測量と密接に関係している今の仕事。
測量法によってルール付けされており、それを所管するのは国土地理院。
日本国土における測量の基礎を作っている機関で、
国土交通省の特別の機関とされています。
Wikipediaによると…
一般に国の基本図である「地形図」の発行元として知られ、これを基に測定・公表される「全国都道府県市区町村別面積調」[1]は、地方交付税法に規定する、地方行政に要する経費の測定単位に関する数値の算定基礎として用いられている。また、災害対策基本法第2条第3号及び武力攻撃事態法第2条第4号に規定する指定行政機関として、地震・火山噴火等の災害時や武力攻撃事態等において、地形図や空中写真をはじめとする地理空間情報の提供やGNSS測量などによる災害観測も行う。
地方交付税の算定基礎になる数値根拠として使われる大切な地図を作成する機関。
のみならず、災害時の観測や、
決して起きて欲しくありませんが、武力攻撃事態でも対応。
前置きが長くなりましたが、今日もまた、岡崎市内某所へ出張です。
それも、説明者は国土地理院の方。
興奮するっす、これは。
内容が込み入ってて頭を抱えましたけど(汗
メインは公共測量に関する内容でありましたが、
追加で情報提供下さった事柄の中に、私大好きな地理院地図の説明が!
利用啓発活動に熱心に取り組まれています。
その中で説明があったものから、少しご紹介しますと…
地理院地図は、出典を明示すれば、誰でも自由に利用することが出来ます。
ネット上でも、もちろんOK。
そして、様々な情報を、レイヤーとして重ねる機能を持っています。
「火山活動による地形」を絞り込みしてみると…
愛知県の中でも、目立った場所に、赤い丸が現れました。
やり方としては、
画面左上にある「情報」というボタンを押します。
すると、「+情報追加/ベースマップ切替」というボタンがあるので、
このボタンを押してやると…
情報リストが現れます。
ここから、目的の情報を探します。
「火山活動による地形」は、「主題図」→「日本の典型地形」に存在します。
先ほどの赤い丸を拡大して、クリックすると…その情報が現れます。
加えて、「地質を反映した地形」を選択。
茶臼山は、「残丘」という地形項目で、
準平原上に一段高く突出した丘陵場の地形と定義されています。
さらに「河川の作用による地形」を追加選択。
全ての項目を反映させ、引き気味で観てみると…
Googleマップとはひときわ違った見方で、地図を見ることが出来る!!
面白いぞ、地理院地図。
測量の基準となる基準点の配置状況も、
先ほどの情報リストから選択することが出来、地図上にプロットされます。
このプロットを眺めていて気がつきましたが、
愛知県側と長野県側で、基準点の密度が違うような。
特に、豊根村内は3等基準点がほとんどですが、
県境をまたぐと、4等基準点ばかりです。
県によって、何か違いがあるのでしょうか。
地理院地図楽しいですよ。
過去にもブログで取り上げましたが、
昔の航空写真と見比べることも出来ます。
http://kenta.toyone.org/?p=18004
久しぶりに地図の話題を取り上げたところで、
偶然にも、kawagさんが面白い地図を御紹介下さいました。
こちらは、産総研の地図サイト。
この中でも、目を見張るデータが!!!
なんとおおおおお!!!
夜空の明るさマップ。
もちろん、地図のベースは国土地理院。
暗いところほど、青色を示しています。
海の上、暗いなぁ。
さすがに、人里離れた深い山の中ほど暗い。
豊根村周辺を拡大して見ると…
さすが!!
県内で最も夜空が美しい村ということが、データで示されております。
この地図からすると…
やはり、茶臼山高原よりも、三沢高原の方が空が暗そうです。
もうひとつ、河川の流域マップも、かなり面白い。
豊根村周辺を拡大。
やばい、これはまた、夜更かしコースだ…。
夜に地図を見ると、寝不足確定です。
もうひとつ、データ範囲が限られているのですが、浜松・豊橋編がある面白い地図があります。
今昔マップ on the web
http://ktgis.net/kjmapw/index.html
Googleベースなんですねえ~面白い!
やはり、山間部は古い地図がありませんね(T_T)