せっかく東京まで来た…それも、休日に!
だったらば、日本中の情報や文化、知識が集まる場所、
美術館か、博物館に行ってみたい。
八丁堀のホテルから、美術館や博物館が勢揃いする上野公園まで、
地下鉄一本です。
上野駅で下車すると、なんという人の数。
芝桜まつりを遥かに凌駕する。
さすがは、天下の上野公園。
都心ながら緑がたくさん残る公園の中を地図を頼りに歩き、
目的とする国立科学博物館に到着!
入場口には、たっくさんの親子連れが並んでいて、
30分待ちって書いてある…。
さすが日曜日、待たなきゃかなぁ…と思っていたら、その入口は企画展の入口。
大アマゾン展という企画展を開催中。
企画展か…常設展か…。
ここは迷わず、常設展をじっくり見ることにしました。
何故ならば…それは、先日、某新聞社文化事業部の方のお話を伺っていたから。
日本人は、企画展が大好き。
期間限定の魅力が日本人の遺伝子に語りかける…のか?
しかし、調べてみたところ、常設展だけでも、
じっくり回るには、最低半日を要するらしいので。
敢えてここは、常設展をじっくり。
待ち時間ゼロで、入館できます。
入場券を購入し、中に入ると歴史を感じる建物自体が博物館。
一応、カメラも持っていましたが、撮影しても良いのかなぁ?
不安に思いながら、警備員の方に伺ったところ
「撮影禁止のマークがある展示物以外は、どうぞ、ご自由に撮影して下さい!」
とっても感じの良い警備員さんの満面の笑みに助けられ、
シャッターを押す指も軽くなります。
ステンドグラスが美しい。
建物は日本館と地球館に別れていて、
まずは日本館の地下1階から攻めていきます。
そこに現れたのは、目新しい看板。
360度シアター。
それほど並んでもいなかったので、入ってみよう。
薄暗い空間に浮かぶ橋。
橋の上に案内されると、周囲が真っ暗に!
大音響と共に、映像が映し出されました!
それも…まさに360度。
球状の投影空間に、我々が浮いている。
上映テーマは、
1.マントルと地球の変動–驚異の地球内部–
2.海の食物連鎖–太陽からクロマグロをつなぐエネルギーの流れ–
以上の2本立てで、10分程度。
空を飛び、海に潜り込み。
まるで自分が宇宙船や潜水艦に乗っているかのような錯覚。
浮遊感があります。
今回はマントルがテーマになっていることもあり、
地中へも飛び込んでいきました。
マントルの動きが、割と気持ち悪かったりして…
大音響に負けないくらいの大音量で泣き出す子どもたち(汗
続いて、展示室内を巡ります。
限られたスペースに、盛りだくさんの展示。
こちらは、日本各地の「土壌」が展示されているフロア。
土壌の展示だなんて、見たことが無い。
展示されなくても、自分が住む地域の土壌は、
今の仕事をやっていると、触れる機会がたくさんあります。
だから、余計に気になる。
土地が違えば、全然、土の色や形が違うんですね。
旅行したとき、土を見てみるのも面白そう。そう感じさせる展示。
ひとつひとつ見ていたら…
新城市内の土壌が展示されていました!!
左の白系の茶色っぽい土壌と右側の赤っぽい土壌。
両方とも、新城市内のもの。
土壌だけではありません。
岩石についても、日本各地で異なります。
プレート移動もあって、海を挟んで連続した地質。
それが…
日本地図になっている!!
すげぇ!
これは、もう、面白すぎる。
個人的、大ヒット。
ちなみに、愛知県はこんな感じ。
新城市あたりがピンポイントで違っていたり、
花崗岩質ではあるんですが、中央構造線に沿って、組成が異なります。
ちなみに、赤い棒のラインは、断面図示が別の所にありました。
もう、石が気になってしょうがない。
そう思っていたら、ありました。
鉱石の展示フロア。
日本各地で採取された岩石が、
採取された地名と共に、ひとつひとつケースに入って。
地理的な順番で並んでいたので、
北設楽郡内のものはあるかなぁ~と見ていたところ…発見!
津具鉱山、田口鉱山、新城市の中宇利鉱山。
まず、津具鉱山で出ている輝安鉱というのは、レアメタルのアンチモン原石。
Wikipediaにも、津具鉱山と書いてあります。
田口鉱山では、パイロックスマンガン石。
名前の通り、マンガンを含有する鉱物ですが、
Wikipediaによると、日本全国で、特に田口鉱山のものは
美しい結晶を算出することで有名だそうです。
他にも、古代から続く日本の暮らしや稲の品種改良の変遷、
アザミの国内分布など、目を引く展示がたくさんあった日本館。
続いて、地球館へ。
こちらの建物は、展示の規模が大きい。
日本館に比べて「見せる力・規模」で圧倒。
しかし、細かく学習するなら、日本館の方がよさげ。
動物の剥製から、真空管コンピュータに至るまで。
初めて見ました。
真空管を使ったコンピュータ。
真空管→トランジスタ→IC→LSIへと進化を遂げて、
サイズも機能も、今は格段にアップ。
まるで、骨董品のような産業遺産。
それは電子回路のみならず、テレビジョンも。
世界で初めて、ブラウン管による電送・受像を成功させた「テレビ」の同型機。
日本人、高柳健次郎 – Wikipedia氏によるもの。
「イ」というカタカナは有名です。
産業遺産といえば、忘れてはならないのがこちら!
G型織機。
以前勤めていた会社で、幾度となく目にしました。
まさに、この織機から始まった自動車。
自働化の元祖。
そういった機械を作るための工作機器。
鋳肌が美しい、旋盤やボール盤。
産業遺産の数々、これはたまりません。
かと思えば、フロアが変わると生物標本がたくさん並んでいます。
蝶々、カブトムシ、カニ、ムカデ、寄生虫に至るまで…。
しっかり見れば、ここだけで3時間くらい過ごせるかも知れません。
こちらは、蜂の標本。
オオスズメバチ、でかい。
でかいけど、もっと大きな蜂もいるんですね。
こちらは、息子が大好きなマツボックリ。
超、巨大マツボックリ。
これは…息子が見たら興奮すること間違い無し…。
子どもたちにも大うけ間違い無しの展示がたくさんありました。
常設展でも十分。
時間が足りません。
今度、息子と東京に来ることがあったら、
また来ようと思いました。
東京駅でお土産にスイーツを買って、
「こだま」で掛川駅まで。
そこから1時間半ほどで豊根に到着。
くたばった。
国立科学博物館大好きです。
このところ何年か連続で中学の修学旅行に引率することが続きまして…。その度に上野待機の仕事をもらって、生徒に引率などの理由で、何度か見学にいきました。
もう最高です!
1日では足りません。
ミュージーアムショップも、あれもこれも買ってかえりたくなるものばかり…。
残念ながら今年は引率できませんが、来年は行きたいなあ…。
というか、自分で時間を作ってゆっくり行きたいなあ。
>UZ先生
おおおー!
UZ先生、好きそう(笑)
特にあの、ミュージアムショップ。
ありゃたまりませんよね。物欲を抑えるのに必死になります。
それにしても、修学旅行の待機のお仕事、良いなぁ~~!
ま、ゆっくり見てまわるのは難しいかも知れませんが。
終わりの時間を気にせず見られるステキな時間、私も欲しいです。