民俗学者の花祭りと布川へ

たまには自宅にいなければ。

久しぶりに自宅で過ごす週末土曜日。
妻が息子と共にでかけたいとのことでしたが、
娘は今、水疱瘡の潜伏期間。

もし息子からもらってたとしたら、外出して他人に移しかねません。

娘はお留守番につき、妻が出かけている間、私が面倒を看ます。

娘を抱っこして揺らしながら、2月28日にBS-TBSで放映された
「奥三河地方に伝わる伝統芸能 早川孝太郎が遺した「花祭」」
録画していたので、視聴。

花祭りに熱狂した民俗学者へスポットを当てるという、
今までにない、面白い切り口の番組!

花祭りはこれまでに、数多のテレビ番組で取り上げられてきたところ。
民俗学者という切り口は、非常に興味があります。

我々担い手も、民俗学者の先生方による記録に頼ることが多々あります。
なんたって、古くから口伝によって伝えられてきた花祭り。

祭りを文書化される事自体がNGとなっていた可能性も大きい。

そこへ最初に、外部から光を当てた早川孝太郎先生というのは、スゴイ存在。

何がスゴイって、

今でこそ花祭りをリサーチする研究者さんがたくさんおられ、
大学生や大学院生も先生方に誘われて担い手の中枢にアクセスできる時代ですが、
それもこの、早川孝太郎先生が当てた光があったからこそ。

何事においても、最初というのは一番大変。

早川先生も、最初は全く、担い手から相手にしてもらえなかったそうです。
それどころか、秘伝を盗みに来た泥棒とまで言われる始末。

担い手からしたら、大切に守ってきた伝承が盗まれるという気持ちがあるのも当然。
どうにか、担い手から協力者を得ることに成功。

それを1600ページにわたる大著に記され。

柳田國男氏に、

「苟くも民間芸術を談ずるの士は之を知らなければ恥」

と言わせる大著。
私は全てを読み切れてはおりませんが、この物語を知って
ページをめくる指に力が入りそうです。

30分番組なので、あっという間でしたが、エンドロールを眺めていたら、

プロデューサーの名前は…!!!

飲み仲間…と言っては失礼ですが(汗
よく知る、番組制作会社の方!

こんな良い番組をプロデュースされていたなんて知らなんだ。

また、ZIP-FMナビゲーターのイレーネさんも登場。

スポンサーは、山里の魅力創造社

なるほど。
構成が読めてきました。

 

夕方、妻が戻ってきて助かりましたが、
それまでもう、腕の中で泣いて泣いて…途方に暮れる父ちゃんでした。

父ちゃんが泣きたかったわい。

早々と授乳して落ち着きを取り戻した娘でした。

 

さて!
今夜は東栄町布川地区の花祭りです。

疲弊していたからか、すっかりそれが記憶から欠落して、
アルコールに手を出してしまっていた…。

やべ。

どうしよう。

布川花祭りへ行きそうな人に電話かけてみたら、
なんと!帰りは我が家まで送ってくれると!!

往路は、さっき散髪してもらったばかりの母上に頼み込んで。

さすがに、息子が花祭りと聞いてテンションハイになっているので、
二つ返事でOKしてくれました。

到着するなり、待てない息子が眼前から消えました。
布川花祭りに来たら、息子がまず最初に向かうのは…あそこだ。

焼き鳥屋さんの前。

おった(笑)

早速、3本買って旨そうに食べる息子。
そのまま、舞庭の中へ消えて行きました。

追い掛けようにも、いつになく観衆が多くて中に入っていけない!!

息子の小さな身体なら、すんなりと。

入って行ったと思ったら、スグに出てきて、

「おとーさん、カメラ貸して。」

ああ。
花祭りを写真撮影するのも、息子の趣味。

念入りに首にストラップをかけて、再び舞庭内に消えました。

そして、撮影した写真を見せに舞庭から出てきてくれるんですが、
何故か…

全フレームに北設楽郡内で良く飲まれる日本酒「英勲」が映り込んでいる。

DSC09581

舞子を差し置いて、主役級の扱いを受ける英勲。
息子よ、どうした。

お!

ようやく舞子がちゃんと写って…

DSC09596

いや、左側に大きくフレームインしたのは、英勲が注ぎ込まれた紙コップ。
侮り難し、息子。狙ったか?

私も、どうにか舞庭内へ侵入し、振る舞い酒(英勲)を頂きました。

すると…

「あれっ!けんたろー!やっぱおるじゃん(笑)」

その声の主の方へ振り向くと…そこには…
スーツのズボンをたくし上げて、裸足にワラジを履き、やる気満々の…

衆議院議員さん(笑)

今年もまた、花祭り開催地区を全て制覇されたとのこと。
スゲェ。
自分は、これだけ花祭りに通っても未達成です。

それを、毎年全地区回るんだから、更にスゴイ。

つづいて、

「あーーーっ!こんばんわーー!」

暗闇で声をかけられたるは…

昼間観ていた番組に登場した方!!

ZIP-FMのイレーネさんだ。
昨年の、坂宇場花祭りにもいらっしゃっていました。

今回の布川花祭りで花通い10周年だそうです!

他にも、仕事で一緒に土木系やっている方に出会ったり、
やはり、花祭りの魅力の一つは、「出会い」です。

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帰り道、設楽町に住む民俗学者(見習い?)に乗せてもらい、無事帰宅しました☆

「民俗学者の花祭りと布川へ」への2件のフィードバック

  1. 花祭りだけでなく、御神楽祭りや参候祭り、子供三番叟・・・と至るところでお会いします。布川では「いい記事書いてください」と励まされてしまいました。
    凄いバイタリティー、ただただ脱帽です。

    1. 子供三番叟…まだ私、未体験です。
      本来の仕事を東京で済ませながらも、毎週末のように地元の祭りに現れる。
      医学的に分身の術を編み出したのか!?とも、たまに思います(笑)

      山のしんぶんやさんも、負けじと!!
      私も、まだまだ精進が足りません。

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