朝から土砂降り。
視界がうっすら白く曇るほど、隙間ない大粒の雨が降りしきります。
同時に、決断を迫られるときは続きます。
本日予定されている富山巡回診療。
天気予報とにらめっこしながら、外の雰囲気を感じながら…
決行!!!
ただ、路面には落石などがあったり、
自分たちが道路災害の第1発見者になる可能性もあるため、
早めに医療機関を出発しました。
とはいえ、飯田線は依然として運休。
霧石峠越えの県道も工事通行止め。
迂回路を利用すると診療に間に合わない。
この状況下で、ウルトラCを使いました。
関係各機関に事前に段取りを済ませ。
その段取り時間は移動時間に匹敵するほどの時間を要しましたが(汗
無事、富山地内に入りました。
いつもはおとなしく流れる沢や排水路が、どえらい勢いです。
そして、佐久間湖は、濁った水でたぷんたぷん。
水面が異常に高い。
診療時間だけ雨が上がるという奇跡。
無事に、予約の患者さんたちの診療を終えて帰路につきます。
その途中で…。
なんと。
はまり込んで脱出不可能になった車両に遭遇。
携帯電話も通じない場所で、汗びっしょりになって困り果てた運転手さんたち。
我々の姿をみとめ、天からの使者か!?というくらいの勢いで近づいてこられました。
診療スタッフ一同。
医師の先生、看護師さんたち、そしてわたくし。
皆で一緒になって車を押したりタイヤにモノをかませたり。
試行錯誤の結果、無事に脱出!!!
先生、白衣が泥で茶色に。
皆さん、大変お疲れ様でした。
医療機関ではまだ診察を待つ方がおられるので、急いで帰路につき。
1日を終えました。
そして、夜。
お世話になっているご家族の、おじいさま。
その通夜へ参列。
棺に向かって最後のご挨拶をしていたところ、
「80歳を超えても茶臼山高原でスキーしとったでのん」
参列されている方の口からは、伝説ばかりが語られます。
ご冥福をお祈り申し上げます。
夕食は、そうめん。
そうだ、今日は7月7日だ。
七夕の食事はそうめんなんですね。
天の川は厚い雲の向こう側に。
早く、日常が戻ってくることを願います。