午前中は現場へ。
先日の法面工事での段階確認に同じく、
完了時に確認できない部分は、立ち会って確認します。
現場で作業されている皆様は、上黒川地域でお世話になっている方ばかり。
地域に気を使って、様々な調整をしながら進めて下さっています。
おいら自身、道路の改築に近い工事を受け持つのは始めて。
分からないことだらけだったり、見たことが無い工種が並んでいますが、
現場を仕切る建設会社の先輩方が丁寧に教えて下さるため、学びながら監督員。
まさに、現地現物。
図面という平面から完成物を想像するためには、
実物を見たり指示をする経験が必要。
もちろん、図面から想像を働かせているのですが、
それが実際に施工されている現物と比較してどれほどの乖離があるのか。
逆に、乖離が無ければ、図面の読み方が正しかったという確信に変わります。
また、図面からは読み解くことが難しい「施工性」。
すなわち、図面はできあがり状態を示していますが、
できあがりに到達するプロセスが簡易になっているか、やりにくいものなのか。
同じ性能の道路を作り出すにしても、設計力が問われる場面です。
このことは現場の方々にヒヤリングせねば、次につなげられません。
結局、設計を委託してしまうと、設計終了で設計屋さんは仕事を離れます。
設計者の方が施工中の現場に訪れることが無い、もしくは少ないため、
プロセスに関する経験値はなかなか得られないもの。
我々が繋げるしかありません。(という気概で。)
夕方になり、仕事を少し、早上がり。
何度目かの歯科医院に通院してから、支度を調えて。
今日は、父の命日。
あれから丸9年。
あっという間に。
疾風の如く日々が過ぎ去りました。
掃除道具やお供え物、ロウソク線香などを持って、
息子は自転車、おいらは歩き。
お墓へ向かいます。
集落からは、ちょっと離れたところにある墓地。
自転車を県道沿いに置いて、
お墓まで歩き道を下っていき、まずは落ち葉掃除。
息子もお墓によじ登って、落葉を落としてくれます。
しばらくすると、赤い赤色灯が県道の方に見えます。
ん?駐在さんかな?どうしたんだろ…
う…ううううーー!
もしかして、息子の自転車を発見され、不審に思われたのでは…??
急いで県道まで駆け上がって自転車を眺めながら
書類を手に持った駐在さんに声をかけると、
振り返ってドキッとした表情から安堵の表情へ。
日が落ちる直前の、鬱蒼とした景色の中から、
突然人が出てきて声かけられたら誰でも驚きます(汗
失礼しました。
村の隅々にまで目を届けて下さる駐在さん、安心安全をありがとうございます。
息子は駐在さんに褒められて、より一層掃除に気合いが入っております。
その意味でも、ありがとうございます(笑)
さあ、掃除を再開…と、思った次の瞬間、ケータイに着信。
「お墓のところに、たっちゃんの自転車が置いてあったけど、あんじゃないか?」
今度は、上黒川区の区長さん!!
地域の方々が子どもたちを見守って下さっている。
それを実感として、噛み締めました。
子どもは親が育てるだけではなく、地域が育ててくれる。
いやはや、心配をお掛けしてすみません(汗
そして、天高いところから見守ってくれている父に感謝。
そして、夜。
任期満了が近づく設楽町地域おこし協力隊石井隊員の活動報告会。
津具支所で開催されるということで、町外民ですが参加させて頂きました。
豊根村から、おいら以外にも参加者有り☆
設楽町地域おこし協力隊としての3年間。
とにかく精力的に動くのが彼の特徴。
それを物語っているようなスライドが続きます。
普通に暮らしていたら埋もれているであろう先人の記憶。
興味をベースに次から次へと掘り出す。
そこには必ずしも万人が面白いと思える事象ばかりではありません。
しかし、必ず、面白いと思う人がいる。
「設楽町には日本で一番最初に病理解剖された人の墓があります。」
会場から、
「へぇ~~っ!そうなの!」
という声が漏れてくる。
180箇所を取材し、195回地域の方から話を伺った、彼の仕事の一部。
この3年間で、58回のメディア取材を受け、
イコール「設楽町」の名前がそれだけの数、メディアに踊った。
今回の報告会、活動の総決算ということで多くの参加者で賑わっていました。
明日は、田口で報告会だそうです。
例えば、閉店大売り出しセールのように、
どどーんと情報大売り出しを何回も繰り返して、
継続的に報告し続けていってもらうことで、
地域の人が地域により興味を持つような将来を願ってやみません。
閉店大売り出しセール、今月末にも予定されております!
こちらは、まさに閉店でありますが。
最後の大仕事、楽しみにしています。
参加者からの質疑、コメント。
普段は何をやっているのか分からないと言われがちだが、
報告会を聞いたことで、素晴らしい活動をやっていることがよく分かった。
もっと多くの人に活動内容を知ってもらえるように努力を是非重ねて下さい!
2次会?でも、ディスカッションが繰り広げられました。