異動後、初めての出張。
業務形態からして、出張はほとんど無いかと思っていたら…そーでもなかった。
近隣市町村の医療状況は常に変化の途上にあり、変化の距離が近ければ近いほど、受ける影響も大きくあります。
医療圏は、行政単位で形作られていますが、医療サービスを受ける側、患者さんにとって行政界は関係ありません。
いかに充実した医療を受けられるか、そこまでの地理的な距離はどれほどのものか。
道路と一緒で、県境は関係なし。
道路では、県境域開発協議会という県境を越えた団体がありました。
長野県の南信地域と愛知県豊根村。
目に見えない行政的境目を超えて、各々で情報共有をしたり道路要望などの協業を行っている団体。
他にも観光分野や教育分野など、それぞれに部会を持って、県をまたいだ交流は多岐にわたっています。
しかしながら、事情は同じくとも、医療に関しては部会が無い。
その分、県をまたいだ情報交換は非常に少ないと、この世界に身を投じて感じています。
その第一歩として!!!
恐らく、初。
県境を越えてご挨拶に行ってきました。
人の顔が見える関係というのは、どの世界でも大切です。
上司や関係する同僚と、3人で電撃訪問。
したのは、長野県立阿南病院。
医療関係の視野は、東三河、奥三河、そして北設の中に常に目が行っていた私でありましたが、実際に足を運んでみて感じました。
めっちゃ、近いじゃん。
豊根村から1時間もかからない。
新城市民病院よりも、近い。
しかも、県立病院だけあって、医師の布陣、医療機器、いずれもしっかり整備されています。
屋上には、ドクターヘリのみならず、より大きな防災ヘリも着陸可能。
せっかくの機会だからと、見せてくださいました。
また、病院自体は免震構造となっており、地下の免振区画も見せて下さり。
これはこれで、建設部門にいた時の血が騒ぎます。
今回は大変有り難いことに、院長先生や事務長さんが我々を出迎えてくださいました。
過疎地域が抱える医療の悩みをはじめ、お話を伺った1時間は、素人同然の自分が一人で勉強する1か月にも匹敵するのではないかというほど、大変充実した時間を過ごさせて頂きました。
そこにはいろんな業界用語が飛び交い。
帰り道すがら、阿南町役場に立ち寄って、お世話になった土木部署の職員さんに異動のご挨拶。
異動になろうとも、一度作られた絆は消えません!
そういったつながりも、必ずや生きてくると信じて。