死亡者数と致死率を確認(新型コロナ)

報道や公的機関が出しているデータを探していても、
自分が意図した状態を示すグラフにたどり着けず…。

ふと見つけたのがこちらのサイト。

Case fatality rate vs. Total confirmed COVID-19 deaths, Aug 25, 2020

オックスフォード大学が運営するOur World in Data(データで見る私たちの世界)は、世界規模の問題に関する質の高い研究を公開し、だれもが理解できるものとすることを目的としている。この研究の大半は、貧困、子供の死亡、自然災害に関するものである。COVID-19に関する最新の研究では、死者数の新規発生数と国別の累計死者数のデータを公開している。

URLをクリックして出てきたグラフ。
縦軸がCFR、すなわち致死率(正しくは致命率と呼ばれるそうです。)。

感染者数(case)を分母にとって、死者数を分子(fatality)にとったものが
致死率になります。

感染した方のうち、亡くなってしまった方の率です。

横軸は死亡者数の合計(対数グラフ)なので、
時系列で増えることはあっても減ることはありません。

グラフの数を少し減らして見やすくするために、アジアとヨーロッパのみ表示にしました。

1月19日から5月19日。

まさに、世の中に未知のウイルスとして登場し、
不確かな情報の中で世界中が混乱していた時期が、上のグラフ。

続いて、各国にてある程度の密集防止や衛生対策が施され始め、
重症者に対する医療の道筋が分かり始めた時期。

4月26日から8月25日。

高い致死率を計上していた国々ほど、顕著に、死者数に対して致死率が下がっています。
それらの国々では、死亡者数の増加が鈍くなりました。
すべての国を表示してみたところ、似たような傾向。

致死率がゼロパーセントから5パーセントの間へ収れんするように見えます。
ウイルスが変異した?弱毒化した?
治療方針が見えてきて、医療体制が拡充され、重症者の治療が軌道に乗ってきた?

希望的観測であり、
それを断ずるには時間が必要です。

致死率(致命率)について、他の疾患と比較。

伝達性海綿状脳症の致命率は100%であり、治療法はない[2]。
スペインかぜの致命率は 2.5% 以上[3] アジアかぜと香港かぜは約 0.1%、他のインフルエンザの流行では 0.1% 以下[4]。
MERSの致命率は 35%、SARSの致命率は 11%。
レジオネラ症の致命率は約 15%。
黄熱の致命率は、適切な治療を受けた場合で 20% から 50%。
ペストの致命率は、治療を受けなければ 60% にも達する。
ザイールエボラウイルスは最も致死的なウイルスの一つで、致命率は 90% に達する[5]。
狂犬病ウイルスは、発症前にワクチン接種を受けていない人が感染し治療しなければ極めて致死的で、致命率は事実上 100% である。
細菌兵器として使われた炭疽は、感染部位により肺炭疽・皮膚炭疽・腸炭疽の3種類に分類されるが、肺炭疽の致命率は無治療では90%を超える[6]。致命率 – Wikipedia

致死率について、より多くの疾患を扱っているのが英語版記事。

List of human disease case fatality rates – Wikipedia

また、日本のみを全期間で抽出すると下記のようなグラフに。

6月2日が致死率としては最高の5%。

そこから一気に2~3%台へ。

もう少し観察を続けてみます。

 

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