯気で、何も見えないっ!!
しかし、どこからともなく、飛んでくる熱湯!
産まれ清まりました。
1時間以上舞い通した湯囃子の舞手を待ち構えているのは、
最後のカラス飛び!
意識で制御する範囲を超えた疲労が足腰に蓄積し、吹っ飛ぶ!
一晩中続いた熱気を納めるような形で登場する朝鬼。
こちらもまた…ミスター花祭り@坂宇場の従兄弟!
まさか、ひと晩で山見鬼と朝鬼を舞うとは…恐るべし。
ちなみに、夜警長。
最後、湯蓋を落とし、フィナーレ。
最後の演目、獅子舞は…
坂宇場花祭り名物!?(笑)
獅子舞VS獅子舞。
即席獅子舞で超薄着にて、頭を務めるのは、榊鬼を舞っていた先輩。
薄着のレベルを通り越しています。
気温、2度です。少し上がりました?
今年の坂宇場花祭りも、終焉を迎え。
帰り支度をしているところで…
氏子の若い衆から、
「遅くまで…いや、早くまで?ありがとねー!」
「ブログ、楽しみに待っているでよっ!」
こちらこそ、有り難う御座いました。
持ちつ持たれつ…
今度は、上黒川花祭りを囃しに来てくださいねーーー!
やはり、舞庭は賑やかいほうが、舞手も力が入ります。
帰宅後、起床した伯父さんをお見送りし、
さあ、寝床に付くか…と思いつつも、興奮冷めやらず、眠れません。
お疲れ様でした。奥さんの姿がなかったのは、やはりそういう事情でしたか。それにしても、ここは絶えず囃してますよね(笑) 応援している少年が「四つ舞(扇)」までばらけましたので、囃し過ぎて喉がやられました(苦笑) 味噌塗りのロックオン手法はかなりスリリングでした(笑) 元気とさわやかな気持ちを持ち帰る事ができました。
貴所の花祭りに向けての動きも始まったということで、本番を訪ねるのを楽しみにしております。ただ、今年はみかん(早生)が正月までもつ(保存)かどうか分かりません・・・。
幼子がいると、なかなか自由に動けないのがツラいところです(汗
スーさんも、ずーっと起きていらっしゃいましたねぇ~。
余所の花に訪れる度に、演目がランクアップしていってて、
そこで子どもたちの成長を感じますね。
いつの間にか、大学生になっちゃってたり。
自分も、おっさんになったなぁと、改めて感じさせられたり(笑)
さあ、これから上黒川にスイッチを入れ替えて!
ドキドキの年末年始を楽しみましょう!
いつも、みかんをありがとうございます☆