土木業務に従事して3年目。
この3年間のうちに担当した工事の中でも最も工種が多く、利用者が多い路線のため、
調整相手が非常に多かった道路改良工事。
村内でもかなり目立つ場所。
長年の懸案事項になっていた事業。
その路線が、ついに完了検査を迎えました。
まるで、我が子を送り出すような気分です。
電柱の移転手続きから始まって、電話線、北設情報NW線などの占用物移転手続き。
工事の中の工事がたくさんありました。
その際、工事業者さんにも多々協力していただき。
既に組み立ててあった工程に、新たな工程を何度も差し込みました。
工事で使うお金を節約するために、
道路拡幅の支障となるブルーベリーの木々数十本を職場メンバーで移設したこともありました。
突然、現場から配管が現れ、
関係機関に問い合わせて、急遽移転の手続きを進めて翌日には移転工事を始めたり。
やはり、人の往来が多い場所というのは「何か」あります。
そして!
用地取得と工事施工を、同年度でほぼ同時進行。
税務署へ調整のために訪問して工事説明したとき、
「まるで、新東名みたいなプロセスだねぇ~」
と、言われました。
イレギュラーです。
規模は比べものにならないほど小さいですが。
それらを丸抱えで担当していたので、
道路を作るプロセスをOJTで学ぶには最高の対象でした。
余裕の工期だと思っていたら、いろいろありすぎてギリギリでした(汗
振り返ってみると、反省点も多々ありますし、次に繋げたいです。
本日は仕上げ。
出来形図面に沿って、事業者さんと上司と共に現場寸法を当たります。
図面通りの成果品が出来ているかをチェックして、
そのチェックした証拠を残すために写真を撮る。
写真から現場を把握できるように、しかしながら、少ない枚数で。
カメラを向ける方向や高さ、近づいたり遠のいたり。
数値を写真に写し込みつつ、場所を把握できるような目標物を入れて。
写真撮影についても、センスを求められます。
工事というのは、現場のものができあがることはもちろんですが、
みんなのお金を使って進める事業なので、
確実にできたことを証明するため、大量の書類作成が必要となります。
作成された書類は、証拠品として様々なチェックに耐えられるよう気をつけます。
今回、この工事のために作成された一連の書類を掲載してやりたいのはやまやまですが、
それをやるとクビになるかもしれませんので、やめときます(汗
ちなみに、背表紙の厚さだけでも、1メートルくらいになります(笑)
工事を進めるにあたって、一番たくさん議論を重ねたのが、
現場を担当されていた上黒川エボリューション会長!
現場担当になったのは偶然ですが、それがとっても有り難かったです☆
関係者の皆様、改めて御礼申し上げます。
そして!
この新しい道路を多くの方に喜んでもらえていること、仕事冥利に尽きる!
人のためにやってこそ仕事。
さて、その現場で冬の名物発見。
寒い地域によく発生する現象。
舗装下面の路盤(土の部分)に含まれた水分が凍結して体積膨張することにより、
舗装を持ち上げています。
夏の時期は、この段差はありません。
できあがった段差は、厚さ3センチほど。
3センチはまだ少ない方で、
坂宇場の方へ行くと、10センチくらい上がることも。
舗装をも持ち上げる水、氷の力、恐るべし。
検査完了し、次の担当現場へ向かいます。
そこは河川を整える工事をしている現場。
こちらも、現地現物で議論して、いろいろと条件を変更しました。
現在、ほぼ完成状態!!!
現場を確認していると、近所の方が現れ、自慢の水槽を見せてくださいました。
水槽で泳ぐメダカサイズの魚さんたち。
アマゴの稚魚です!
豊根村は山間地ですが、山から水を引いて魚を養殖している方が多い。
成長させて販売するのか?と伺うと、
「まあ~、大きくなったら、みんなにあげておしまいよー」
「なんなら、そっちに大っきいのいるから、持って帰るか?」
毎度、こんな打診を頂きます(笑)
淡水魚の養殖といえばこちら!
時系列は一気に夜へ飛躍し、今夜はレストランみどりでチョウザメコース。
チョウザメ養殖の第1人者、下黒川区長さんと宴を囲みました☆
次々に、チョウザメの隅々まで利用した料理。
皮、肝、軟骨などなど。
そのお供に、ビレッジマネージャーさんが差し入れくださったワイン!
シメは鯛茶づけのような、チョウザメ茶漬け。
アツアツの出汁を注ぎ込むと、
透明だった身が淡い白へ変貌し。
最高に旨いっ!!!
豊根村の綺麗な淡水で育ったチョウザメと、みどりのマスターの手腕がコラボ。
しっかり、味わいました。