上黒川花祭り2016前編

お待たせしました。
正月の花祭りラッシュから、ブログアクセス数が増えているところ、
身体が追いつかず…1月5日になっての更新です。
記憶を遡って、スタート!

 

1月3日。毎年恒例、前夜の下黒川花祭に続き、
寝不足の上黒川花祭り、朝を迎えました。

10時から神殿で始まる上黒川熊野神社正月祭典に向けて、
笛を携え、花祭り会場へ。

カメラを持って来たにもかかわらず、SDカードを入れ忘れるという失態につき、
残念ながら…神殿の様子が撮影できませんでした…。

儀式中に、ケータイカメラのシャッター音を鳴り渡らせるわけにはいきません。

今回の正月、花祭り祭典から、神官さまが世代交代されました。
これまで長年にわたって携わられた90歳を超える大禰宜様から、
私たちの結婚式で宮司を務めて下さった禰宜様へと。

二丁鉾の舞が奉納され、私は氏子総代の役を解かれて3年ぶりの笛吹き。
舞庭で吹くのとは、また雰囲気が違います。

1時間にわたる神殿での祭典が終わり、つづいて直会へ。

昼食を頂きながら、毎年恒例、上黒川花祭り保存会所属のプロカメラマン、
山之内博章さんから、昨年の花祭りで撮影された写真の配布タイム!

それぞれ、自分や家族が写っている写真を選び取って持ち帰ります。

そこでまた、1年前の花祭りに思いを馳せつつ、
これから始まる花祭りへの気分が高まってゆく。

一旦帰宅して、今夜に向けた支度を整えます。

が!
帰宅してビックリ。

妹の同級生が集まって、プチ同窓会中。
そこに東京の伯父さん豊橋の伯父さんが混じってる(笑)

どんな組み合わせじゃぃっ!www

皆さんで昼食中でした。

賑やかです。

午後3時頃、花祭り&消防団花夜警の支度を調えて舞庭へ。

午後4時、湯立て神事からスタート。

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続いて、湯立ての舞。

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年末から上黒川花祭りを追い掛けておられるのが、東海テレビ!
今日は花祭り本番だけあって、スタッフさんの数が激増!

朝の神事から既に撮影開始されています。

と、ここで、スタッフさんから声をかけられたと思ったら…。

「すみませんが、マイクを付けさせて頂いてよろしいですか?」

え?
マイク???

それも…一晩中付けっぱなし!?

聞いてないよーーーー!

今更断るわけにもいきませんし、
何より、花祭りを取り上げてくださるんですから、ここは身を犠牲に…(汗

小型マイクを胸元に取付しました。
これで、音声さんの負担が軽減されるようです。

御神酒を大量の茶碗に注ぎ込み。

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それを舞庭にいる全員に配ってくれたのは、職場のIターン新人同僚!
住まいがたまたま地区内だったこともあって、
気を利かせて、いろいろお手伝いしてくれました。

ドライバーの方もいらっしゃるので、そこも気を使いながら。

ばちの舞が始まり、ここからノンストップ花祭りモードに入ります。

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続いて順の舞、舞わせて頂きました。
舞式は宝の舞と同一なので、突然の配役でも舞えます。

「おいおい、見違えるように上達しとるじゃないか?どうした??」

と言われて嬉し恥ずかし。
その理由は、舞が超上手い先輩方と一緒に舞っているから。

上手な先輩方に囲まれて舞うと、勉強になります。

ここから、宝の舞が随時挿入されつつ…

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中学生による地固めの舞。

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舞手のひとりは、今シーズン花祭りデビュー!!
花祭りの舞は、幼子の舞から少しずつ式が付け足されていく、
バージョンアップ型なので、
いきなり中学生の舞から花デビューというのは、非常に大きな負担と鍛錬が必要。

にもかかわらず、恐るべき上達を見せた。
是非、来年以降も、舞って欲しい。

今年も、たくさんの「宝」の御奉納があり、
随時、宝の舞が挿入されます。

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職場のIターン新人同僚も、花祭りの舞に初挑戦。
舞習いで1回、練習しただけです。

不安だらけの本番だっただろうと思いますが、
彼女持ち前の「勢い」で、乗り切った!!

チャレンジ精神、旺盛な有望株!

さて、ここで。
時計の針が19時に近づこうとしております。

消防団夜警のスタートが近づいて来ました!

消防詰所からポンプ積載車を回送して下さる方と連絡を取りながら、
駐車場所を確保。
消防団夜警も、準備に落ち度がないか…と、落ちつきません。

というのも、今回、初めての花夜警長を拝命。

会計さんと段取りを詰めながら、今夜に向けてスタンバイ。

会計さん運転するポンプ積載車が到着し、
保冷系食材を花夜警会場である社務所に運搬。

19時近くになり、消防団メンバー参集完了!
新年のご挨拶をさせて頂き、乾杯して夜警スタート!

夕食を食べながら、差し入れを携えて来て下さるゲストの皆様をお迎えします。

村長さん、議長さんもいらして下さいました☆
地元選出の国会議員さんのお二方も顔を出して下さり!

消防団OBさん、他地区の団員さん、そして…団長さんに副団長さん!

皆様、御来訪ありがとうございます。

せっかくなので…と、これまでの夜警でリクエストが多かった、
我が家のポップコーントウモロコシ登場!

その場で「もいで」、実演ツマミです。

これが…

団長さんに大好評!!!!
うれしくって、自宅から舞庭に息子を連れて来てくれた妹に
お土産用のポップコーントウモロコシを追加輸送してもらいました☆

そう…この子ども輸送が、最も難儀します。

我が家には4ヶ月の娘がいますが、
私が花祭りかかりっきり、母上が花祭り売店にかかりっきりになるので、
妻はうかうか出かけられません。

花祭りが大好きな妻なのに。申し訳ない。

そこで今回、妹が正月休み取って帰省してくれたのがとても有り難い。
息子と娘の状態を見ながら、自宅と舞庭との間を、妻と妹が何度も往復してくれました。

また、設楽町地域おこし協力隊くんのご家族も、
我が家に泊まって花祭りを見に来てくれつつサポートしてくれ!

感謝!

 

トイレに行こうと、社務所から出て、目の前の村道に目を向けると…

子どもたちが3人並んで何かやってる。
よ~っく見てみると…

花の舞(湯桶)を舞う子どもたちだ!!!

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なんと!!
時迫る自分たちの舞を、自主的に暗闇の中で練習している!!!

気合い入っています!!

気合いが入っているのは、舞庭の中も!

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完全に、古風なクラブ状態。

そして出でたる!
妻たちのサークル、mamittaの手作りミニマサカリ!!

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山之内博章さんに先輩、ノリノリであります。

23時前、太鼓の役を頂き、夜警長の席を外します。
花の舞(湯桶)の太鼓役です。

やっぱり、舞習いとは緊張の度合いが違う。
けれど、大盛り上がりの会場に助けられて、勢いで!!

先輩が後ろに座って、一緒にうたぐらを歌ってサポートして下さいます。

太鼓を叩き始めて数年、最初のページくらいは暗唱できるようになり、
舞子の動きを見る余裕がだいぶ出来てきました。

まだ、うたぐら後半部にさしかかると、テンパりますが。

何より、直前まで暗闇の中で練習していた子どもたちの
上達した舞に助けられました。

一方その頃、妻が付き添って息子着替え中。

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太鼓を叩き終えて、次の演目は、息子の舞上げ!
急いで先輩と太鼓役を交替し、支度部屋へ!

舞上げは、花祭りの中で最も幼い子が舞う、一番基礎となる舞。
息子も舞い始めて3年目、同級生の女の子ふたりと共に、
上達した舞を披露!!

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ようやく、形になってきました。
うれしくてたまらん。

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うれしすぎて、一緒に舞うお父さん。

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このとき、マイカメラは職場先輩の奥様の手元へ!
私が撮影できない分、マイカメラが渡り歩いて、良い写真が蓄積されていきます。

舞の最後も、大きな舞を見せてくれ、感激です。

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息子を抱えて支度部屋へ戻り、腕時計を確認すると…

あと2分で午前0時!!!

消防団夜警実施中の社務所へ全力疾走。

良かった!!
ギリギリ間に合った(汗

片付けがほぼ完了していたので、遅刻かも知れませんが(汗

夜警終了の午前0時になり、
最後に締めの挨拶をして、夜警終了。

ここからは、舞庭にどっぷり浸かりますぞー!!

いちの舞が始まり、会場内は釜の近くまで押し寄せる人だかり。
舞手が大きく振りかぶった手に持つ榊の枝葉が激しく観客に向けられます。

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打ち払い清め!!
全力を尽くした舞手、舞終わると外で身体を冷やしながら
無くした握力の回復を待つ。

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表情が、いちの舞の激しさ、出し切った力の大きさを物語ります。

その頃、先ほど舞終えたばかりの息子は、衣装から衣装へと!

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今年も、鬼を舞う気、満々であります。
下黒川で同級生が子鬼を舞っていたので、舞わないわけにはいかないぜ!と言わんばかり。

東栄町古戸の従兄弟が小さい頃、古戸花祭りで使っていた衣装。
息子にピッタリです。
私も、幼い頃に使いました。

この衣装、亡き古戸の祖母謹製。
手縫いで作ってくれた年代物です。

鬼を舞う気満々だったのは、息子だけではありません!
なんと!!!

チーム花の舞(扇)の男の子3人が、
彼らの親も知らぬうちに、自ら子鬼立候補して、既に着替え済み(笑)

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奥には、山見鬼の親方様が子鬼たちを見守り。

面を付けて、いつでも舞い立ち可能!

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その頃会場は、いちの舞、最後の3人目!

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夜警を終えた消防団も舞庭に合流!
テンションMAXのところで、山見鬼の段!

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ミスター花祭り@坂宇場の従兄弟が、会場の熱気を一身に背負って囃してくれます!
子鬼初挑戦のチーム花の舞(扇)+息子が場を盛り上げたところで…!

こちらも、初挑戦!

近所の大っきい先輩による、山見鬼、初見参!

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で…でっけぇーーーー!!!!!

会場から、

「こりゃ、大迫力だ!」

「こんなでかい山見鬼を見たことが無い」

迫力満点!
歓声が響きわたる。

山見鬼様の視線の向こうには、最小サイズの息子鬼。

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そして、その息子の視線の先に、渋顔のミスター花祭り@坂宇場の従兄弟!

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山見鬼様の弟くんと、ミスター花祭り@坂宇場、
コラボレーションがスタート!!

「てーほーとぉ~へぇ~」

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「とぉ~ひゃぁ~ひゃぁ~~っ!」

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「あぃっ!」(全員)+(ジャンプ)

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そこへ、笛を手に持つ指揮者登場。

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彼は、上黒川の中学生ホープ!!

ミスター花祭りたちによる、新しい囃し方が確立された瞬間です。

すると…

面の中からも

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「あぃっ!!」

って。

息子も、参加しとる(笑)

山見鬼様と、これだけ体格差があると、より小ささが際立つ息子。

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山見鬼様、舞いながら神道(天井から下がる切草装飾の一種)の半分以上を切断!
伝説的です。

息子は、本座で最後に思いっきり舞って、

「おもしろかったぁ~~!!!」

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面を取った息子から、大満足の表情が現れました。

時計の針は、午前1時半。
完全覚醒状態の息子、夜更かし問題なしです。

この後も、眠そうな眼差しで花祭りを見つめ、
妹と共に、一旦帰宅した息子。

日付も変わったことで、翌日の日記に続きます。

「上黒川花祭り2016前編」への2件のフィードバック

  1. 流れるような文章。
    簡潔明瞭な短いセンテンス。
    花祭りの様子が手にとるようにわかります。
    天下の朝日しんぶんで、コメントも拝読しました。
    お疲れ様でした!!

    そんなわけで、本年もよろしくお願い申し上げます。

    1. 長文拝読、有り難う御座います。
      いつになく、今年の花祭りを振り返ってきたら熱い想いがこみ上げてきて…。
      瞬きも忘れてキーボードを打ち続けていました。ドライアイ間違い無しです。

      この地域版で貴社に勝る新聞社はありませんっ!!
      やはり、朝日しんぶんさんにもお伝えしましたが、
      村外に住んでいて、村のニュースを見ると心躍りますよ。

      それが少なくとも、Uターンの呼び水になると私は思っています。
      というわけで!
      本年もまた、この地の情報発信を、どうぞ宜しくお願い致します!

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