橋の下に潜ってみる

自分が担当する現場に到着。

村内某所。

鋼橋の下部(路面より下側)は木製のパネルで覆われて、
鋼材部分は外部から遮断された閉空間。

パネルの一部に据え付けられた、
まるで茶室の入口のように、小さな入口に向かうため、

取付の仮設階段でアプローチします。

仮設階段を踏み外さないようにと、
足下へ目を向けると、その十数メートル下には川が流れ。

たどり着きました。

DSC_3495

鋼橋の鋼材部分の塗装作業です。

イマイチ、言葉でこの場所を伝えづらいので…
足場全景を交えながら、解説されている面白いサイトがありました☆

塗料・塗装:塗装概論 (足場工)|技術情報館「SEKIGIN」(セキジン)|土木・建築工事に用いられる足場の分類,鋼橋の塗装で用いる吊り足場についてその概要を紹介

通常、何層にも重ね塗りするわけですが、
これは既設の塗膜を全て剥がした後に施工する1層目。

一層塗り終えるごとに監督員が塗膜厚の検査をします。
手元には、塗膜の厚みを測るゲージ。

電磁式、渦電流式、超音波式など、
非破壊で膜厚の検査が可能な測定器が存在しています。

対象物が鉄だったり、プラスチックだったり、コンクリートだったりで、
これらの方式が使い分けられます。

電磁式や渦電流式は電磁誘導を用いて。
プローブへ電流を流したときに発生する磁界を利用するわけですが、
塗装の下地が磁性体(鉄など)の場合に電磁式で、
導電性の非磁性体(アルミ、銅など)の場合に渦電流式を使います。
原理を解説しているサイトがこちらに。
膜厚計の測定原理

高校で習う物理学、やっぱり役に立つところでは役に立つ!

それにしても、写真にあるような鎖で橋梁の部材と足場をつなぎ合わせて、
これが何カ所もあるわけですが、それで足場やそこに乗る我々の荷重を支えている。

まさに、命綱。

案外揺れなくて、快適でした。

閉所恐怖症の方には、厳しい空間かと思いますが。
上塗り工程が進む度に、今後も何度か、測定に来ます。

「橋の下に潜ってみる」への4件のフィードバック

  1. プローブ・・・

    最近、ヤフオクで2本買ったぞん
    オシロスコープ用の道具です
    かぎ針が飛び出し、回路に引っ掛けることができます

    おいらがラジオ少年だった頃、測定器との接続はバナナチップやミノムシクリップでした
    便利な世の中になったもんだと感心しておったんですが、かなり以前から存在していたようで

    浦島太郎状態ですだ

    1. >山のしんぶんやさま
      オシロのプローブ、かぎ針が飛び出すヤツですね!!
      懐かしい…。
      学生実験を思い出します。

      測定器側の接続は、バナナプラグ…
      あら!バナナチップとも呼ばれるんですね。
      いや、バナナチップの方がメジャーなんでしょうか。

      今日いらっしゃるかと思いましたが、
      またの機会になったんですね~
      今年は大雪が降りませんように…

      1. 約束しておきながら諸般の事情で伺えず、課長さんに大変失礼いたしました。
        昨年に比べると、今年は雪が少ないようですが・・
        13日午後、津具-名倉の広域農道で4駆+スタッドレスによる雪上走行を堪能? してきました。
        圧雪あり凍結ありで条件は充分でした。

        バナナチップ・・・・プラグだったかもしれません(汗
        とみに記憶力が減退しております

        1. >山のしんぶんやさま
          昨年の今頃は、とんでもない事態に襲われていたことを思い出します。
          それに比べれば、今年は雪が少なくてホッとしています。まだまだ分かりませんが…。
          昨年は白馬に行こうとして断念しましたが、今年は茶臼山高原スキー場行ってきました!

          私も、軽トラ4駆とスタッドレスで!
          広域農道も積もっているんですねぇ~
          良い練習?になりましたでしょうか??

          県道茶臼山線は、スタッドレス履いていても、なかなかの滑り具合でしたよ。

          バナナチップで問題ありませんよっ!
          使われ方で名称が変わるようですね。

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