そこは医療機関と保健機関の間にある渡り廊下。
朝の時点で、半分にちぎれかけたムカデを発見したのです。
きっと、誰かが早々と処分してくださったのでしょう。
それを外に捨てておいたのですが、ムカデの不思議。
半分に分離されても、それぞれの部位が動いているんですね。
頭じゃない尻尾の方も、ウネウネ動いています。
一体、どこから動作の指示がきているのか。
一般的には、脳から体を動かす指令が出ているはず…。
プラナリアは「未分化細胞」と言って、細胞になる前の状態の細胞を持っているので、分断されると分断された部位にある未分化細胞が頭や尻尾になって2体になって復活。
しかしムカデは…
それとは違う。
生命力が強くて、切られても「反射」として「神経」が指示を出しているのでしょうか。
いや、梯子形神経系と言って、哺乳類のように司令塔としての「脳」があるわけではなく、体に張り巡らされた神経系自体が脳の役割を持っているのです。
だから、切っても神経があるから生きている。
その姿はきみ悪いですが。
夕方になって渡り廊下に差し掛かると…
なんと!!
昆虫がムカデを捕食中。
頭部は捕食中で姿形を留めていないにもかかわらず、ムカデの尻尾や足がウネウネと。
昆虫からは溶かして栄養化するためなのか、唾液が出ているのか、
捕食部位は色や形が変わっていました。