坂宇場花祭り2015後半

午前0時過ぎ。

消防団夜警を終えて、訓練服に身を包んだ団員一同、舞庭へ!
夜警長演ずる山見鬼が終わり、会場の熱気が上がる三つ舞。

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私、マーライオンを経て、平常心を取り戻しつつある手元は、確かなものになってきました。
最近、マーライオンの機会が続いております。

改めて、花祭りを撮影するというのは、非常に難しい!

特に、動きが激しい三つ舞になってくると尚更です。

会場の光源は限られ、レンズを通して入ってくる光の量は少ない。
よって、シャッタースピードをスローにするか、ISO感度を上げるしかない。

だがしかし、動きある被写体だけにシャッタースピードは下げきれない。
ノイズ覚悟でISO値を上げるのみ、手法は限られる。

会場の雰囲気を出したいので、フラッシュは炊けない。

ISO値に特化したカメラを使っていても、難しい(汗

そんなときは、撮影そっちのけで舞を楽しむ。

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お父さんやお母さんの顔が思い浮かぶ子どもたちの舞。
白衣に身を包んだ氏子の方々が、舞子の進路をふさぐ酔っ払い集団をかき分ける!

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それにも負けじと、舞手を鼓舞する舞庭内の酔っ払いセイト衆。
そんな攻防も、花祭りの醍醐味(笑)

三つ舞の剣、舞手の年齢が少し上がり、
舞い方にもキレが出てきます。

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額を汗びっしょりにして、一心不乱に舞い通す。

「トーホヘ!ハーン(イ)ヤ!」

その舞いに答えるかのように、会場でも舞いに合わせて掛け声!

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初めて花祭りを観る人たちも、巻き込む!
一升瓶片手に湯飲みを持つ氏子衆に日本酒を注がれまくる!

坂宇場花祭りに魅了されて毎年欠かさず、遠方からいらっしゃる方々も。
「ご無沙汰です!」
と、一年に一度の再会を楽しみます。

残念ながら、妻はまだ幼い娘の面倒を見るため、来ることが出来ず…。
息子は、私が消防団夜警のため面倒を見ることが出来ないため、連れてこれず。

花祭りが好きでたまらない息子。

これはもう、かなり不満のことと思います。

が!
天の導きか。

親類で訃報があったため、葬儀に駆けつけるため来ていた伯父さんが、
息子を連れて花祭り会場に来て下さいました。

故人の方とは、数ヶ月前に入院中のところ、
お見舞いしてお話ししたのが最期となってしまいました…。

本当に、残念なことに…。

病室でお話ししたときの、
「けんちゃん、がんばっとるね!わしも負けんようにせんと。」
という最後に交わした言葉、何度も脳裏で再生されます。

空を仰ぎながら、何度か思いを馳せる舞庭。

息子は念願叶って花祭りに来ることができ、
同級生たちと汗まみれになって走り回っていました。

気温は0度ですが。

つづいて、宝の舞(願花)。

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豊根村に来たときから、坂宇場花祭りにて、ずーっとお世話になっている
今は設楽町地域おこし協力隊くん、白衣を着て舞う姿も、かなり様になってきました。

氏子の若い衆から、「(幼い頃から待っているわけでもないのに)いしいくん、すげぇなぁ!」と。

舞習いにも、設楽町から夜更けに何度も足を運んだ。
相変わらずのバイタリティ。

時刻は午前3時。
ついに登場、榊鬼様。

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消防団第1部所属の先輩による舞です。

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問答が始まり、

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「ひぃ~ても、ひかれぬ、こ~のさか~き。」

続いて、釜割り。

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たい割り。

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最も長い、鬼の舞。
最後に舞出でて、底なしスタミナを感じさせる舞。

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上黒川と兄弟のような坂宇場花祭りですが、
「へんべ」の踏み方など、ちょっとした違いが興味深い。

続く、すりこぎも!!
3名体制です。

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何度、ロックオンされたことか…(汗

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カメラ目線を撮影するのも、えらいことです。
顔中味噌だらけになって、ファインダーのぞけません。

ファインダーのぞくと、カメラが味噌だらけになる…。

いやしかし、美味しい、面白い。

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何度も迫り来る、すりこぎ。

明け方近くになり、四つ舞の扇。

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ここで、顔を洗いがてら、車内で少々仮眠。

この日のために!
後部座席をフルフラットにして、寝袋を敷き、いつでも寝られる体制です(笑)

車内までこだまする太鼓と笛の拍子に耳を立てながら、
この拍子は…!!!

湯囃子始まった!!

急いで舞庭へ。

繰り返しますが、気温0度。
会場の熱気は、それを感じさせない!

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けれど、寝起きの私は、超寒い。
そして、頭が痛い…(汗

飲み過ぎたかな(汗
既に、アルコールを縁切りして、だいぶ経つというのに。

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今年は、脱ぐこと無く!
大人しくシャッターチャンスを狙います。

そして、始まったーーー!

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冬近づく気配が、遠のいていくような景色(笑)

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もう、湯気で、何も見えないっ!!
しかし、どこからともなく、飛んでくる熱湯!

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産まれ清まりました。

1時間以上舞い通した湯囃子の舞手を待ち構えているのは、
最後のカラス飛び!

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意識で制御する範囲を超えた疲労が足腰に蓄積し、吹っ飛ぶ!

一晩中続いた熱気を納めるような形で登場する朝鬼。

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こちらもまた…ミスター花祭り@坂宇場の従兄弟!
まさか、ひと晩で山見鬼と朝鬼を舞うとは…恐るべし。

ちなみに、夜警長。

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最後、湯蓋を落とし、フィナーレ。

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最後の演目、獅子舞は…

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坂宇場花祭り名物!?(笑)
獅子舞VS獅子舞。

即席獅子舞で超薄着にて、頭を務めるのは、榊鬼を舞っていた先輩。
薄着のレベルを通り越しています。

気温、2度です。少し上がりました?

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今年の坂宇場花祭りも、終焉を迎え。

帰り支度をしているところで…

氏子の若い衆から、

「遅くまで…いや、早くまで?ありがとねー!」

「ブログ、楽しみに待っているでよっ!」

こちらこそ、有り難う御座いました。
持ちつ持たれつ…

今度は、上黒川花祭りを囃しに来てくださいねーーー!
やはり、舞庭は賑やかいほうが、舞手も力が入ります。

帰宅後、起床した伯父さんをお見送りし、
さあ、寝床に付くか…と思いつつも、興奮冷めやらず、眠れません。

「坂宇場花祭り2015後半」への2件のフィードバック

  1.  お疲れ様でした。奥さんの姿がなかったのは、やはりそういう事情でしたか。それにしても、ここは絶えず囃してますよね(笑) 応援している少年が「四つ舞(扇)」までばらけましたので、囃し過ぎて喉がやられました(苦笑) 味噌塗りのロックオン手法はかなりスリリングでした(笑) 元気とさわやかな気持ちを持ち帰る事ができました。
     貴所の花祭りに向けての動きも始まったということで、本番を訪ねるのを楽しみにしております。ただ、今年はみかん(早生)が正月までもつ(保存)かどうか分かりません・・・。

    1. 幼子がいると、なかなか自由に動けないのがツラいところです(汗

      スーさんも、ずーっと起きていらっしゃいましたねぇ~。
      余所の花に訪れる度に、演目がランクアップしていってて、
      そこで子どもたちの成長を感じますね。

      いつの間にか、大学生になっちゃってたり。
      自分も、おっさんになったなぁと、改めて感じさせられたり(笑)

      さあ、これから上黒川にスイッチを入れ替えて!
      ドキドキの年末年始を楽しみましょう!

      いつも、みかんをありがとうございます☆

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