朝から晩まで名古屋で研修

午前7時前。
いつもより早く職場へ。

まだ誰も出勤していない静けさに包まれたオフィス。
昨日の出来事が頭から離れず。

昨日は早々と帰宅したので、まずはメールをチェック。

うあああ。
ってなるようなメールの返信が来てる。

メールへの対策を思案しながら、先輩と二人で名古屋へ出張研修です。

会場は、センチュリーホール。
名古屋国際会議場。

その研修で学ぶのは…こちら!!

会計検査院 Board of Audit of Japan

私たちの税金や国債の発行によって国が集めたお金は、各府省などで国の仕事をするために使われます。国のお金ですから、適正に、また、ムダがないように、有効に使われなければなりません。会計検査院は、この国のお金が正しく、また、ムダなく有効に使われているかどうかをチェックする機関です。

会計検査院は、このような重要な仕事を他から制約を受けることなく厳正に果たせるよう、国会、内閣、裁判所いずれの機関からも独立しています。

「国会、内閣、裁判所いずれの機関からも独立しています。」

というフレーズ。

三権分立のいずれからも独立している公的機関という、
極めて特殊な機関ですが、学校では習わなかったような。

それもあってか、最も国民に知られていない国家機関のひとつとも言われるそうです。

内閣や省庁はもちろんのこと、
衆参両院や裁判所も監視の対象になっています。

国の機関を監視する組織なのに、なぜ我々が研修を受ける必要があるのか?

我々の仕事にも、国からの補助を受けて実施する事業がたくさんあります。
私が担当する工事にも、国へ申請して補助を受けるものが。

この申請作業も、仕事の中で一定の割合を占めています。
大きな市役所等では、申請部署と施行部署は別れて専門的に実施していますが、
町村役場においては、工事担当者が全てを受け持つこと多々。

そして、国から補助を受けて実施した事業というのは、
この会計検査の対象となるのです。

事業を進める上で、何に気をつけて、何を正しい形として進めねばならぬのか。
それは国からの補助のみならず、税金を使っている以上、全ての事業に当てはまります。

何を失敗しているのか、失敗事例から学ぶことは数多く。

それをしっかりたたき込む研修です。

ただ、正しく仕事を進めるのみならず、
法律が改正されたことで、その事業が有効に機能しているか否か、
効果や成果も、しっかり証拠として残す時代が今です。

平成9年12月に会計検査院法が改正され、前記5つの観点のほか、会計検査に必要な観点から検査を行うことが明記されました。正確性、合規性はもとより、広く事業や施策の評価が求められる中で、3E検査の根拠を明確化し、事後評価を担う会計検査の機能の拡充を期したものです。会計検査院は、その期待にこたえ、3E検査、中でも特に事業や施策の効果を問う有効性の検査の拡充強化に努めることにしており、検査報告にその成果を多数掲記しています。会計検査とは? | 会計検査院 Board of Audit of Japan

検査を受けることを「受検」と言いますが、
透明性の確保のため、その結果も広く一般に公開されています。

検査結果 | 会計検査院 Board of Audit of Japan

受検するときには、たとえ書類をしっかり整備していても、眠らない日が続くとか…。

研修に心して取りかかる数百人の男性中心作業服軍団がいる一方、
同じ建物には女子大学生スーツ軍団。

就職活動の説明会のようです。こちらも数百人規模。

この対比が、不思議な光景を醸し出していました。

研修が終わる頃には、もう夕方。

急がなくては。

大急ぎで豊根へ戻り、着の身着のまま。
作業服のまま、通夜の会場へ。

残念ながら、終わってしまった直後。
同じく、仕事を終えて名古屋から飛んできた同級生と共に会場。

葬儀会社の方が気を利かせてくださり、
焼香台を用意してくれ。

手を合わせ。

「朝から晩まで名古屋で研修」への2件のフィードバック

  1. 早上好
    (おはようございます)

    会計検査院研修お疲れ様です。
    検査を受ける側も、検査する側の知識が必要とされるので…
    って事でしょうか。

    会計検査院…知らなかった、確かに。

    検査を受ける事を受験ならぬ受検ですか。
    合ってる筈だと想ってても、確かに緊張して眠れないか。
    →税務署員に乗り込まれて調べられてるのと同じ感じ…いや、違うか。

    そして、研修からのお通夜直行もお疲れ様です。
    先輩の御冥福を祈ります。

    1. こんにちわ!

      工事完了時に我々が検査していますが、
      その検査を更に検査すると考えれば良いでしょうか。

      生技が設備発注して納品、検収を経てラインが稼働。
      そのラインで生産された製品が客先へ納入される前に、
      客先から検査部隊がラインを検査に来る…そんなイメージですね!まさに。

      酷い場合は、設備の1基、2基分くらいの設備費を客先に返金するような?
      もちろん、検査では設計段階から調査されます。

      ちなみに眠れないのは、緊張では無く!
      受検する書類を全て改めて見直しして説明できるように想定問答とかするようで、
      その準備のため、泊まり込みになることも多々あるようです。
      まあ、元々書類が整っていいればいいんですが、それでも重箱の隅をつつくんですね。

      適切に実施されるように監査するのが目的なのか、摘発すること自体が目的なのか(汗

      どこの世界も、同じような仕組みで成り立っていますね~~

      通夜…年の近い先輩だったので、しんどかったです…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください