子どもの通院のため、朝から浜松市へ。
ついでに買い出しを済ませて、あっという間に夜。
いつもなら国道151号を北上して村へ戻ってくるところですが、
今回は国道257号経由で設楽町へ直行!
午後7時から、奥三河郷土館ナイトミュージアムが開催されます!
皆さん御存知、設楽町地域おこし協力隊の彼がいる、あそこです。
妻子と共に、夕暮れの田口。
夜の博物館、未体験ゾーン。
夜というだけで、ぞくぞくするような…
1日、疲れ切ってから博物館を巡るとか、人間の感覚を攻めてきます。
入口で向かえてくれるのは、電灯の明かりではありません。
ちょっと早い迎え火か!?
と思いきや、これはまだ電気が普及する前の時代、
各家庭で明かりとして利用されていた器具たち。
火事にならないような工夫がされながら、効率よく火が続くように。
仕組み的に見ても、面白い。
そして!!
今回は奥三河郷土館と奥三河総合センターのコラボ企画です。
奥三河郷土館の屋上が開放されており、そこへ上ると…
田口の夜景を背景に、スクリーンが。
星空観察会とのコラボレーション!!!
星空案内をして下さるのは、奥三河総合センターを管理されているGOTOさん。
GOTOさんは、星空観察会in休暇村茶臼山高原でもお手伝い下さっていて、
UZ先生と共に、星空に長けた存在であります。
この、年代物の屈折望遠鏡。
口径に似合わぬ長さ。
保存状態が良く、美しくお月様を観察できます。
火星や土星が導入され、参加者のほぼ全てを占める設楽町の皆様が堪能。
入口では、展示品ビンゴゲームと穴埋めクイズ。
用紙を受け取った息子は、一瞬にして姿を消しました。
コラッ!!館内を走るんじゃないッ!!
何度注意したことか。
それっくらい、恐るべき集中力を見せた息子。
博物館系は、性に合っているようです。
夜の郷土館は昼間とは全く違った趣。
展示物にのみ照明が当てられることで、
一層、その存在感を主張しているように感じ、そこへ没頭できます。
一見して自然物と見えそうな石ころですが、
規則的な形、人為的な形状…
これらの展示は、田口中学校郷土クラブが授業後に
地域をくまなく歩き回って見つけ出した石器時代の遺物。
点数がハンパない!!
スゴイ。
彼らが成長して、どういった針路をたどったのか、気になります。
目を引く展示は数限りないわけですが、
解説文の多くは手書きによるもの、味があります。
豊根村にも伝説の形跡が残っている、南朝伝説を説明したパネル。
基本的に、我々が住む過疎地域というのは、
かつては中央の権力闘争に破れた人々の行き着く先でありました。
権力闘争に破れた南朝政権の、高貴な血筋の足跡が至る所にあります。
続いて、興味を引いたパネルはこちら。
明治初期の愛知県内村分布を示す地図。
数ある村がひしめき合っている状況を示しており、
今でもその名残は地名に残っております。
村の名前は、主に、庄屋さんの屋号。
自分たちが住んでいる場所だからこそ、気になってしまう展示です。
時代は今に近づき、戦時中。
日本軍で使用された衣料。
軍服です。
こういったものが捨てられずに残されている。
寄贈された方々には、思い入れがあったことと思われます。
最後に、これはもう、後生に残されるべき、まさに民俗資料。
正月をスタートに、年中行事で使用される道具類が並んでいます。
年中行事が大好きな日本人を示すかのように。
こうした年中行事も、ある時、一斉に始まったものでは無く、
時代による流行があって、少しずつ付け足されたか、
また、我々の知るところとなることなく、無くなっていった行事もあったと思います。
現代はここに、クリスマスとかハロウィンとか加わるんでしょうね。
西洋文化だからといって、この展示に付け加えられないという理由はありません。
ここに付け加えたら面白いかも知れません。
中国からも大きく影響を受けている文化です。
すっかり日は落ちて、玄関にある反射望遠鏡も稼働を開始しました。
もちろん、ナビゲーターはGOTOさんです。
ガイド鏡がいっちょまえの望遠鏡サイズ。
そして…奥三河郷土館のトレードマークとも言える田口線展示の車内では、
田口線の歴史を振り返るムービーが上映されていました。
外が暗くて景色が全く見えず、一切の視界が遮られているからか、
この車両に乗ってタイムスリップしたかのような錯覚に。
展示の仕方、工夫が凝らされています。
外が暗くなったところで、郷土館の外壁にプロジェクターで写真上映!
なんちゃって、プロジェクションマッピング!?
スマホカメラの限界で、その様子を捉えることができませんでしたが…。
気付けば、時計の針は午後10時。
息子、全然帰ろうとしません。
郷土館から引き剥がすように車に乗せて。
ステキな展示を有り難う御座いました!
帰宅したら午後11時。
急いで子どもたちをお風呂に入れて…
くたばったけど、良い時間を過ごしました。