大学時代の星を愛する友人が横浜で結婚式

その招待状を受け取ったときは、本当に嬉しくて。
封書の重みをズッシリと感じた、2ヶ月ほど前のこと。

ついに、この日が来ました。

大学で5年間。
学部は違えど、同じ時を過ごし、ともに星空を愛する友人。
数々の企画を、バックグラウンドで支えてくれた、とっても器用な彼。
ついに結婚、挙式!!

ケータイ電話メーカーに就職したと思っていたら、いつの間にか人工衛星の開発をしているという。
技術者の典型、人見知りの強い性格ながらも、彼が持つスキルにはいつも、息をのんでいました。

小学校の自然と親しむ会、リサイクル活動と重なってしまったところ、妻が快く学校行事を引き受けてくれ送り出してくれました。妻も新郎とは面識があり、この結婚式の重要性を大いに把握してくれ。

朝、家族に見送られ、新東名経由で関東に向けて車を走らせます。
最初の目的地は妻の実家。

今夜は妻の実家に、お世話になります。

妻の実家へ、旦那1人で乗り込む構図であります。
これはこれで、初めての経験。

無事、八王子市到着。
豊根でも暑い、暑いと思っていましたが、灼熱です。ここは。

礼服に着替えたら、暑さが尋常じゃない。
ジャケットはバッグに突っ込み、京王線、横浜線、東急東横線を経由して横浜、みなとみらいに到着!
数ヶ月前に消防団の旅行で来たばかりの場所。

会場は…みなとみらいでも、ひときわその姿が存在感を主張する
■ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル

スゴいところで挙式するもんだ。
行程にクルマをはさむので早めに出発したら、2時間も早く到着。

1時間前には懐かしい顔ぶれも姿を現し、しばらく連絡を取っていなかった後輩たち、そして同期と出会って空白の時間を埋めるべく、話に花が咲きます。
既に、0次会をやってきた面々もいて(笑)

挙式に向けて案内が始まり、チャペルへ。

ふたり揃って入場する、新郎のその顔は…

元々、線の細い男ではありましたが、

なんか、ぽっちゃりしとる!!!

これが、幸せ太りというヤツでしょうか。
緊張でガチガチに見える目。相当、力が入っております。

一歩ずつ、ゆっくりと、皆の祝福を受けながら。

新郎新婦のみならず、会場全体、友人の皆から笑みと感涙が絶えることありません。

横浜港を見渡せるバルコニーで、フラワーシャワーを浴びて。

カリヨンの音色、響きわたります。

学生時代からカメラに凝っていた新郎、その友人ともなれば…

ごっついカメラが次から次へと!
新郎新婦に向けられます。
いや、ごっついカメラだけではありません。

360度撮影可能な特殊カメラまで登場する。

それが、我ら天体研究会。
常に、新しいツールを。

スタッフの方から手渡された風船には重りが付いており、手放しても飛んでいくことはありません。
掛け声とともに、重り付き風船をプールに投げ込むと…

風船と重りを繋いでいた糸が溶けて、風船のみが空高く飛んでいく!!

横浜港に向けて飛び去っていく風船たち。

プールの中心には、アレですよ。
ホテルの形を象ったモニュメント。

このあと、この形は披露宴の至る所で目にすることになります。
ブランド、ですね。

新郎の友人が描いたというウェルカムボードに導かれて披露宴会場に。

絵のタッチからして、新郎が描いたのかと思いました。
何故、新郎のタッチと似通うのか?
それは…

魔法陣グルグル(漫画)に端を発する深い交友関係があるのです!!

そう、このタッチは、魔法陣グルグル。

久しぶりに、新郎の絵も見たいなぁ。
という期待は、すぐに叶えられました(笑)

暗転した披露宴会場に映し出されたウェルカムムービーは、新郎が描いた夫妻のイラスト!

出た!出た!待ってました!!

同時に、新郎新婦入場!!
新郎、緊張ガチガチながら、笑みを漏らす余裕が出てきました。

来賓ご挨拶は、新郎の前職場、元上司さん。
手にはタブレットPCを携えて、プレゼンテーション有りのご挨拶。

さすが、大手電機メーカー。

はやぶさ2の開発にも携わっていた新郎さん。
人工衛星を研究開発する部門に勤務しています。

会社の元上司さん、我々の天体研究会テーブルにただひとり。
アウェイな御気分にならぬよう、隣に座る友人は完全に接待モード。

お話を伺っていたところ、会社の元上司さんは、高校時代は天文部!
しかも、銀塩カメラで水素増感など…ガチの高校天文家。

なるほど!

それで我々の天体研究会テーブルに配席されたのかぁ。

そう思って、新郎に聞いてみたところ、

「えっ!?(上司)さん、天文やっていたんですか!?」

新郎さん、知らずにこの配席にしたのか!!
意図せずして偶然たる奇跡を起こすことが新郎の得意技。

シックなウェディングケーキへ、入刀。
続いて、来賓を代表して乾杯の御発声を担われるのは…

こんな年の取り方をしたいなぁと思わせるダンディーなおじさま。

声の色からして、惚れ惚れします。
この方、新郎新婦が出会ったきっかけとなる、とあるイベントを主催される方。

ドラゴンクエストⅣからⅦまで、ゲーム開発に携わられたゲームデザイナー。
それだけではなく、モデル事務所に所属されるモデルさんでもあるのです。

なんと多才な。

この会場は、スクウェア・エニックスによってジャックされた!!
と言っても過言ではないほど、スクウェア・エニックス愛に溢れているのです。

冒頭に登場したウェルカムボードは魔法陣グルグルがモチーフになっていましたが、その■魔法陣グルグル – Wikipediaという漫画はスクウェア・エニックスから出ております。

私もかつて、妹に触発されて魔法陣グルグルにハマった時期がありました。

だからこそ分かる。
さりげなく披露宴に魔法陣グルグルを組み込んでいることが。

新郎友人には、キタキタ親父がいました。

ここで、新郎新婦はお色直しで一旦退席。

すると、会場が暗転してスクリーンが降りてきました。
お、ここで新郎新婦の馴れ初めが明らかになる動画が流れるのかな?
いくつも結婚式に出席していると、そんな予感がしてきます。

が!!!!

新郎、すげえ。
完全に、想像の斜め上をいっています。

突然映し出されたのは、この画面。

ファミコンやスーパーファミコンを彷彿とさせる、ゲームの始まりを示す画面です。
文面には、結婚式来訪への御礼と、
「どうか ふたりの ぼうけんを みまもりください。」と書いてある。
まさか…。

ふたりの ぼうけんが 始まったーーーー!!!
ロールプレイングゲームだーーー!

新郎が名古屋大学に合格したシーンでは、見事に豊田講堂がドット絵になっとる。
すげぇ。どうやって。これを描くのだろう。

そして、我々が所属していた名古屋大学天体研究会への入部シーン。

天研の合宿に…というところで、画面が遷移し、ロールプレイングゲームでよく見る地図上移動シーンに!!

持ち物に、「かんすうでんたく」って(笑)
さすが、理学部。

なんといっても、「うんのよさ」がダントツに高いところが謙虚です。
マップは、愛知県や長野県を上手に表しています。

このようなシーンが続き、ふたりの ぼうけん 見届けました。
片時も目が離せない。
途中、新郎のお母様からお酌を頂き、目を離してしまったのが悔やまれますので…いつか、この動画を頂きたい>新郎。

新郎新婦は、本当に「コア」な仲の友人を招待したのだろう。
それを示すかのように、常に新郎新婦の周りには人だかりで、お酒の進みとともに、セクションの異なる招待客同士も初対面ながら旧知の仲のように親しく話すようになってきました。

ここまでザックバランに混ざり合う披露宴に参加したのは久しぶり。

1度だけじゃ飽き足らず、新郎新婦の席へ、何度も足を運ぶ。

高砂への(精神的)距離が近いのです。
新郎新婦の人柄の表れであります。

決してコミュニケーションが盛んなタイプではないけれど、誰に対しても壁を作らない。
それが、彼の優れた能力です。

その人柄はきっと、お父様譲りなのでしょうか。

披露宴も終盤にさしかかり、両家を代表して新郎のお父様よりご挨拶を頂きます。
暗転し、絞られた照明の下に立つ両家の皆様。
お父様の前にスタンドマイクが設置され、一歩前に出てお父様が一礼…。

「ゴンッ」

会場全体に、鈍い音が響きわたりました。

お父様のおでこが、マイクと仲良しになった音が。

本当に、意図せずして雰囲気を作り出すことが上手な親子であります。
そして、新郎からの挨拶は…

余裕の表情を持ちながら、さっきまでの緊張はどこ吹く風。
しっかりしたご挨拶に、感嘆いたしました。
さすが、やるときはやる男。

素晴らしい結婚式、そして披露宴の場に立ち会えたこと、この上なく幸せに思います。
改めて、お二人の新しい生活が幸せに包まれますこと、祈念申し上げます。

 

せっかく、久しぶりの再会を果たしたので。
夜の活動が中心になる天体研究会が、ここで終わるわけがありません。
2次会へGO!!

まったく土地勘がない横浜。
ここは地元に住む後輩君におまかせです。

年も年なので、会話の中心は必然的に子育てや結婚生活に。
いろんな、夫婦の形があり、それぞれを尊重することが大切に思いました。
性格も、育った環境も違う二人が子どもを育てながら一緒に死ぬまで生活していくわけですから、これが正しいという形は、一切ありません。ネットやテレビの情報に惑わされないように、お互いにあった形を探り合っていくこと。

しばらくして、新郎も2次会に駆けつけてくれました。

話題の中心はやはり、あのロールプレイングゲーム風「ふたりの ぼうけん」です。
いったい、どうやって作ったんだろう?
気になって新郎に聞いてみると…

なんと。
プログラミングしたとな!???

Java(プログラミング言語)で組んだとのこと。

ロールプレイングゲーム風の映像を出力するフリーソフトでもあるのかと思っていたら、ゼロから自分でプログラミングしたとか。しかも、開発期間は1年間!!!

もう、髪の毛が抜けそうなほど脱帽した。

さらに脱帽することに、2次会にノートパソコン持って来て、居酒屋で再度、上映会が始まりました(笑)
最後の最後まで、ありがとう!!

気付いたら午後10時30分。

皆に別れを告げて、妻の実家へ戻ります。
千葉県に住む後輩君と途中まで一緒に。

そして、降りる場所を間違えたりなんやかんやあって、妻の実家に到着したのは午前0時15分。
遅くまで待っていて下さった義母に感謝!!

「大学時代の星を愛する友人が横浜で結婚式」への4件のフィードバック

  1. あなたも天研。わたしも天研。奥三河☆星空案内人1号さんも天研。理学部。そりゃあ、関数電卓必須。(当時)も(いま)も。わたしはすぐに大学祭実行委員会にのめり込みましたが。今は奥三河☆にのめり込みました!数奇な運命に「類は友を呼ぶ」のですねえ。
    2018.0728皆既月食自宅ベランダ待機中。すばらしくフラットな、べた曇り(泣)。

    1. コメント有り難う御座います。
      星空案内人3号さんも、天研だったのですか!!わたしも、一年生の時は大学祭実行委員会にのめり込んでおりましたので、そちらも大先輩なのですね。驚きましたとともに、類は友を呼ぶ運命に感謝です。
      心強い先輩たちが奥三河の星空を盛り上げに駆けつけて下さる姿、ボクも負けないように…がんばりまーす!
      皆既月食、関東の妻実家にて、曇り空諦めました…σ(^_^;

      1. うひゃー。だ、大学祭も☆。わたしは第23回から26回だ。テーマは「我らと我らの子孫のために」だったかな。確か。「生まれ来る子供たちのために」は、当時のオフコースね。

        1. 私は、第42回…だったかな?
          学祭が終わってから豊田講堂でビールかけ祭りをしたのは良い思い出です。
          すぐに、禁止されてしまいましたが。

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