本から学ぶー未来は言葉でつくられる

投稿者: | 2019年3月6日

今日見た記事のひとつ。

■「本から学ばない人」と「読書家」の致命的な差 | 読書 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

SNSを断ち、1時間でいいので別の世界に沈潜してみる。古典や文学作品に当てる。すると、それまで知らなかった世界を知ることになります。それは単なる情報ではない、著者が培った生きた知恵、深い人格です。そのとき初めて、世界はこれだけ広く深かったことを実感するのではないでしょうか。

SNSを悪く言うつもりは全く御座いませんが、Facebookやインスタグラム、ネットの記事を読みつつ様々な本に目を通していると、SNSやネットから得られる情報は自分の趣向が知らず知らずに反映されていて、「自分が知覚しない情報との出会い」からどんどん遠ざかっているように感じます。

苦手でしょうがない古典文学や古典哲学。
怖いもの見たさや、食わず嫌い王決定戦に出たつもりで手に取ってみると、読後に自分の人格が変わったかのような錯覚を覚えることもしばしば。読みなれないから、充分に理解できているとは言い難いですが、それでも、そんな錯覚を楽しむことはできました。

古典ではありませんが、現代にも優れているなぁと思う本はたくさんあります。
最近読んだ本で、私が気に入った本がこちら。

「ポケットに入るラジオを作れ。」

当時、真空管などを使っていたため据え置き型が当たり前のラジオは、家電というよりも家具という扱いを受けていました。
その発想を転換するイメージを頭に描いていても、それを技術者に具体的なイメージとして伝えることは大変難しい。目指すべき姿を端的な言葉で表し、全員がひとつの目標に向けて歩んでいく。

それを可能にした、ソニーの創業者、井深氏と森田氏。

井深氏と森田氏は、新しい商品を考えるとき、必ず情景の浮かぶ言葉を使いました。ソニー製品の発明の歴史は、言葉の発明の歴史でもあるのです。

ソニー=「言葉の発明の歴史」。

このフレーズ、気に入りました。

また、Googleでは、

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする。byGoogle」グーグルのいう「世界中の情報」とは、もはやネット上の情報にとどまりません。文字通り、街、室内、書籍、体内など世界のすべてを情報化し、体系を与えて整理しようとしているのです

組織で働く多くの人たちに、具体的な命令を下すには、働いている人の数だけ命令が必要になります。
一方で、各々に対してわかりやすい、組織が目指すべき方向を短いフレーズで定義できたならば、常に頭に思い描いて仕事を進めることができ、具体的命令を下すまでもなく、フレーズを理解した個々が目指すべき方向へ向かうためにはどうしたらよいかを自ら考えて行動することができます。

いつも、田舎を引き合いに出して恐縮ですが、少人数でたくさんのやるべきことをこなすことが当たり前の社会=田舎においては、個々が自ら考えて動くことが当たり前になっています。

恐らく、都市部の生活に慣れたIターン者の方々が最初に戸惑ったり驚いたりするのが、この場面。

誰が指示するでもなく、その現場、場所、仕事で必要と感じたら、自ら動く。
ただ、その動きは同じベクトルを向いているとも限らないので、こうしたわかりやすい言葉を用いてベクトルの統一ができたら、非常に強い組織になると考えています。

かつては、村の長老的な方々がそういった「強い言葉」を持っておられたと思いますが、今の時代は地方も「フラット化」してきています。フラット化は悪いことではありませんが、そこに「言葉」が加わることで、強い村ができるのでは?

そう思いながら、いろいろと実験してみたいと思っております。

ビジョナリーワード(景色が想像できる言葉)を作り出すため、本書では「解像度」、「目的地までの距離」、「風景の魅力」が言葉に込められている必要があると述べられています。

よくできたビジョナリーワードは、「未来からの絵葉書」に例えることができます。その人だけが十年後へとタイムスリップし、まるでそこから現在へ一枚の写真を送ったかのように、鮮明で魅力的な景色を見せる。そんな言葉になっているのです。言葉には、誰も見たことのない風景を見せる力があります。

これぞまさに、SONYの「ポケットに入るラジオを作れ。」も、そうですし。
金沢21世紀美術館の「子供と一緒に成長する美術館」
旭山動物園の「形態展示から、行動展示へ」
ココ・シャネルの「女性の身体を自由にする」
これらの言葉は、ワンフレーズでビジョンが伝わってきます。

また、能動的組織へ変革するための方法として、役職や呼び名についても言及されています。

「呼び名を変えると、時代も変わる。」→例えば、ディスニーランドにおいて、「バイト」は「キャスト」、「職場」は「ステージ」など。アメリカのある小学校では「生徒」は「小さな学者さん」と呼んだ。先生は一方的に教えるのではなく、学者さんのサポートをするイメージへ変化。

「自分はバイトなんで~」

と思いながら働くのと、

「自分は役者、キャストだ!」

と思って働くのとでは、お客様から見た態度も全く違ってくるのではないでしょうか。

自分の役職名を試しに(頭の中でだけでも)変えてみたら自分の行動が変わるかもしれません。

物事の本質を設計する、いわば「骨格」を形成するためのことば。=魅力的な組織をつくりあげていく言葉は、構想する本人が紡ぐしかない。

世の中には、コンサルタントが作り上げた戦略計画があふれています。
それはすなわち、社外や組織外の人間が作った言葉。

やはり、重要なことは、自分で考えるべし。

豊根村、豊根村役場、茶臼山高原、奥三河の星空、花祭り、豊根村消防団…などなど。

私が好きな、これらの対象について、未来を描く言葉を紡ぐとしたら、どんな言葉になるだろう。
いっかい、やってみよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください