先日、「超訳ブッダの言葉」という本について書きました。
■そう言ってたんだブッダ – kenta’s page!!2012
小池龍之介さんの著作に興味を持ったので、
もう一冊を手に取ってみました。
「自分の頭で考えること」に関する書籍が数多く出版され、
とにかく考えることが正しい風潮とは真逆を走るタイトル。
そして、なんだか気の抜ける表紙の写真(笑)
こりゃ、面白そうだ。
さて、内容について。
自分の心を客観的に観察すること。
生活しているといろんな感情が自分の気付かないうちに
心にわき上がってきて、その感情のせいで自分が自分によって
「勝手に動かされる」ことに陥ります。
確かになぁ~と、思うこともしばしば。
ただ、自分の感情を
「あ、今怒ってるなぁ。」
とか
「あ、なんか、楽しい気持ちらしい」
など、まるで他人を見るかのように見つめてみると、
案外、自分に対して冷めた目になります。
どうしても冷めることができない場合は、
「薄い刺激」に身を置くこと。
激しく移り変わり、感情的な情報を流す媒体(例:テレビなど)から離れて
たいして面白い音でもないと感じる自然の風の音に耳を傾けてみるとか。
ある意味、その「冷めた目」ってのが心の極端な抑揚を
平坦にするためには役立つということです。
本書を読んで勝手に分析してみましたが。
これがまた、流行の禅的な考え方にも通じそうですね。
禅が大好きなスティーブ・ジョブズさんは割と感情的らしいですが(笑)
自分の周囲の薄い変化、細かな観察をしていると、
たかが器の形や色、木々の一本一本までが興味深く見えてきます。
なるほど、それが茶道の器の良さとかにも通じるのか。
小さい頃からテレビや音楽などで刺激に慣れていると
気づけない美しさ…日本的な美しさに気づきにくくなりそうです。
前半を読み終えて、感じたことでした。