上黒川花祭り2015前編

今年も、始まります!
豊根村上黒川花祭り。

昨夜降りしきった雪が積もり、境内は真っ白。
積雪にして5㎝くらい。

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朝8時過ぎ、準備のため会場である熊野神社へ。
昨夜は古戸や下黒川の花祭りで夜更かししていたので、
夜通し本番が始まる前にして、既に寝不足ですが(笑)

まずは、午前10時半から始まる神事に向けて、準備を進めます。
祓具に紙垂を取り付けて、宮司さんの指示を受けて位置を調整。

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少しずつ賑やかになってくる中、
有り難い御奉納を拝受し、記録していきます。

今回は、東栄町のNPO法人、「てほへ」さんも取材にいらっしゃっています。

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花祭りに先立って行われるのが、熊野神社新年の祭典です。
氏子総代として、袴をはいて烏帽子をかぶるのも、今年で3年目。
氏子総代は、3年任期です。
次は数十年後になると思われますが…

また、今回は是が非にでも残して頂きたい映像が!
しっかり映像に残して頂けるよう、お願いしました。

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祭典中、ゴザの中に隠れていたカメムシがつぶれるというアクシデントはありましたが、
滞り少なく、祭典は進展します。

そして、齢90歳を超える宮司さんが大絶賛するのが、
祭典中に披露される「二丁鉾」の舞です。

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「あれほど素晴らしい舞は、なかなか無い。」

いつも、そうおっしゃいます。

祭典が終了し、片付けの合間で…
近所の先輩と私のふたりは、NPOてほへさんからインタビュー。

このインタビューの様子を含めた、上黒川花祭り特集の動画が
インターネット上で放映される他、地元ケーブルテレビ局でも放送されるそうな!

奥三河のき山放送局 « NPO法人 てほへ

片付けを終え、お昼ご飯代わりの直会です。

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上黒川花祭り保存会の一員となって、
長年、上黒川花祭りを撮り続けていらっしゃる山之内博章さん。

毎年、この直会の場で、昨年撮影された写真をプリントして、
その写真に写っている方々へ配って下さるのです☆

写真を見ながら昨年の様子を振り返りつつ…
これから始まる花祭りへの思いを馳せるわけです。

最後に、宮司さんから一言がありました。
まずは、やはり、二丁鉾の舞!!大絶賛です。

そして…話題は花祭りの太鼓と笛のリズムに欠かせない、
「うたぐら」について。

花祭りで太鼓を叩く際、一緒に「うたぐら」と言って、
上の句と下の句のような詠を吟じます。

その内容は、北設内の花祭りが行われる地域によって内容が異なるものの、
共通した句もたくさんあります。

しかし、それがより遠方の…京都の鞍馬山に、似たものがあるというのです!

今回、例に出されたのが…

「山の神 育ちはいずこ 奥山の 外山が奥の さわら木の元」

という句。
さわら木ではなく、他の木だったそうですが、非常に興味深いです。

早速、ネットで調べてみたところ…

違う地域でヒットした(笑)

農民生活変遷中心の滝沢村誌 | 第五編第三章第一節 六

「山の神育ちはいずこや奥山で 外山が崎の賢木(さかき)若者」

いつ、どの時代で、どっちが先なのかとか、不明ですが、
それはいいとして、共通した歌が遠く離れた岩手にもあるというのは面白いです。

京都の鞍馬山についても、時間があるときに調べてみます。

宮司さんの荷物をお持ちして、お見送り。
御年90を超えて…この積雪道を…自らの運転で!!!恐るべし!!

さあ、会計仕事開始。

舞庭の御近所中心に、支払い回りを少々。
祭りの前に済ますことが出来る支払いは、できるだけ祭りの前に。

祭りが終わった後は、絶対に、そんな気力が残っていません。

支払い回りを終えて舞庭に戻ると、ひっそりと神事が行われています。

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一旦帰宅して、会計帳簿や今夜の会所受付用帳簿を印刷し、
着替えの服や消防団訓練服セットなど…

これから数泊の旅行にでも出かけるんじゃないかというくらいの荷物を抱え、
再び舞庭へ!

社務所や会所を行ったり来たりしながら、
会所(受付)の段取りを整えます。

自分は会計のくせに、舞やら太鼓やら消防団花夜警で会所にいないため(汗
段取りだけでもしっかり整えておかないと、最後に大変な目に遭います…。

湯立ての神事、湯立ての舞が始まりました。

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うたぐらと笛の音色だけで舞われる、撥の舞。

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扇を持った四人舞、順の舞。

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ここまで、花祭りの舞を子どもたちに教える大人たちによる、
模範的な美しい舞が続きまして…

午後6時頃から、花祭りといえば子どもたちの舞!
地固めの舞が始まりました。

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地固めの舞は2人舞で、手に持つモノを「扇」→「やち」→「剣」と変わる3組の舞式。

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小学校高学年から中学生が元気よく!
更けゆく夜のスタートを切ります。

その間で…上黒川花祭りの場合は、「しずめ」の舞が入ります。
花祭りにおいて、非常に重要な舞というか、神事の一つ。

舞う「家」が決まっています。

後輩のふたりが、その継ぎ手。
父親たちから受け継ぎ、今年もふたり、がんばっています。

そして、午後7時から、我ら消防団員は訓練服に着替え!
社務所に集合!!

花祭り夜警体制に入ります。

よって、この間の写真は…無し!
すみません、「しずめ」の舞、写真ありません(汗

途中から妻がカメラを持っていって撮影してくれたところから…続きを。

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次第に沿って進められる舞と舞の間に挿入されるのが、「宝(たから)」の舞。
1本1,000円で、願をかけ、舞手が手に持って舞います。
そして、舞終えた後から、頂いて持ち帰ることが出来ます。

奉納の数が多いほど、舞の数も増えるこの舞。

写真の舞手は、今まで花祭りを経験し、第一線を退きながらも、
舞い方はしっかり身体が覚えているお姉様方。

 

さて、もうひとつの会場、花祭り夜警の詰所となっている社務所。
新年会代わりの夕食を食べ、飲みながらまずは身体を温めます!

すると、会所にいらした氏子総代のおひとりが、焦りながら社務所へ。

「お見舞いの返礼品が足りなくなっちゃって…(汗」

うおー!
奉納がたくさんある様子!

有り難い悲鳴ですが、私も慌ててふたりでお見舞いの返礼品づくりを始めたり…。

「招待券が足りなくなっちゃって…(汗」

うおー!
作り始めなきゃ…??

「ちょっと、会所にあるお金を預かっておくれん。」

りょ…了解でーす!

というわけで、
消防団員やってるんだか、氏子総代やっているんだか、
頭がいっぱいになってまいりました。

やっぱり、花祭りの日に両者掛け持ちは厳しいっ!!!

 

差し入れを持って訪問くださる、お客様方と飲み交わしつつ、
代わる代わる舞庭に向かっては、花祭りを盛り上げる!

舞庭では、花の舞(扇の手)が始まりました。

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お父さん、学校の先生に見守られ、
今日という一番の晴れ舞台を舞いきる。

練習の成果、抜群に発揮!

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そして、お父さんも舞に加わるっ!!(笑)

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花祭りといえば、子どもの舞いです!
たまらん、カワイイ。

そして、出番を待つ、最年少組!
花の舞(舞上げ)に出る子どもたち。

最後のリハーサル!とばかりに、支度部屋で練習が始まりました(笑)

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そして…息子を抱えて出陣!

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保育園の同級生、3人トリオです☆

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女の子ふたりは今年初めての花祭りデビュー!
初めてとは思えないくらい、上手。

周囲からの「カワイイーー!」という声援が鳴り止みません。

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本番に強い!!
こんなに舞えるようになったとは。

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がんばって舞っている子どもたちの姿を目の当たりにし、
いろんなストレスが綺麗に飛んでいきました(笑)

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楽しい時間は、あっという間。
晴れ晴れした表情の子どもたちを抱えて支度部屋に戻り、
太鼓を叩いていたお父さんも合流して…

子どもたちとお父さんたちでパシャリ☆

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この1枚、撮ってもらいたかったーー!
嬉しいです。すごく、嬉しいです。

着替えを済ませた子どもたちは3人仲良く、会所へ!

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お駄賃をひとりずつ、頂きました。

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写真を撮る暇が無かったので、
幾分か…舞の写真が抜けてはおりますが…。

花の舞の湯桶と舞上げの太鼓を連続で叩かせて頂きました☆

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午前0時をまわり、舞庭の熱気も最高潮に!!!
出ましたーーー!

いちの舞。
榊の枝葉を両手に持ち、左手には扇、右手には鈴。
ひとり舞です。

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今年の舞手は高校生が…ゼロ!!
いつもなら高校生くらいの年代で舞うのが、いちの舞ですが、
そうも言ってられない…ってことで…

いちの舞のプロフェッショナル登場です。

これこそが、いちの舞じゃ!
いちの舞では、一通り舞った後、フィナーレでは…

榊の枝葉を振りしきって、観客衆を打ち清めます!

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そう…枝葉が、枝になるまで…

十年ぶりくらいでしょうか。
先輩の舞ういちの舞。

見事に、葉が残ってない(笑)
さすがです。

生で見たかったーーー!

その頃私は、鬼の面の中。
山見鬼の一番子。

準備を整えて、先陣を切って参上。

今年は子鬼が大豊作!!!
いつも子鬼をやってくれる(今は)設楽町地域おこし協力隊くんや、
初挑戦の豊根小学校、中学校の先生方!!!

着替え部屋も、着付けできる人が少なくて、火の車でしたが(汗
嬉しい悲鳴です。

今年は、鬼の練習全く無し。
ドキドキしながら舞庭へ降り立ちました(汗

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ちゃんと、ローアングルから撮ってくれたので、
この写真だと小っちゃい鬼様には見えませんねっ!うん!見えない!

そして、山見鬼、親方様登場。

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そしてぇーーーー!

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息子が鬼様デビュー!!!!

この目で息子の舞を見られなかったのは残念ですが、
初共演できて感激です。

氏子総代長さんからも、手ほどきが入っていたようです。

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「最初から、あまり飛ばさずに、ペースを考えろよ-」

と、事前に言われていたので、
最初は腰舞を緩やかに、親方と五方を睨みつつ…しばし休憩。

親方様が休憩に入ったという連絡を受けて、出陣!

再び親方様が舞い始めたと聞いて、少し一緒に舞ってから休憩。
親方様が、休憩に入ったと聞いて…出陣!

出陣したところで、太鼓がアップテンポ!!
これは、中の舞、上の舞、天の舞へと続くのか!?
あれ?

親方様って、休憩じゃなかったっけ??
アップテンポでこのスピードの太鼓ってことは…私はこれで最後??
一番子は最初に舞って、最後に退場する役割。

さっきのは聞き間違いだったのかな??
親方様、実はもう、舞終えていたのかな?

よし!

フルスロットル!!

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思いっきりマサカリを掲げて、天の舞っ!!!
きっつぅーーー!

太鼓の音がスローになり、ふぅ…支度部屋へ…
そう思った次の瞬間。

「よし!休憩だ!」

(゜◇゜) えっ!?

やっぱり、親方様の舞は、これからだったぁーーーー!!!
ぜぇはぁぜえはぁ。

荒ぶる息を整えながら、イスに座って、
親方様の中の舞、上の舞、天の舞を眺め…

「よし!最後だぞ!」

出陣!!!

し…死ぬぅー!!!!!

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まさかの、フィナーレ2回(自分的)。

最後はもう、気力で舞っていたのでした。
脳内麻薬出まくり。
超興奮状態=神懸かり状態。

舞終わって、支度部屋で倒れ込みました。

動けぬ。

でも、爽快感はたまらんですね。

そんな午前2時。

精根尽き果てて、続きは翌日の記事へと…つづく。

“上黒川花祭り2015前編” への4件の返信

  1.  お疲れ様でした。今年も楽しませていただきました。神楽は九州とか全国各地にあるので、神楽歌にちょっとでも似ている部分を感じるものがあると思います。高千穂神楽を調べてみたら、「注連(しめ)引けば ここも高天(たかまが) 原(はら)よ立つ 集まり給へ 四方の神々」というものがあり、「伊勢の国 高天原がここなれば 集まり給え 四方の神々」と似ていますね。また「地固」という舞もあるそうで、舞の役割も同じ様でず。
     さて、息子さんは飛躍的にレベルアップしておられましたね。表情も余裕ありましたし。「石の上にも三年」、「三年目の浮気」とか、「3年(目)」というのは節目なんでしょうかね?(笑)

    • >なぞの旅人スーさま
      いつも、みかんをありがとうございます-!
      おおお、高千穂神楽、そっくりなうたぐらが他にもあるんですねぇ~。
      高千穂神楽の噂は随所で伺うので、是非一度行ってみたいと思うのですが、
      実現する機会がいつになるやら…と(汗
      豊根の方でも、見に行った方は何人か、おられるようです。
      息子も、ようやくまともにw舞えるようになりました☆

      3という数字は、花祭りにおいても、キーとなる数字。
      古くから、経験則として重要な数字なのかもしれませんね。

  2. Kenta 様  おはようございます。

    そこに自分が居るような感じで魅させていただきました。

    臨場感溢れるレポートに感動しました。

    豊根に住む人にとって花祭りは、1年に一回の年始め行事

    花祭りは、豊根の人びとにとってくらしの支えになっていることが、私には想像され

    ます。

    「 花祭りがもっと、愛知に住む人びとに知られ・観にみえる人が多くなるといいな

    ー 」と私は、このレポートを読んで思いました。

    また、何故伊那谷沿いのそちらの地域に花祭りが生まれ、そして受け継がれてきてい

    るのか知りたくなりました。

    山見鬼の勇姿格好いいです。

    私は、鬼のかぶり物 ふなっしー オカザえもん など今もてはやされているかぶり

    ものとあわせて見ると 面白さ 恐ろしさ 怒り 親しみ 神聖さなど山見鬼へ「 

    いいね 」してしまいます。

    また、舞がすばらしいんでしょうね。

    • >宇野さま
      花祭りレポートの拝読、有り難う御座いました。
      大好きな人にとって、花祭りは欠かせぬものです!
      実際は、しんどくてたまらんわけですが、やっぱり好きだから…どうにかなっちゃうものなんです。
      それがまた、多くの人の知るところになると、嬉しいです。

      ただし、元々花祭りは氏子の範囲で行われてきたこともあり、
      村内全域にわたって…というわけではありません。
      私的には、誰が参加しようと問題は無いと思っておりますが、
      まあ、いろんな考え方があること、これもまたひとつの伝統かな…と思っています。

      私自身も、花祭りがどのように生まれて…というのは、様々な説を伝え聞いたことしか知りません。
      この地域に伝わる湯立ての祭りを、たくさん見てみたいと思う次第です。

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