東栄町東園目・月花祭り

花祭りシーズンイン、第2弾。
毎週のように北設楽郡内各地で花祭りが開催される時期突入中。

花祭りと聞いていてもたってもいられない
(正確には見に来ている子どもたちと遊びたい)
そんな息子を連れて、まずは東園目の花祭りへ向かいます。

到着早々、焼き鳥が売っていないか、確かめる息子。

焼き鳥に目がない。

そこで目に入った鶏の唐揚げ。
物欲しそうに見ていたので、1パック購入!

したところ…

あっという間に1パック食べきった。
充電完了し、登場された榊鬼さまを拝見。

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東栄町では、御園地区、東園目地区の2箇所が、豊根村と同じ系統分類になっていて、
拍子のリズムや、鬼の舞式は豊根村3地区に近い。

よって、息子にしっかり見させても大丈夫。
幼い頃の記憶というのは強いもので、自分も古戸地区の花祭りに幼い頃行っていましたが、
自分の地区、上黒川と系統が異なり、拍子が大きく違うので、舞習いで戸惑った経験が。

ここが、他所の花祭りを子どもに見せようか悩めるところです。

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志多らの皆様が随所で活躍されていて、
太鼓の音色、舞のキレ、見ていて引き込まれます。

特に、東園目での鬼の舞、マサカリの持ち替え方が秀逸なんです。

鬼の舞でマサカリを持ち帰るとき、
これも地区によって千差万別、個性があるんですが、
東園目は特に、複雑にマサカリを回して右から左、左から右へと。

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志多らの方々は、消防団員としての役割も。

天井5方に祀られたびゃっけには各々、「蜂の巣」を模したハチノスが吊され、
それらひとつひとつをたたき落としていく榊鬼さま。

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ハチノス落としといえば、茂吉鬼の専売特許に思っていましたが、
所変われば…。やり方に個性。

ハチノスから出てきたイロトリドリの紙に群がる子どもたち。

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息子は頭の上に紙片を載せたまま(笑)

夢中になって気に入った紙片を手に握りしめる。

一方、舞庭の横では、消防団員の手によって火が焚かれ始めます。

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そこに…!
榊鬼様が、専用のマサカリを用いて荒くれる!

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マサカリをよーっく見てみると、平成27年11月22日と記載されています。
ということは、この時のために作られたマサカリということ。

たい割り専用に作られたマサカリを長年使う地区もあれば、
こうして毎年新調してリフレッシュする地区も有り。

地域の違いを楽しむのが、私の花祭り楽しみ方のひとつです。
花祭りを担っている人たちが他所に行くと、だいたい

「うちの花とは、ここが違うぞん。」

「ほお、ここの花は、こんなことやっとるだかん。」

そんな会話が聞こえて来ます。
実際、東園目にも職場の後輩たちが来ていて、そんな話になるのですw

 

今夜は、花祭りをハシゴ!
後輩たちに、次行ってくるで!と伝えて、一足先に東栄町月花祭りへ。

月花祭りは、足を向けて眠れないほど、お世話になっております。

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風貌とは似ても似つかぬ二足のわらじで活躍されている、若手禰宜様。
以前、伊勢の旅で御一緒し、旅の中で数少ない若手として頼りの兄貴でした。

剣を携え、印を結び。

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厳かなる神事が進みます。

厳格に、ひとつひとつの神事をキッチリと進められているのが月地区の特徴。
その分、かなりの時間を要しますが、見応えあります。

我ら夫婦が大変…たいっっへん!お世話になっている方も、宮人衣装に身を包まれ。

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神迎えの儀式にて、餅が投げられます。

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私にも、餅を一握りくださったので、
無事に月着陸した豊根の後輩たち、名古屋大学のアフリカ系花祭り人さん、
息子と分け合いました☆

神事が終わり、撥の舞を迎えるまでのしばしの時間。
宮人衆の皆さんと談笑しておりましたところ…!!!!

「そーいやあ、こないだの土曜日、羽織袴の宮人衆で、
揃って豊根の道の駅で珈琲飲んできたぞんww」

と。
え???

羽織袴で…!?しかも、10人の大所帯で!!!

「それがのん、全員、坂宇場花祭り日程を、一週間間違えとったww」

って(笑)

月花祭りの練習、神事を終えてから、宮人の皆さん揃って、
そのお姿のまま坂宇場花祭り行って盛り上げてこよう!ってことになったそうなんです(笑)

行ってみたら、坂宇場の八幡神社は真っ暗。

ハテ??

と、坂宇場の友人へ連絡してみたところ…

一週間先であることが発覚したとww

しょうがなしに、真っ暗な神社の境内で笛を吹いてきたとか…??(笑)

月の皆様、なんて面白いネタをお持ちのことで。

面白いブログネタをありがとうございます。
と、お礼を申し上げました。

新聞広告で坂宇場花祭り日程が間違っていたという話は耳にしていましたが、
そのことも御存知なく。関係無しに間違えられたとのこと。

確かに、今年の坂宇場花祭りの日程、11月第4土曜日だと、
迷われることも理解できます。

この前の土曜日は、第3土曜日ですが、日曜日だと第4日曜日。
ちょっと、わかりにくい年です。

久しぶりに月の花祭りを見に来られたたアフリカ系花祭り人さんとお話をしていると、
隣にいらっしゃった中設楽花祭り保存会長さんを紹介され。

「上黒川というと、温泉の上んとこだったのん。」

「そーいえば、数年前に、あそこのお宮で結婚式挙げた衆がおったが、あんたかい?」

えーーっ??
何故、御存知??

「いやあ、あのとき温泉でご飯食べとって、式を覗いたんだけど、
風貌があんたに似とってのん」

似とって…って!!
8年前のチラッと見た風貌を記憶されているとは、鋭い記憶力に脱帽です。

息子と腹ごしらえをしているうちに次第は進み、
ばちの舞、猿子囃子、東吾囃子、式囃子

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勇壮な舞式が続きます。

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一方で、息子は花祭りをよそに、東栄町の中学生たちと遊び始めました。
いや、中学生のみならず…辺り構わず、そこら中の方に遊んでもらって(汗

この時期にもかかわらず、暑いと言って上着を脱ぎ捨て始めたので、
荷物を車に持っていくか…と暗闇の歩道を歩き始めたとき。

どこか、民家から鬼の拍子が聞こえてくる。

これはもしや!

各家々を巡る「出花」か!
音に引き寄せられるままに、暗闇の中で歩みを進め、そのお宅へたどり着く。

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まさに榊鬼様。

と、そこに見覚えのあるシルエットが…。

シルエットだった方がこちらを振り向いた瞬間!

あ!!課長だ!!と思うと同時に、

「おお!ハカセじゃないかぁー!」

まさか、ここで上司に巡り会おうとは(笑)
不思議な、面白いシチュエーション。

さすが、広くて狭い北設。

いろんな御縁が繋がっています。

再び舞庭に戻り、

あれっ??
5人舞なんてあるの??

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と、思ったら、4人舞でした(笑)

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この見事な海老反り。
振草系統名物。

仕事でお世話になっている方です。

つづいて、いちの舞。

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地固めの舞より前に。
これも大入系(地固めの舞よりあと)と振草系で違います。

続いて地固めの舞(2人舞)になったところで…!
上司の庭入り!(笑)

先ほどまで静まりかえっていた舞庭が賑やかに☆

地固めの舞、2人舞が三つ舞にw

一方、出花は舞庭隣宅にまで近づいて。
息子が家宅侵入し始めたところで、快く迎え入れて下さいました。

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神棚、仏壇の前にて。
お宅に上がらせて頂いて、不思議な気分です。

御当主さま、ありがとうございます。

地固めの舞が終わったのは、午前1時頃。

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午前1時にもかかわらず、かなりの観客数。
その待ちわびたるは…!

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榊鬼様の庭入り!

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人の数が凄まじすぎて、近づくことすら不可能!

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息子は人波をかき分けて、スイスイとどこかへ行ってしまいました(汗
とは言っても、いろんな人に遊んでもらって、ほぼ放し飼い状態でしたが。

そして出でたる。

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今年も激しく!

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火の粉が飛び散りました。

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ここでも、消防団員大活躍!!
間髪入れぬスピードで、飛び散った火花を回収!!

一時の興奮冷めやらぬまま、花の舞へ。
深夜、午前2時スタートの稚児の舞。

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緊張のまま眠りにつけず、少し寝不足の子どもたち。
お父さんの厳しい視線を浴びながら、丁寧に、しっかり練習した成果を発揮!

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上手いなぁ~。

その姿を…出ました!

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息子カメラマン。
ひとりひとり追い掛けて、シャッターを切る!

驚いたのは、いつの間にか半押ししてフォーカスを合わせるということを実行している。

見よう見まねなのか。
子どもの観察力に驚いた。

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(息子撮影)

このまま朝までいたい衝動に駆られつつも、
息子が眠くて歩けなくなってきた。

そりゃそうだ。

朝から起きていて、花祭りでは、ずーっと走り回っていて。
豊根の後輩くんたちと徒競走していたり。
汗ビショビショになっているにもかかわらず…

午前2時半。

そりゃ、いままで寝なかったのが不思議でしょうがないくらい。

無限の体力。

ここで帰途に着くことにしました。
帰りの車中、完全に寝落ち。

したにもかかわらず、自宅に到着するとパジャマに着替えて歯磨きして@午前3時。

最後まで、よくやった!
帰宅して、寝床に付くまでが花祭りです。

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