土砂災害から人命を守る対策を学ぶ1日目

今日と明日、砂防に関する研修に参加するため、職場を留守にします。

職場を2日間不在とか、恐ろしすぎて…
研修参加を決断するには、勇気が必要でした。

先週から入念に事前段取りを進めておき、
この二日間、自分がいなくても仕事が進むように…

あらゆる関係先へ前もって必要事項を連絡して整えておき。

それでも、不在時突発事項は絶対にあり得るので、
最近メキメキ力を付けてきた後輩君に託して!!

後輩君のパソコン画面に伝言メモを貼り付けまくって…(汗

朝、出発。

津具で北設3町村の担当者で合流し、
さらに、長野県へ向かって、その先で県内各市町村の皆様、
そして事務局の県の皆様と合流。

今回の目的地は長野県南信地域です。

まず最初の目的地は、
駒ヶ根高原砂防フィールド
です。

まずもって、「砂防」と「ミュージアム」が併記されるその新鮮さ。
人命、財産を守るための技術がミュージアムになる。

砂防というと、土砂災害を防止するための砂防堰堤が真っ先に頭に浮かびます。

砂防堰堤には流出土砂調整効果や土砂生産抑制効果があり、
これらは豊根村内でも多々目にする機会があります。

砂防指定地に指定された渓流に、突然現れる巨大コンクリート構造物。
土砂災害から地域を守るための、大切な構造物です。

もうひとつ、砂防施設には種類があって、「床固工」といわれるもの。
急勾配の河川に対して、その流速を低下させるための工種。

以上の事については、下記のページにある解説がわかりやすいです。
砂防施設の種類・効果 | 災害に備える | 天竜川上流河川事務所

んで!

この駒ヶ根高原砂防フィールドは、上記解説ページを作っておられる
天竜川上流河川事務所による、直轄事業で整備されています。

だから…規模がでかい!!

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天竜川に流れ込む、豊富な水量を制御するため。

石ころが河川に並んでいるように見えますが、
これらは床固工を景観に配慮して表面は岩石を利用した結果。

向こう側にバックホーが見えますが、
そのサイズと比較すると、ひとつひとつの岩石が巨大であることがわかります。

この辺りは花崗岩が多く、白く輝く岩石が目立ちました。

土木施工現場をも観光資源にしてしまう…長野県!

今回、どこかで手に入れられないかなぁと思っているパンフレットを作成されています。

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その名も、信州の土木魅力のマップ。
内容も、かなりそそられるものがあります。

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土木遺産という考え方、興味深いです。

土木技術、土木構造物というのはアートです。
新豊根ダムをみていても思いますが、芸術です。

曲線美、機能美、構造美。

土木設計や施工されている方々は、芸術家です。

2件目の視察先も、床固工。

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こちらは、現場付近までヘルメットを着用して侵入させて頂けました。
図面を元に詳しい解説もしていただけ、大変勉強になります。

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埋め込み型枠を利用されていて、施工性が抜群と聞きました。

で、背後から声が…。

「この工法は豊根でも使ってるよ。」

振り返ると…
今回の研修でお世話になっている事務局、県庁の方!!

そう…この方、異動される前は北設にいらっしゃって、
私も、大変、お世話になった方!

豊根を始め、設楽町、東栄町を熟知されております。
そんな方が、今回は事務局を仕切る立場。

御縁に感謝!!

人工物が河川にあることを目立たせないように施工する工事、
景観に配慮した工事というものを学ばせて頂きました。

コストとの兼ね合いもあって、なかなか実施は難しいところではありますが。

県内各市町村から担当者が集まっているので、
ここは情報交換の場でもあります。

夕食会が開催され、各々の市町村状況など、情報交換します。

で!!

私に座った豊橋市の職員さん。

なーーんと。

我が従兄弟です(笑)

これもまた、何かの偶然。
以前も会議で一緒になりましたが、まさかこの研修でも一緒になるとは。

なかなか出会う機会が少ないので、楽しい時間を過ごしました。

また、向かいに座っておられる、面識の少ない県庁職員さんから、

「もし違ってたらすみませんが、さかもとさん、新聞でホタルの写真が載ってませんでしたか?」

と聞かれ!

中日新聞県内版の力、恐るべし。
その方の記憶力もスゴイ。

山のしんぶんやさん、有り難う御座います。

夕食会後も、ホテルのロビーで情報交換が続き、
道路建設、整備のこと、管内で進められている工事のことなど。

研修外においても、勉強になる夜になりました。

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