今回の日程も、本日で折り返し地点を迎えます。
全部で9日間の滞在日程の中日になります。
毎日夜遅くまでなので、メンバーの疲労もだいぶ蓄積されてきておりますが。
本日最初の目的地はSEHAI(Saudi Electronic & Home Appliance Institute)です。
日本の支援で設立された家電修繕のプロフェッショナル育成機関です。
日本がサウジでで支援・協力する職業訓練事業としては、
2日目に訪問したサウジ日本自動車技術高等研修所(SJAHI)に似ています。
玄関口では、現地勤務の日本人スタッフが快く迎えて下さいました!
ネット上にもSEHAIに関する資料がたくさんありましたので、
参考までにリンクしておきます~。
中東における人材育成について[PDF]
こちらのドキュメント(PDF)には2日目に訪問したSJAHIと本日訪問のSEHAIに関する
わかりやすい資料が掲載されております。
SEHAIについては、こんな資料もあります。
http://www.jccme.or.jp/japanese/pdf/20111003_sehai.pdf
この事業に参加する企業のロゴが並んでおりました。
日本の名だたる電機メーカーの名前がたくさん!!
サウジ学生を受け入れる仕組みとしてはSJAHIと同じで、
現地の販売代理店に勤務する若手が研修生として、ここで勉強しています。
授業へも参観させて頂きました。
さすがは家電メーカーが応援する研修所だけあって、
授業で使用される器具類も最先端のものが利用されています。
こちらはプロジェクターで映し出した画面に、そのまま棒を使って文字を書くことができます。
仕組み的には映し出したスクリーンに上下方向と左右方向から赤外線が走っていて
棒で遮ったところに反応するわけです。
私が持っている電子書籍端末と同じ仕組みです。
よって、専用の棒である必要は無く、指でなぞるだけでも文字が書けます。
数社から同等のものが発売されているそうですが、今回使用されていたのは
スターボード(日立製作所製)です。
実は、今回の旅のメンバーには日立製作所の方もいらっしゃって、
自社製品があると必ず解説して下さいます(笑)
(本人の許可が得られたので社名をさらしますがw)
これがまた、勉強になって面白いんです。
サウジで意外な体験でした。
教室には教材として分解されたデジカメも。
こちらはSONY製ですね☆
工作室の壁には
「MONODZUKURI」
ものづくり。
実習室にて、学生さんと一緒に記念撮影しました☆
(掲載写真は超縮小して雰囲気だけですが…)
日本のものづくりメーカーといえば、
安全教育に相当な力を入れています。
私が以前勤めていた会社でも、安全教育は全てに優先して厳しく行われました。
その文化をサウジでも広めて行くべく…
例えば溶接作業など見学しましたが
作業手順をしっかりとたたき込んでいるようでした。
最後に簡単にアラビックコーヒーとナツメヤシやお茶菓子を頂きながら、
学生たちと団らんの時間がありました。
さすが、英語で授業を受けているだけあって、学生さん、英語もだいぶしゃべれます。
二人の学生さんと仲良くなったので、お話を聞きましたが、
やっぱり外が暑いので週末などの遊び方はプレステなど、割と内向的です。
スポーツはするのか問うたら、メジャーなのはサッカーでした。
ジェッダから学びに来ている学生さんは海で泳ぐことが好きだそうですが、
豊根村には川があってたっぷりの淡水の中で泳げるよと伝えたら
もの凄い興味を持っていました。
また、日本人スタッフの方ともお話しすることができ、
3名いるうちのおひとりが
「豊根村からいらっしゃったんですね!!」
「豊根村のラッパ吹きさんはお元気ですか?」
と。
すげぇ。ラッパ吹きさん、有名人。
かつてサウジ国内で会ったことがあるそうで、
しっかり憶えていらっしゃいました。
ここで一旦ホテルへ昼食のために戻りますが、
途中で立ち寄ったのがこちらの遺跡。
ディライーヤ(街の名前)にあります。
サウード王国発祥の地です。
■ディライーヤのツライフ地区 – 世界遺産ガイド – Yahoo!トラベル
初代国王が拠点としていた場所です。
四方の見張り台が見渡せるように高台に作られているそうですが、
そのとおり、広く景色が見渡せてとても綺麗な場所でした。
ひとっこひとりいませんでしたが。
リヤド市内に戻り、バスの車窓からは奇抜なデザインのビルが
度々目に入ってきます。
2011年に完成した、Al Faisaliah Center(フェイサリヤセンター)
というビルだそうです。
そして、次の目的地。
キングタムセンター!!!
ここからの眺めが素晴らしいことは、豊根の先輩から聞いておりましたので
とっても楽しみです。
まるで栓抜きのような外観ですが。
栓抜きの一番上、渡り廊下になっており、そこが展望台です。
Wikipediaによると、総工費は17億円。
1999年完成です。
最上階は302m!!!
た…高い。
ただ、ジェッダには■キングダム・タワー – Wikipediaってのも建設予定らしい?
高さ1,610mって…
タワーの下の方の階はショッピングモールになっていて、
高級ブランドや世界企業が進出中。
外国人の姿も目にすることがおおく、
また、女性の姿が非常に多かったです。
もちろん、アバヤに包まれた目だけ出ている真っ黒な姿ですが。
とってもミステリアス。
スーツ姿の日本人集団は目立つので、
アバヤのすき間から覗く目がキョロキョロこちらを…
ドキドキです。
ただ、外国人も多いため、中には黒ずくめじゃ無い女性もたくさんいました。
そして、3階フロアは女性専用フロアです。
外からは見えないようになっていると共に、
階段の途中では警備員が目を光らせて男性が3階に行かないように監視しています。
日本製エレベーターを乗り継いで登り切った先からはリヤド市内が一望できました☆
家族連れにも人気のスポットのようですね。
ほぼ全ての道が碁盤の目のように並んでいます。
また、こちらには世界一高いところにあるモスクがあり、
なんと!!!
その中へ入らせて下さいました。
天空のモスク…。
外が見えるわけではありませんが、
ナンバーワンが大好きなんですよね。きっと。
ちなみに、夜はこんな風にライトアップされます。
壁に貼ってあったポスターですけど(笑)
日も暮れて、本日の最終目的地
日本大使館!!!
めっちゃ緊張します。
サウジ人のゲストも多数来訪され、今夜はレセプションです
日本大使館を始め、各国の大使館はリヤド市内の1ヶ所にまとめられています。
大使館区域は警備も厳重になっており、ゲートにて兵士がパスポートと顔写真を確認しに
バスの中へやってきました。
が、あっという間に照合完了?
ちなみに、アメリカ大使館へ行く場合はゲートで30分ほど待たされるそうです。
テロの危険性などがありますしね。
そして各国の国旗がたなびく大使館街を進んでいって
しばらくすると日本大使館到着!!
菊のご紋が輝いております。
残念ながら、大使館の外は撮影禁止のため写真がありません。
そうとは知らず、シャッターを押してしまったので即消去しました。
大使館に入っていき、早速遠藤大使と対面です!!!
4ヶ月ぶりの再会になります。
私のことも憶えていて下さり、
「今日はトーブを着てこなかったの?(笑)」
と(汗
12月に遠藤大使が豊根村へ来られた時には、
サウジの正装であるトーブを着用していた私です。
■武田先生講演とサウジ大使来村 – kenta’s page!!2011
■駐サウジ大使来村2日目 – kenta’s page!!2011
■サウジ記事が中日新聞に – kenta’s page!!2011
基本的に、全員の共通言語として英語が選択されているので、
ゲストとして来訪されたサウジの皆様との会話の多くは英語です。
つたないながらも、豊根英会話教室に通っていて本当に良かった…(汗
そして、皆さん揃われますと、遠藤大使から依頼を頂き、
独りずつ前に出て、英語で簡単に自己紹介を行いました。
私はもちろん、
TOYONEというキーワードを皆さんに憶えて頂くことが一番の目的です!!
なんとか伝わっていることを願って(汗
そして、毎年、日サウジ青年交流団の連絡役が決められるそうなんですが、
な~~~ぜか。
私が。
ほとんどのメンバーが東京在住なのに、
かけ離れた豊根に住む私で良いのだろうか(汗
と、一抹の不安を抱えつつ…
ここは、もう、日本で同窓会をする時は豊根に来てもらうしかありません。
ま、メンバー(中東在住の方含めて)には必ず豊根を訪れてもらうよう
念を押しておりますので、そこはぬかりなし!!
そして、レセプションが始まりました。
まずは、日本の伝統武術、柔道のエキシビションから始まります!!
大使館の警備をされている警察の方と、
今回の交流青年団メンバーと、中東在住の外務省の方の3人で演武されました。
私はこういった形で柔道を見るのは初めて。
とっても新鮮で迫力有り、ドキドキしました。
もちろん、遠藤大使とも食事をしながらお話をしたのですが、
豊根の皆さんの名前を全員覚えていらっしゃいました。
すごい。
いつも数多くの方に会われているのに、凄い記憶力です。
同行メンバーの証言に寄りますと、
私のいないテーブルでも、
大使がサウジの方へ豊根村の宣伝をされまくってたそうです。
私のテーブルへも大使がいらっしゃって、
テーブルにいらっしゃるサウジの方へ豊根のすばらしさについて熱弁をふるっておられました。
大使館の方もおっしゃっていましたが、
豊根村を相当気に入られたそうです。
サウジに来て、これほどまでに豊根村の名前を聞くことになろうとは。
これまで交流を続けてこられた関係者の尽力によるものです!!本当に。
日本人は基本的に各テーブルにバラバラに座ったんですが、
私と同じテーブルの方が柔道関係@サウジの方。
今、サウジ柔道代表チームが東京で練習をしているらしく、
3週間くらいいるから豊根村に行ってみないかと打診したらどうか!!
と、遠藤大使が豊根村広報大使になっておられます。
私が帰国して職場のメールを開いたら依頼メールが来ていたりして…。
また、先ほど柔道のエキシビジョンで活躍された警察官の方は、
なんと!!
愛知県警の方。
移動で愛知県に戻られるとのことで、
日本に戻られたら豊根に遊びに来て下さるそうです☆
そう。
愛知県。
サウジアラビアに来て、愛知県人率が非常に高い!!
大使館には4人も愛知県の方がいらっしゃると。
大使館の方も、何でだろうねぇ~(笑)
って笑っていらっしゃいました。
大使館の方とお話しする度に、
「ああ、豊根村の!!!」
と、おっしゃるのですが…
豊根村、有名すぎます。ホントに。
最後に、皆さんと集合写真を撮影しました☆
もしかしたら、大使館のホームページにもアップされるかもしれません。
そうそう。
さすがは日本大使館。
料理は寿司や天ぷらの日本食!!
久しぶりに箸を使いました。
緑茶も出されましたし。
さすが、ここは日本ですね。
駐サウジアラビア大使館の皆様、有り難う御座いました!!
今日はちょっと早くホテルに帰ってきまして、
(それでも22時前ですが。)
ホテルに戻ってからは新聞社からお願いされた写真選びです。
何故新聞社か!?
昨日、青年福祉庁を訪問した際にずっと写真を撮っている方がいらっしゃったのですが、
その方が新聞記者さんだったのです。
この交流の様子を新聞記事にされるとのことで、
交流の最中に撮影した写真を何枚か送って欲しいとのことでした。
ホテルのロビーでどれにしようか悩んでいたのでした。
我々の写真が、サウジアラビアの新聞デビュー!!!!!!
フフフ。
結局、今日も遅くなった。
砂漠での星空は見る事が出来たでしょうか。それとも都市部の光害で見づらいかな。森林も全く無いのかな。お土産には是非乳香とナツメグをw
違ったw ナツメグじゃなくてナツメヤシの実、デーツです。
>kawagさま
おっしゃるとおり、都市部の光害で星空は全滅状態でした。
ただ、月の明るい時期だったので、その影響も大きいとは思いますが。
森林は…地域によっては…ホント限られた場所にあるそうです。
今回は、まったくお目にかかれませんでしたね。
お土産にナツメヤシの実、デーツをゲットしてきました!!
おいしいです。