上黒川花祭り反省会→健康医療のシンポジウム

本日は…。

20200202。

右から読んでも、左から読んでも。
西暦を含めた日付が同じになるという大変珍しい日!

この記念すべき日に、まずは上黒川花祭りの反省会です。

身体から、花祭りで受けたダメージが癒えたころに開催されます。
いや、ダメージなんて言ったら語弊がありますね。

しかし今年は本当に、花祭りが終わってからも体調不良が続きました。
皆さんが健康に過ごせるように、不健康を一手に背負って!なんちゃってな。

反省会会場は上黒川熊野神社すぐ近くの湯~らんどパルとよね。
到着すると、まだ開始時間前なのだけれど、皆さんが紙を手に持って打合せ会??を開かれているじゃありませんか。

なにごと!?

と、思いながら、促されて入り。
渡された紙には、花祭りの次第が書かれています。

パルとよねでは、たまたま上黒川花祭りの日にいらっしゃったお客様が

「外で音が聞こえるけれど、あれは何の音?」

と、聞かれることがあるそうです。
それに対応できるように、次第ごとにどういった舞なのかわかりやすく説明するための資料を皆でつくりましょうというお話でした。

今はネットの時代。
それとリンクした方法など、近所のおっきい先輩からも提案があり!
上黒川花祭りは時代の最先端を行くのであります。

■花祭り〜愛知県豊根村上黒川熊野神社〜 – 上黒川花祭り保存会

伝統はただ守るだけでは時代に合わなくなって消失するリスクが高まります。
時代に合わせてきたからこそ、長年にわたって続けられている。
もちろん、伝わってきた方法の方が良いこともあります。
そこは伝承者たちによる絶妙なるバランス感覚がものを言うでしょう。

それが伝統芸能だと思います。

そして、宴会場に入り。
氏子総代長からご挨拶。

かつては氏子の当番や順番で、花祭りの準備や後片付けができていたのだけれど、地域に住む氏子たちも高齢化。かといって、氏子総代だけでやるには膨大過ぎる作業量。

今年は保存会会員のみならず、子どもたちもほうきを持って境内の掃除をおのずからやってくれるなど、本当にうれしかったと。総代長さん、80代後半です。

これから先、未来の花祭りに思いをはせながら、震える声を発しておられました。

乾杯!の発生の後、私はノンアルコールドリンクです。
30分ほど滞在したでしょうか。

午後から新城市内でシンポジウムに参加します。
目の前の食事を急いでほおばり、新城市に向けて出発。

第9回健康・医療に関するシンポジウム
奥三河において様々な形で健康医療に携わる人たちが集まるシンポジウムです。

主催は東三河北部医療圏地域医療対策協議会。
私も、役職的には部会のオブザーバーに名を連ねています。

協議会会長の新城市長からご挨拶。
北部医療圏、すなわち奥三河では健康医療に対する専門的な人材が不足している。
職種の枠を超えて情報共有を進め、何かがあったときにお互いに連携できるように。

つづいて、愛知県議会峰野県議から健康のコツをば!
健康維持のために実践していること…柚子風呂に入っているが、おかげで風邪を引かない。

さて。本日の基調講演に入ります。
バンダナ先生として知られ、「世界一受けたい授業」や「ためしてガッテン」を始め、「所さんの目がテン!」などテレビ情報番組に多数出演されている医学博士伊藤要子先生から、講演のタイトルは「健康になりたい、長生きしたい、きれいになりたい、をかなえる加温健康法」

ヒートショックプロテインという健康に重要なタンパク質についてです。

健康管理には食事や運動、睡眠が外せないが、そこに「加温」というくくりを加えて欲しい。
その根拠が「ヒートショックプロテインというタンパク質」。
ストレスを防ぎ、免疫を高める。

現代には低体温の人が増えている。
日本人の平均体温はかつて36.8度だったものが、36.6度に低下。
米国人について古い統計データが存在しており、1800年代からの水位として10年ごとに0.03度、体温が低下している。

人の体温のデータというのは、もう少し注視すべきデータ。
体重は毎日量るが、体温は毎日測らない。

一般的に、36.0度以下の方を低体温と呼ぶ。

体温の元になる熱を作るのは骨格筋がメイン。
自分の意思で動かせる筋肉であり、低体温というのは要するに筋肉の運動が少ない場合に発生する。

暮らしの中に存在する運動が自働化されてきていることにも寄る。
例えば、全自動洗濯機や、エアコン等による汗を書きにくい環境、デスクワークの増加。

低体温の人は疲れやすい。
体内の酵素が最も活性するのが37度。
体温が低いと十分な酵素活性が得られず、疲れやすくなる。

改善方法はある。
入浴により基礎体温を改善させる。

加温によってヒートショックプロテインは増えてくる。

低体温の人たちにヒートショックプロテイン入浴法を実施したところ、確実に低体温は改善していった。

紀元前から病気を治すには「熱」が大切な働きをすると、分かっていた。

ヒートショックプロテインの生理作用
1.生体防御作用(ストレス防御作用←感染症や出血、心理など)
2.免疫増強作用(風邪予防や、がん治療)
3.抗炎症作用
4.タンパク質の介添え役(スポーツ、美容、整形)

ストレスによってヒートショックプロテイン(HSP)は増加する。
HSPは1962年に発見され、熱ストレスで増加するタンパク質なので、そのように命名された。
ショウジョウバエで発見されたが、ほとんどの生き物が持っているタンパク質。

遺伝情報に保存されており、分子生物学的に確認されている。

同じ機能を持った細胞の集まりが「臓器」。
機能を果たす臓器によって、構成される細胞の種類は異なる。

破壊された細胞内のタンパク質をHSPがレスキュー隊のような役割でATP(エネルギー源)を用いて修復する。

それが証拠に、卵の卵白を用いた実験がある。
熱によってタンパク質は変性するため、卵白は熱を加えると白い個体に変化するが、
HSPを投入した卵白は変化しない。すなわちHSPによりタンパク質は変性しない。

健康なタンパク質を維持することは、細胞が健康であることであり、よりマクロな視点で見ると臓器、そして人体が健康であることに繋がる。

ただし、不具合が生じた細胞の量が多すぎるとHSPが対応しきれなくなる。
対応しきれない、または修復不可能な場合はHSPが細胞自体を死へ導く。

すなわち、HSPは好ましい反応を促進し、好ましくない反応を抑制する。

HSPを増やすには熱ストレス(加温)が最も良い。
医療的な加温装置は専門的人材しか扱うことができないが、
個人や家庭では入浴法を確立することで可能である。

医療では38度を目指して加温する。
38度まで達したところで保温に移る。
全身加温が基本。

手術や抗がん剤治療などを実施する「勝負日」の2日前に加温を行う。
一般人としては、運動会や発表会、デートなどを勝負日と考えることもできるだろう。

入浴には
温熱作用(暖まって疲れが取れる)→HSP作用
静水圧作用(全身の血行が良くなる)
浮力(気分がリラックスする)
などシャワーでは得られない効果があるので、是非入浴(湯船に浸かって)をして欲しい。
シャワー人口の増加を懸念している。

全身の細胞を暖めるには時間が掛かる。
42度で5分よりは40度で20分。

目安としては体温が38度で、汗をかくくらい。
大量の汗が出るので水分補給を忘れぬように。

40度で20分
41度で15分
42度で10分
※高齢者、体力に自信の無い方、不安のあるヒトは半身浴。

風呂から出た後は体温37度をキープ。
水分が付いた状態で寒いところに出ないように。
浴室内で身体の水分を取ってしまうのが良い。

オススメは週に2回。
ストレスが多い月曜日にHSPが増えるようにするには土曜日がオススメ。

野菜もHSPを持っている。
例えば、キャベツを50度のお湯で洗うと、鮮度良く長持ちする。
人の場合は健康と美肌につながる。

過去には42度洗顔が流行った。

スポーツでもHSPを増加させることができる。
身体への負荷が無いスポーツは増加しないが、ある程度強度のある運動はHSP増加に寄与する。

日本人が長寿であるのは、湯船への入浴習慣があることも影響していると考えている。
フィンランドではサウナの利用が多い人ほど心臓病のリスクが低下するという研究成果もある。

ざ~っと、講演内容をまとめさせていただきました。

続いて、奥三河地域で活動する食生活改善を進める団体から活動紹介です。

トップバッターは新城市健康づくり食生活改善協議会。
33名の会員で、地域で食事の提供や調理実習、食育教室や離乳食教室などを実施。
「カラフル朝ご飯、虹色夜ご飯」

続いて設楽町の食と健康推進グループ「いちごの会」さん。
29名の会員で、平成23年にスタートしたボランティア団体。
「作って食べて、我が家の味に」→伝統料理の継承、交流料理、話題の健康食
ハンバーグやカレーライスなど、子どもたちの好きな料理はあるのだけど、地元に伝わる郷土料理も知ってもらいたい。

最後に、東栄町食生活推進委員さん
平成9年に設立。
配食サービス、少年少女クッキング、栄養教室を実施。
平均年齢は75歳

食は健康に繋がる。
昔は口に入って食べられれば良いであったが、健康づくりのためには食育も大切。

一般参加も可能で、これまでも毎年開催されてきました。
お恥ずかしながら、今回初めて知って初めての参加でしたが、興味深く内容を拝聴しました。

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