黄色い森の中へ

「今朝の花粉は凄かったぞぉー!」

「帯になっとったよ。花粉の帯、帯状!」

そんな会話が朝から飛び交う。

マジですか…。
勘弁して下さい…。

今日は、その渦中へ飛び込むんです…。

この日のために買ったと言っても過言ではない、
花粉対策眼鏡。
マスクとヘルメットで完全防備。

長靴と地下足袋も用意して、準備万端です。

端から見れば、怪しいおっさんです。

支度が調ったところで、森林組合の方と先輩と、4人で出陣!
まずは、間伐事業を実施した現場の検査を実施します。

DSC_3754

森の中は癒やされます。

マイナスイオンが…。

でも、この季節は、マイナスイオンを打ち消すレベルで、
多数の黄色い微粒子が。

しかし、それを打ち消すくらい、
行ったことが無い林道を分け入って進むのが楽しい。

山の中に入ると、傾斜が急なところもあり、なだらかなところもある。
なだらかなところは、出材しやすいので一等地です。
そういった場所には、かつては田畑だったであろう痕跡が。

歴史が土地に刻まれています。

検査においては、記録に遺すことが大切。

税金が適切に執行されたか、
それを机上で判断できるような材料を遺しておくのも大切な仕事です。

今回は初めてのトライがあります。

ビデオ撮影による記録を導入しました。
上の方の写真を見ても分かる通り、写真で1枚撮影しただけでは、
35mm程度の画角だと、それが本当にその場所なのかが判断しづらい。

ビデオ撮影ならば、「動かす」ことができるので、
広く森林の様子が分かると共に、書類を読み上げることで、
確かにその場所を検査しているという「証拠」になります。

それっくらい、証拠を残すことが重要視されている業界です。

山の中に入ると、必ずと言って良いほど遭遇するのが、
治山や砂防による堰堤構造物です。

堰堤によって形成された、静かな水辺。

DSC_3755

直ぐ横に立つ木々が反射して、美しい。

進路を富山地区へ。

途中、先輩が担当する沿道伐採事業を実施した箇所を確認。

DSC_3760

沿道伐採、文字通り、道沿いに生い茂る木々を伐採すること。
かつて植林されたばかりの頃は、背丈も小さくて見通しが良い道路だったのが、
年月を経て伸びた結果、まるで道路に壁が出来たかのように。

見通しが悪くなってしまいます。

そんな箇所が、村内至る所に。

交通安全のために道路線形を直すよりも、
少ない費用、かつ短期間に見通しを改善することができる、沿道伐採。

今回拝見した箇所も、沿道伐採の実施前と実施後では、
見通し距離が数十メートル伸びています。

霧石峠から富山地区に向かうまで、何カ所も見通し距離が改善されていました☆

お昼の時間まで少々あったので、
もう一箇所、林道を巡りました。

春先には落石が多いので、時間を見つけては巡回。
そして、行き止まり。

DSC_3763

行き止まりの横には、DoCoMoの基地局。

DSC_3764

こんな山の中に!?
基地局の真下では、電波感度はそれほど良くない。

この山の相対する集落に向けられているんでしょうか。

行き止まりの先をちょっと進むと、日本ヶ塚遊歩道の看板。

DSC_3766

「富山村」と記されています。
写真をパッと見ただけでは分かりにくいですが、
右側にたたずむ、朽ちかけたベンチ。

なかなか良い風合いです。

先輩によると、ここは遊歩道の一部とのこと。
なだらかな斜面が続いていて、ハイキングに良さそう。

昼食をモカル富山の栃の木で。

すると…

見たことのある「歩き方」の男が入ってきた!

まさか、こんなところで…
かつての部下w、今は設楽町地域おこし協力隊となった彼に出会うとは。

相変わらず、行動範囲が広いわww

腹を満たして、午後の部に突入。

県道1号線を南下し、ワインディングロードをひたすら進みます。
トンネルをいくつも超えて…

新豊根発電所入り口を通り過ぎ、その先にあるトンネルの付け根に駐車。
ここから装備が少し変わります。

全員、地下足袋着用。

皆さん、当たり前のように「熊避け鈴」を腰に携え。
あ、私持ってませんけど…。

はぐれないようにします(汗

チリンチリン♪

音を奏でながら、山の中へ分け入ります。
さすがは、佐久間湖畔の断崖絶壁。

斜度がハンパない。

鼻が詰まってマスクをしていると、
直ぐに息が乱れてきて…く…苦しい…。

けど、皆さん良いペースで登っていくので、
さすがに待たせるわけにゃいかん!

1.マスクを外して呼吸を確保する=花粉吸引で夜苦しむ
2.マスクをしたまま登り切る=呼吸が苦しすぎ。

今苦しむか、後で苦しむか。

私的には、究極の選択。

1.を選びました。

いい汗かきました。

到着した現場からは、佐久間湖面まで続く針葉樹林。

DSC_3768

そこに、新たに芽吹く若い木々。

DSC_3767

今度の検査対象は、植林後に育成中の小さな木に対して、
獣害対策を施した事業です。

忌避剤が計画通りに散布されているかチェック。

若い木々は、新芽が柔らかくて獣の背丈より低いので、
シカなどに食べられてしまいます。

帰り道も、同じ道で戻りますが、
急斜面に貼り付くように作られた歩き道。

DSC_3769

山主さんが作られたと思いますが、
道を作るだけでも…大変だ(汗

森林組合の方々は、佐久間ダム&東栄町経由で事務所へ戻られ、
我々は豊富林道に仕事があったので、ここでお別れです。

お疲れ様でした!
さすが、日夜、山と接している森林組合の方々。
これしきのこと、なんでもなさそうです。

再び、佐久間湖畔の県道1号線を北上して富山地区へ向かう途中、
道路脇に謎の看板が。

DSC_3770

「ひっこみ」

「長靴」

DSC_3771

他にも、暗号のように…同じ形の看板がいくつも。
何かの目印でしょうか??

大型トラックが頻繁に行き来するので、
各々の場所を無線で知らせるための場所看板なのか…??
誰か、知っていたら教えて下さい。

そして、こちらは新豊根発電所入り口。

DSC_3772

いつか、この中に入ってみたい…。

この中には、50ヘルツ発電機が2台、
60ヘルツ機が2台、50 / 60ヘルツ両用機が1台。

最大112万5千キロワットの電力が発電されます。

原発1基分相当。
水力でこれって、かなりスゴイ。

実は、この入り口地点すら、私は生まれて初めて来ました。
県道1号線の分地集落入口以南は未知の領域。

豊根村でも、まだ行ったことが無い場所でした。
よって、今日はその意味でも、最高の気分☆

花粉症的には、最悪ですが。
それをも打ち消す面白さでした。

職場に戻る頃には、定時退社の時刻。

さあ、ここから勝負。
今日検査した場所の写真を報告書にまとめて、
明日、報告書に対して、別の機関による検査を受けねばなりません。

その準備をスタート。

できるところまでは事前に作成しておいたので、
撮影した写真を組み込んで完成☆

というわけで、明日も山の中へ。
黄色い粉との戦いは続きます…。

夜、先輩からの電話で、上黒川区の体育委員という役を拝命。
まあ、なんとかなるで!
ということで!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください