久しぶりに素晴らしいノンフィクションストーリーを読みました。
原書は「坂井三郎空戦記録」といって、
なんと!!!
終戦から10年も経たぬうちに出版された本です。
内容には割と過激な戦闘シーンなどの描写があったり、
日本のナショナリズムと呼応しそうな部分もあるんですが…
全世界でベストセラーになったってんだから、スゴイ。
1976年には映画化されているようです。
物語は、主人公の坂井三郎さん幼少期から終戦までが収められています。
この期間の描写や名称などが詳細に記録され、記憶力のすさまじさに脱帽です。
日本のエースパイロットで、200回以上の空戦を戦い、
64機を撃墜しています。
しかし…華々しい記録とは裏腹に、
訓練生時代は、身体検査で何度も泣きを見つつも、
なにくそ!!と、非常なる努力家。
今を生きる我々にとっても、その姿勢は大変勉強になります。
時代が変わっても、人間の姿は変わりません。
物語中には、信じられないエピソードもチラホラと。
モレスビーの敵基地上空で連続三回宙返りをやってのけるという
度胸というか茶目っ気というか…
それがまた、戦後、対戦国から宙返りをやったヤツがいた
なーんて情報が伝わったりするんだからスゴイ。
いよいよ日本の劣勢が拡大してくると、
最前線の航空隊にもその影は落ちてきます。
日本の技術力が欧米と同等まで進んだことを示した
■九六式陸上攻撃機 – Wikipediaも本書には幾度となく登場し、
その中のエピソードでも手に汗握った話。
ゼロ式戦闘機は攻撃機の護衛の任務に就くことも多いんですが、
それでも隙を狙って攻撃機が敵機の攻撃を受けてしまう。
受けてしまったものの、フラフラしてどうにか飛んでいるように見える。
零戦に乗った坂井さんが近づいてみると、操縦していたのは整備士!!
他の乗組員は既に戦死してしまっている模様。
今までに見た操縦者の見よう見まねで操縦しているため
機体が安定していない模様。
ただ、着陸態勢に入ろうにも、最もスキルを要する着陸作業は
一介の整備士には難しい…
そこで現れたのが血まみれの操縦士。
気力のみで、どうにか着陸させようと、操縦桿を握った整備士に寄りかかる。
どうにか胴体着陸を果たし、駆けつけると中は血の海…
通常、航空兵が敵機を撃墜しても、そのまま墜落していくため、
そこに人の死を見ることが少ない。
その凄惨な姿を見て初めて戦争の凄惨さを感じ、
畜生!!という気持ちが高まったそうです。
ちなみに、この攻撃機が開発されたのは名古屋の三菱重工。
今や航空宇宙産業のメッカとなっている場所ですね。
本書では戦闘の現場に混在する心の高ぶりと消沈、
そこを乗り越えるための精神的支柱、そして踏ん張り!!!
読む方からしても、興奮無しでは読了できません。
戦争に関しては様々な主張や意見があり、
非常に繊細な話題ではありますが…
どんな意見の方でも、実際に戦闘されていた方の書物を読むことに
間違いは無いと思います。
実は、おいらが読むより先に祖父が本書を手にとって読んでいました。
生まれてこの方、本を読む祖父の姿をほとんど見たことがない私、
これに一番ビックリしました。
購入して机の上に置いておいたら、いつの間にか祖父が読み始めていたのです。
是非、一読オススメ致します。
こんばんは!
ほぅほぅ、大空のサムライですね。
Kentaオススメならば間違いは無いでしょう★
早速eBookストアで購入して読んでみますねヽ( ̄▽ ̄)ノ
⇒久々に、Readerの出番ですよ。
最近はずっとあいぽんに押され気味でした故…。
と思ったら、ファームウェアの更新が意外に長いなコレ…(>_
>ウェスさま
大空のサムライは、間違いの無い名作です!!
趣向からして、ウェスさんはきっと気に入るはず(笑)
あら、eBookストアにもあったんですね。
そうとは知らず、おいらはAmazonで購入しちゃってました。
eBookの方が本棚を圧迫しなくて良いんだけど…ww
ファームウエアの更新は、どうやらマンガ対応のようですね。
あまり必要無い…かな(汗
マスター。
シスターではありませんでしたか(笑)
絶対の忠誠を誓うとしたら、暗黒卿様しか思い浮かびませんがっ!!
こんにちは。
ご存知とは思いますが 戦艦大和の乗組員だった方も豊根にはいらして聞き取り調査の方も見えていました。
やはり実際を体験した方のお話に勝るものはありませんね。
>di-chakoさま
はい!!存じております☆
中学生時代に、中学校へ講演にみえた記憶があります。
豊根に戦艦大和の乗組員の方がいらっしゃるとは、
遠い夢物語のように思えていた戦艦大和が、現実としてしっかり認識された衝撃が、当時会ったことを思い出します。
実体験は特別ですね。