消防団ポンプ点検で中継訓練

毎月実施している消防団のポンプ点検。

緊急時、不具合があって使えないことがあってはなりません。
よって、定期的にポンプの動作確認をすることは必須。

相手は機械、環境変化で何が起きるかわかりません。

いつもは平日夜の仕事を終えてから、皆で集まってポンプ点検を実施しているわけですが、今回は休日の半日を使ってポンプを中継させた放水の訓練を兼ねてポンプ点検を実施します。
先週、その打合せを部の幹部で集まって実施しました。

■消防団月例ポンプ点検(中継)の打合せ – kenta’s page

その記事にも記載しておりますが、

ポンプ点検における、もうひとつの大切な役割として、新人団員をはじめ、まだポンプ操作になじみの薄い団員に対して、じっくりと使い方を教えることができる唯一のチャンスでもあります。

しかし、火事場において水利と火点が近接していてポンプ1台だけで消火できるケースなんて、未だかつて遭遇したことがありません。
一定距離を空けてポンプを直列に繋ぎ、長いホースの間を中継ポンプが水圧を昇圧させる。
そうした中継が必要な火事場ばかりです。

よって、定期的にポンプの中継を練習しておくことは大切なこと。

ポンプ中継においては、手順を間違えるとポンプの破壊に直結します。

火が燃え盛っている最中でポンプが破損したら、大事件です。

そして、私も年だけ食って、経験は浅い部類です。
こうした貴重なチャンスを使って、現地現物で覚えなくては。
取扱説明書や文書だけでは、理解できないことが多々あります。

昼過ぎに消防詰所に集合し、それぞれポンプ積載車に乗車して上黒川地内の民宿間当付近へ向かいます。

豊根村の消防団は2つの部で、それぞれ村を半分に分けた守備範囲を持っています。
今回はその2つの部が合同で実施。

全員集合し、本日の段取りの説明があった後、それぞれ持ち場に散開します。

上役はトランシーバーと防災行政無線を持ち、連絡体制を構築。
中継するということは、想定される火点が水利から離れていることを意味します。
火点から水利(水を取るところ)まで見通せるケースは、ほぼありません。

無線機器をフル活用して、個々のポンプごとに連絡を取り合います。

私も、トランシーバーをひとつ持ち、全体の状況把握に努めます。

全部で4基のポンプを連結。
最初の担当箇所は水利ポンプ。

水を取るためには、給水管の先端が完全に河川へ水没している必要がありますが、少し、水深が浅い。
よって、土嚢作成から始まります。
土嚢を作ってダムにして、水位を上昇させたところへ吸水管を投入します。

林道沿いののり面から土砂を採取し、土嚢づくり。
大勢でやると、ほんと、あっという間。

そして、水利側のポンプから順番にエンジンオン。

各中継ポンプから給水圧力、送水圧力の報告が指揮者へ無線連絡されます。
その情報を指揮者が把握し、個々のポンプへ指示を出し、全体的な圧力調整を実施。

指揮者はとっても、大変な役割です。

全体を把握する能力が不可欠。

手元に計器類が来ているわけではなく、無線からの情報をもとに自ら計器類を頭に思い浮かべるのです。
で、ふと思ったのが、それぞれのポンプに無線データ通信端末が付いていて、それぞれのポンプから計器類の値が無線伝送されて指揮者が持つタブレット端末に集まったらいいのになあと。
どうでしょう?消防機器メーカーさん、作ってみては?

続いて、2ターン目。

今度は担当箇所を総入れ替えし、私は火点から2番目のポンプ。

中継のポンプであるため、計器類への気の使い方が水利ポンプの比ではありません。
頼りになる先輩、後輩が周囲にいるので、安心ではありますが…実践では周囲にいらっしゃるとは限りません。
この機に、聞けることは聞いておこう。

と、同時に、私よりも経験年数の少ない若手への指導も。

教えて、学ぶ。

中継訓練の工程が終わり、未点検のポンプを順番に水利へ運んで点検を実施し、詰所へ帰投。
最後に、国指定重要文化財「熊谷家」にある専用大型ポンプの動作確認を実施して点検完了です。

一方で、使用したポンプの洗浄も完了。

気づいたら午後5時近くなっていました。

さあ!
慰労会だ!

真剣にやったあとで飲むビールは旨いもんです。

音楽的趣味が合う上黒川メンツ3人で、音楽フェスの話題で盛り上がり楽しかったぁ~
MAN WITH A MISSION、ONE OK ROCK、MY FIRST STORY・・・
一緒に行きたいね!と、ええ、一緒に行きましょうよ!!

両部が合流して、気づいたら午前1時。
しっかり、ねぎらいました。

 

 

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