非常に、まずい。
とっても、よろしくない。
個人情報を扱うからこそ、慎重であるべき仕事なのですが、
やばい…必要な書類がデスク上に見あたらない…。
想定していた最悪の事態が発生してしまいました。
顔面真っ青です。
ああどうしよう…。
とにかく、素早く上司に報告しなければ…。
で、本社に出向きました。
午前中いっぱいかけて作成した、たくさんの書類を携えて。
すると…
あれ?
なぜ!?
上司の机の引き出しから、紛失したと思い込んでいた書類が出てきました…。
どうやら、私の頭には自動制御の人間がもうひとりいるようです。
二重人格だったかな?
もうひとりの人格が、勝手に仕事を進めていてくれたのかな?
「おう、もう届いてるぞ?」
上司は不思議そうに、おいらを見つめる…視線。
まったく、思い出せません。
どうやって、そこにたどり着いたんだ、書類くん。
よろしくない傾向です。
さらに、本社内でもまた、別の仕事で同じ事が発生し…。
どうした、おいら。
帰宅後、妻に相談してみたら、妻曰く
「マルチタスクは脳に悪いらしいよ。」
■人間は本質的に”マルチタスク”はできない 「一点集中」を続けるのが効率的 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
■マルチタスクが脳に及ぼす悪影響とは? 4つのデメリット – STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア
マルチタスクは、脳内で分泌される神経伝達物質にも影響を及ぼしています。神経科学者のDaniel Levitin氏は2015年1月にイギリスの新聞『The Guardian』で、マルチタスキングは、ストレスホルモンのコルチゾールやアドレナリンを増加させて脳を過度に刺激するため、頭をモヤがかかった、ごちゃ混ぜの状態にしてしまうと述べました。
また、マルチタスクは、快感ホルモンのドーパミンを分泌させ、ドーパミン中毒のフィードバックループをつくるそう。小刻みにタスクを替えることで脳が好きな“新しい情報”をたくさん得られたり、SNSなどのつながりに社会的な期待を持てたりするからです。そうなると人は焦点を失い、絶えず外部刺激を探すようになるのだとか。
マルチタスクがストレスホルモンを増加させることを示し、「ストレスホルモンは短期記憶を悪化させるので、いくら努力しても情報が保持できなくなる」
脳内のコルチゾールが増加すると、記憶にかかわる脳の「海馬」に作用し、記憶力の低下につながると説明しています。それに加え、注意力や認知能力まで低下してしまうのだとか
なるほど。
二重人格じゃなくて、マルチタスクか。
仕事の効率を上げるために、「待ち」の時間が仕事で1分以上続くときは別の仕事を差し込みながら、そこにさらに差し込んで…という多重構造で仕事をやっていた、この数日。
実は、生産的に見えて、非生産的な数日だった。
これが元凶かも知れません。
素早く済ませられた達成感を感じた裏側では、脳に悪影響を与えていたのか。
ひとつひとつ、確実に。
手は素早く、心は落ちついて。
心がけなければと、改めて反省です。
今夜も、職場から見える夜桜を楽しみながら…。