4月からは道路と関わる機会が大変多いというか、
それがほぼ全てに近いわけですが。
日頃、何の気なしに使っている道路というのは、
単に道を切り開いて舗装をすれば良いのかと言えば…
全くそうではないことを知る毎日!
道路を走る車を作る側にいた頃は、
道路が無くちゃ走れないモノを作っているにもかかわらず、
その感覚が全然ありませんでした。
道路って、まさに、自然との闘い。
作ったばかりのときにちゃんと走ることができても、
道路が作られる「場」を深く調査して数多のパラメーターを確認し、
それに対する最適な工法を検討せねば、管理コストまで考えられた
理想的な道路を作ることはできない!
多くのパラメーターに影響を与える自然の力で、
このところ一番大きそうだなぁ~と感じるのが…
水の力。
山沿いの道では道路に沿って川が流れていることが多く、
それはすなわち、谷間に道路が走っていることを意味します。
川と平行して。
谷にあるということは、山に降った雨が集水されて川に流れ着く中で、
終点を川への注ぎ込みと考えれば、終点近く=流量が大きい状態で
道路部分を経由することに。
道路は斜面を平に切り開かれていることが多くて、
さらに斜面の途中に斜面に対して横断的に長く伸びているため…
水が大変集まりやすい。
流水というのは侵食する力を持っていて、
アスファルトならまだしも、未舗装だったりすると、
水処理ができない状態になっていると、あっという間に侵食痕ができあがります。
水処理ができない状態ってのは、道路に設けられたU字溝とか、
水の流れが人工的に作られた部分に機能障害が生じている状態。
通常は、山側に作られるそうな。
道路に轍があったりすると、轍に沿って水が流れるので轍がドンドン深くなる。
一番やっかいなのが、その侵食が谷川路側に集中すると、
崩壊に繋がり…
路肩決壊へと。
道路を何の気なしに運転して走っていると、
最近気になってしょうがないのが路肩処理の仕方です。
U字溝なのか、L型なのか、アスカーブなのか、
傾斜はどちら方向なのか…などなど。
ま、まだ今の職場で2ヶ月も経っていないので、
初歩的なことしか分からないんですが、「なぜ」がわき上がると止まりません。
今日も、道路ではありませんが、水の力によって引き起こされた崩壊を目にしました。
対応すべき仕事も、水によって引き起こされた不具合が多いです。
それに対処する工法もたっくさんありすぎて…
たくさんあるということは、それだけ様々な場面があるということですが。
とにかく、奥が深い。
自然相手というのは。
ま、自然はウソをつかないから理系頭には合っていますが!
さて、今夜は宿直。
時期が時期だけに、いつもに増して遅くまで仕事されている方がたくさん。
◎◎時