富士山の麓で夏休み最後のvacation2日目

月曜日。

夏休みを頂いて、家族サービス2日目。
家族サービスと言いながらも、自分も行きたい場所をセレクトしていますが。

今回のツアーは、オールおいらコーディネートです。

朝日が眩しいうちに向かった先は、白糸の滝。

おいらがまだ小学生だった頃か、
その頃はまだ「組の旅行」というものがあり、
隣近所の皆様と共に、大型バスで旅行に行く文化がありました。

そのとき、微かな記憶をたどると、行ったことがある場所。

駐車場に停めて、滝の音がする方へ。

滝が近づくほど、駐車料金が安くなるという不思議現象が!!
なんとなく、大人の事情が垣間見えます。

大きな音を立てて流れ落ちていたのは、

音止めの滝 – Wikipedia

です。

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落差約25メートル。

そこからほど近く。
歴史を感じる土産物屋さんが並ぶ軒先を通り過ぎたところ。
国の名勝、天然記念物。世界文化遺産の一部を構成。

白糸の滝 (静岡県) – Wikipedia

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自然が形成する景勝だけに、過去には災害の歴史があり。
それもあって、遊歩道などが真新しく整備されていました。

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少しずつ近づく滝壺。

待ちきれない妻と息子はさっさと滝壺へ。
おいらは娘を抱っこしながら、撮影にチャレンジ。

せっかくの白糸の滝。

白い糸を表現したい。

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三脚がありませんでしたが、どうにか、露出を調節して白い線に。
美しい。

岩の隙間からそれぞれに流れ出す。
まさに、火山、溶岩が作り出した奇跡。

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なぜこのように、岩の間から糸のように水が噴出するのか。
解説されています。

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周辺の地質は、上部に水を通しやすい地層(白糸溶岩流)があり、
下部に水を通し難い地層(古富士混流)があり。
両地層の間を流れる伏流水が、地層が露出する壁面から流れ出している。

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透明度の高い滝壺。
濁りが見えません。

さすが、地下を通って濾過されてきた水。

すると…

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チラッと、富士山のお姿が!
GPVによると、夕方には雲も減る予想。

さて、この白糸の滝近辺には、もうひとつ。
仕事柄、気になるスポットがあります。

それが、こちら。

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環状交差点、ラウンドアバウトです。

海外でこそメジャーな交差点システムであるラウンドアバウトですが、
日本おいては、まだ指針が決まったばかり。

自分も含めて慣れていないドライバーがたくさんいるので、
周囲にはこれでもかというくらい看板が設置されていました。

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その名の通り、交差点が環状。

グルグル回る交差点です。
交差点の中を回っている車両が優先され、
進入する車両は一旦停止ではありませんが、
環状内の車両を確認しながら、徐行で進入します。

おいらも車両で通行してみましたが、ちょっとドキドキした。

ラウンドアバウトを通過し、次に目指すのは…

奇石博物館です。

妻が、偶然、観光案内所で見つけたパンフレット。
石が大好きな息子、行くしかない。

奇石とはなんぞや?
奇石博物館 奇石とは?

1971年に、日本で最初の石の博物館として開館した博物館。

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「えっホントに!」と思われる変わった石が沢山あります。 ご紹介しました石から何となく「奇石」の事がお分かり頂けたと思います。つまり、 当館でいう「奇石」というのは、素人の方が見て不思議さや感動を感じさせてくれる石たち の事なのです。

当館の展示は、鉱物学などの専門的な分類(元素鉱物や珪酸塩鉱物などの分類方法)と異なります。
上記の「雲根志」を基にした「見た目の視点による分類」を中心に展示しており、 「食べ物にちなむ奇石」や「植物にちなむ奇石」などとケースごとに分けて展示しています。

この、「鉱物学などの専門的な分類とは異なる」という点がポイント。

専門分類だと学術的な言葉の羅列になり、
子どもたちには、とっつきにくい。

しかしここは、見た目という視点から分類されているため、面白いッ!!

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入館すると、解説のお兄さんが解説ショーを開いて下さいました。

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叩くと音が違う石。
何故音が違うのか?

それは…石の密度。

密度が微妙に異なる石を並べてやると…

木琴ならぬ、石琴がっ!!
甲高い透き通った音が、館内に響きわたります。

また、目玉商品、こんにゃく石も!!

触ると石なのに、こんにゃくのようにフニャフニャ揺れる。

こんな石がこの世に存在していようとは。
原理は、電子顕微鏡で見てみると…

隙間がヒント。

館内に並ぶ奇石群。

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とにかく、丸い石を集めたゾーン。
全てが加工無しの天然状態。

石は無機物。
人間生活に古くから関わりがありました。
いろんな形をしていようと、
全ては元素周期表に載っている元素の組み合わせで作り出されたもの。

その組み合わせによっては、結晶が希有な形をしていたり。
結晶構造が希有であれば、成長した結晶も希有な形になります。

また、そこに存在する結晶の組み合わせ、熱のかかり方、冷却され方によって、
更に奇妙な形になったりします。

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幾多の博物館を訪れましたが、これほど面白い石の展示は、初めて。

娘も、面白い石の形に反応してか、指さしてキャッキャ言ってます。

すると…

見たことがある文字が。

せ…セリサイトーーーー!!!

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産地:愛知県北設楽郡東栄町振草字上粟代。
生活に身近な石として紹介されていました。

石には様々な色があります。
それらの多くは宝石として利用され、希少価値が高いもの。

こちらは、色とりどり、色別に区分けされた原石たち!!企画展示です。

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さらに進むと、真っ暗闇の部屋。
息子が大興奮で、その部屋から出てきました。

どれどれ…。

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おおおーーー!

ココは、紫外線を受けて光を発する鉱石を集めた部屋!
エネルギーの高い短波長の電磁波(ここでは紫外線)を照射すると、
電子が励起して光を発する、蛍光物質を含有する岩石。

発光原理は、LEDと同じ仕組み。

印加するのが電圧なのか、電磁波(光)なのかという違いはありますが。

ウラン鉱石も、輝いていました。

最後に、この博物館が設立されるきっかけとなった龍眼石。

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奇石博物館は、初代館長が白山山中でこの石を偶然発見し、
その不思議な石を鑑定した益富博士との出会いがきっかけで設立。

この奇妙な丸い物体。

歩いていたら転がっていた…なんてなったら驚きます。

未だ、その成因は明らかにされていないそうです。

収蔵品が豊富すぎて、すべてを書き切れませんが、
ネット上でもいくつかは収蔵品を拝見することが出来ます。

奇石博物館 収蔵品

この中でも、

豚肉石テレビ石まんじゅう石が面白い。

博物館を出ようとすると、解説のお兄さんが追い掛けて来られ!

「実は、もうひとつ、説明していなかった石があるけど、見ていくかい?」

息子がよっぽどの石マニアに見えたのでしょうか!?
嬉々として、説明して下さいました☆

丁寧なスタッフさん、有り難う御座いました。

息子にとっては、こっちがメインイベント?
夏休み期間限定の、宝石探した意見!!

宝石わくわく広場 利用案内

砂利に隠れた宝石を探し出せっ!!

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おいらが娘の面倒を見ている間、妻と息子がチャレンジ。
制限時間内に、どれだけたくさん見つけることがデキルか!?

ふたりとも、真剣すぎ(笑)

息子よりも、妻の方が恐ろしいほどの集中力を発揮していました。

たくさん発掘して、ふたりともご満悦です。

お昼時にさしかかり、午後に迫ったこの度の一番の目的地まであと少し。
途中、幹線道路から入り組んだところに車庫のような蕎麦屋さん。

おばあちゃんひとりで経営しているのか、こぢんまり。

ですが!あなどるなかれ!!

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値段からは想像できない程ボリューミー、かつ十割蕎麦うめぇーーーー!!!
隠れた名店であります。

茹でピーナッツを出して下さったり、
息子が食い入るように読んでいたドラえもんのマンガを…

持って帰って良いよ~と、下さったり。

採算度外視。
ごちそうさまでした。

 

さあ!いざゆかん!!!

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今回の旅の目的地であります。
ココに訪れるのが目的。

アサヒ飲料富士山工場!!

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通常、平日(工場が稼働している日)にしか体験できない、工場見学に申し込みました。

工場ってだけで、ワクワクしてきます。

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全国津々浦々に立地するアサヒグループ。

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東京の従兄弟がアサヒ飲料に勤務しているのもあって、
一度行ってみたいと思っていたところでした。

息子にも、身近にあって当たり前の飲み物が、
どうやって作られて手元に来るのか、理解して欲しいな…と。

年間製造数は3,500万ケース!
この工場では、「アサヒ おいしい水 富士山、アサヒ 十六茶」を製造中。

自動車ラインの製造工程は何度も見たことがありますが、
ペットボトル飲料は初めて。

最初にアサヒグループや工場概要について導入の説明があり、
製造ラインを高いところから眺めることができる見学専用フロアへ。
フロアは製造ラインとガラス越しで完全に隔離されており、
さすがは食品製造工場です。衛生面に、しっかり気を使っておられます。

十六茶が巨大な容器に封入されており、そこからペットボトルへ。

試験管サイズのペット樹脂が、射出成形によってペットボトルの形へと。
ペットボトルがまるで「川」のように流れ、工程から工程へと流れていきます。

量が量だけに、こりゃあスゴイ!!!

自動車の製造工程では必ず見かける標語看板が、それほど多く見あたらない。

それもそのはず…?

人が…製造工程に人が…

い…いねぇーーーー!!!

いるのは、お馴染み、ファナックの黄色いロボット。
ただし、ロボットが活躍するのは、箱詰め作業のみ。

あとはベルコンと専用の封入機やラベリング機などの自動機。

稼働率は99.8%を示していました。

ベルコンの流れ方を駆使して、バラバラに流れるペットボトルがひとつの流れに収束したり。
随所に知恵と工夫が見えて、大変楽しい時間を過ごしました。

一方で、綺麗な絨毯フロアを縦横無尽にハイハイしまくる娘を制御する方が大変でしたが(汗

説明を受けての見学工程を終えて、戻ってくると…
そこに置かれたひとつの自販機。

もちろん、アサヒ飲料の青色自販機です。

ただ、ボタンには金額が書かれていません。

「こちらの自販機は、見学を終えた皆様に飲んで頂くための、魔法の自販機です!」

アナウンスと共に…
好きな飲み物のボタンを押すと、お金を入れなくてもそのまま出てくる!

無料自販機です。

有り難く、ひとり1本ずつ頂きました。

時間が合ったので、娘がお気に入りのキャラクターと記念撮影。

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息子は、アサヒ飲料の制服に着替えて(笑)

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今度、従兄弟に出会う気かがあったら見せてやろっ(笑)

最後にお土産、新製品のペットボトル飲料をひとり1本ずつ頂きました。

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これらの見学工程、全て無料です。
富士山工場 工場見学のご案内|お楽しみ・プレゼント|アサヒ飲料
先着順で、受入は最大120名まで。

次は、どこの工場見学に行ってみようかなーー。
平日となると、なかなか難しいですが。

外に出ると、天気が良い。
もしかしたら…と、淡い願いを心に、富士山スカイライン。
五合目まではマイカー規制中で行けませんが、途中までなら。

延々続く上り坂を上っていった先、パーキングに車を止めると…

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おおおーーー!
富士山が見事に、その姿を現した!!

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笠雲がかかると、明日は雨だそうです。

もうちょっと足を伸ばして…

水ヶ塚駐車場へ。

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富士山と宝永火口の間を雲が流れては消え。

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息をのむ美しさ。
これは…また来たいな。

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おやつののりしおもパンパンに膨らみ。
とはいっても、富士山二合目に位置するこの場所。

標高約1,500mなので、茶臼山高原とそれほど変わりありません。

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次は富士山を主役として来たい。

帰り道、富士宮市内で食料品の買い出しを済ませて、
台風10号の影響で高波となって通行止になった東名高速道路。

新東名もそのあおりを受けてか、渋滞。

クタクタもいいところですが、ご満悦の家族に、満足したおいらでした。

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