国土の開発は、新しいものを作ることから、
既にあるものを上手に修繕して長く使う方向へ。
方針がそうなると、税金の使い道もシフトします。
技術開発も維持修繕へシフト。
新しい修繕技術が続々と出てきています。
土木の世界は機械の世界以上に過去の実績積み上げによる信頼性がものをいうため、
新技術投入はハードルが高い。
機械構造物と違い、土木構造物はモノができあがってから不具合や状況変化が発生するまでに数年から数十年単位の長期間を要するためです。
よって、開発事業者やその団体も、売り込みには力を入れます。
今日は、村内の橋梁で新しいタイプの工法が実施されるということで、
橋梁補修工事を受注された村内事業者さん主催で現場見学説明会が開催されました。
せっかくの機会。
上司を誘って現場へ向かいました。
すると…
人だかり!!
IPH注入工法という工法、これまで写真では見たことがありましたが、
実際にこの目で見るのは初めてです。
北設楽郡内の県建設事務所職員さん、建設施工事業者さんのみならず、
新城にある建設事務所の職員さんも10名ほど。
私は土木畑で5年目になりますが、振り返ってみても、地域のインフラを守る各種業界メンバーが揃った場に来たのは初めてです。
工法は、コンクリート構造物に発生したひび割れに対して、
最深部に至るまでエポキシ樹脂を注入するもの。
ひび割れ内部の空気排出を上手に考えられた工法でした。
ご招待くださった熊谷建設さま、ありがとうございました。