3月11日。
誰しも忘れることがない、この日付。
新型コロナウイルス感染症や、それに伴う株価や原油価格の大変動があまりにも大きなニュースの渦となっていようとは、想像しませんでした。
事故後から半年前に至るまでの空間線量率(対象とする空間の単位時間当たりの放射線量)を色分けして示したものが、公開されています。
■航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
出典:原子力規制委員会ホームページ
暖色系が強いほど強く、寒色系になるほど線量が少なくなっています。
9年弱という月日を経て、しかしまだ赤く示されている箇所が残っています。
赤で示されているのは、ここで1年間暮らした場合に100ミリシーベルトを上回る被ばくをするとされるエリア(1時間当たり19マイクロシーベルト超)です。
年数を経て空間線量率は減少していますが、
放射性物質の半減期によるもの、汚染土壌の搬出、降雨により流されたもの。
要因は様々です。
ただ、年数に比例してドンドン減っていくのかというとそうではなく。
半減期が短い(2年で半減)そういった放射性物質は、その年数で半分に減っていくわけですが、長いものは半減期が30年です。
それを示すように、上の図においても最後の3枚は2年近く経過しているにもかかわらず、あまり変化が見られません。
よって、半減期という要因が主要因で放射線量が減少しているともいえます。
すなわち、このままの状態が長引く可能性を示唆しています。
だから除染作業で減少速度を少しでも早く…
しかしながら、これだけ広範囲を除染するというのは並大抵ではありません。
保健機関にて、14時46分、黙祷を捧げました。
たまたまその場に居合わせた学校の先生も一緒に。
技術の進歩、経済発展は、子どもたちや孫たち、さらに連なる未来の世代に向けて、ちゃんと世界を残してあげることを考えねばならない。そう思わされます。