昨年の、年末近いときのこと。
結婚式の招待状を思わせる封筒に入って送られてきた手紙を開く。
菊の御紋が入った招待状を頂くなんて初めての経験。
昨年秋、天皇陛下から瑞宝単光章を授与された東京在住の伯父さん(母の兄)。
東栄町振草、古戸地区出身です。
受勲記念パーティの御招待を頂きました。
魅力あふれる伯父が紙面に | kenta’s page!!
受章公表・東栄フェス | kenta’s page!!
東京建築高等職業訓練校の卒業生であり、理事を勤められた、
「職業訓練功労」が認められての受章。
パーティーを主催する発起人方々の肩書きたるや…錚々たる顔ぶれ。
叙勲パーティーに参加すること、初めての体験。
さて、一体どんな格好していったらいいものか。
そのあたりも伯父さま方にサポート頂きつつ…
まずは東京の伯父さんの弟、豊橋市内在住の伯父&従兄弟宅に向かい、
一緒に東京を目指します。
今回は、息子たちは自宅でお留守番。
私、単身です。
豊橋市へ向かう道中、R151で前を走る車に見覚えがあるなぁ~と思っていたら、
前を走る車の方から着信が(笑)
村の先輩!
先輩も、後続車両が私だと気付いていたようでww
豊根村に住んでいると、誰がどの車に乗っているか、だいたい分かるのです(* ̄∇ ̄*)
豊橋からパーティー会場がある新宿まで、伯父さんと従兄弟と私の3人で。
昼食をご馳走になり、新幹線に乗って東京駅→新宿。
3人なので車で行こうかと話していましたが、
この週末、雪がどんな降り方をするか分からない!
念のため、鉄道ルート。
予定よりかなり早めに新宿は京王プラザホテルに到着。
本日の祝賀パーティ会場でもあります。
チェックインしたホテルの部屋(33階)からは、都庁が。
真ん前です。
時間もあることだし…と、都庁の展望台へ行こう!
休日でも展望台行きエレベーターは動いている。
都庁の入口。
そして、地上202メートルの高さへ。
方角によって見える景色は様々。
遠方まで視野が開けた方角があれば、
反対側は所狭しとビルが建ち並ぶ。
地上から眺める都庁、でかい。
東京都1300万人の暮らしを支える規模。
豊根村の1万倍。
休日なので人影はまばら。
さて、パーティー開始時間まで、あと2時間ほど。
主役の勝男伯父さんも会場入りされたということで、我らも会場へ。
既に勝男伯父さんの息子さん(従兄弟)を始め、
ご家族の皆様&受付スタッフの皆様参集済み!
今は息子さんが会社を継いで代表取締役。
続々と会場にいらっしゃる招待客の皆様をご接待するのも、息子さんの役割。
大変だぁ(汗
ちなみに、息子さんは東京生まれ東京育ちですが、
高校生の頃、茶臼山高原でアルバイトしていた経験ありです。
世代を超えたふるさと、奥三河。
勝男伯父さんが現れ、早速、ビデオカメラを手渡される豊橋従兄弟(笑)
そう!
今回、私たち従兄弟の中でも若手の3人は、撮影スタッフです。
カメラの腕を見込まれて…??私にも声をかけて頂けました☆
カメラやってて良かったww
一生に一度の大イベント。
記録に残すのも大切なこと。
あらかじめ、作戦を立てて望まねば!
ということで、会場で撮影ポジションや明るさのチェック開始。
会場に入って記録的写真の撮影を進めていると…
心地よく耳に響いてくるピアノのBGM。
館内BGMかな~と思っていたら…それは生演奏だった!!
勝男伯父さんのお孫さん!
すなわち、従兄弟の娘さんたちが、ふたりでピアノ演奏中。
う…うまい…!
続々と集まるお客様へ、癒しのひとときを提供。
その傍らで、見守るお母さん。
会場には瑞宝単光章と勲記が額縁に入って、大きな存在感。
手に手に、カメラのレンズが向けられます。
その隣には、皇居で撮影された受章者皆様の集合写真。
この写真を見ると、あることに気付きます。
なな…なんとーーー!
羽織袴を身にまとっているのは、伯父さんのみ。
他の皆様は洋装で正装。
天皇陛下への拝謁の際、1000人近い全国の受賞者の方が参集されたそうですが、
なんと。その中でも、羽織袴だったのは、勝男伯父さん独りだけだったそうな。
他と異にすることほど、日本人にとって精神力が必要なことはありません。
伯父さんの度胸、すげぇ。
そりゃ、天皇陛下の目に留まります。
会場に張り出された本日の次第を食い入るように見つめて、
手に持つ2つのカメラをどうやって使い分けるか。
単焦点の明るいレンズと、広角望遠レンズ。
頭の中に作戦を描きます。責任重大。
自分が緊張してどうするねん。
とにかく、参加者名簿を見ると「代表取締役」とか「代表」とか「○○長」とか。
そのような肩書きばかりが目に入ります。
そんな方々の前にせせり出て壇上でご挨拶される方々を撮影する。
うむー。プレッシャー。
開始時刻の午後6時になり、開会宣言!
司会者の方は長年、伯父と懇意の方。
受章祝賀会という、式次第を見ていても固くなりそうな雰囲気の会場を、
ジョークを用いたり、その場の雰囲気で実況中継が入ったりして、和ませる。
司会者さん、かなりの手練れです。
まずは、発起人代表の方からご挨拶。
材木を扱う会社の社長さん。
勝男伯父さんの木を見る目、生きた材料を愛する姿、教えて下さいました。
70歳が男盛り!!
続いて、来賓の方々からご祝辞。
「手仕事には自由と責任がある。手は直接、心に繋がっている。」
「若い人たちへ、この業界(建築)の良さを受け継いでいくことを期待したい。」
そして、職業訓練校の校長先生。
伯父さん、職業訓練校では生徒会長だった!
そして、第3期生として卒業。
我らの知らぬ、訓練校時代の人となり、御教示ありがとうございます。
美しい花束が、伯父&伯母、お二人へ贈呈され。
さっきから気になっていた大樽の元に、
司会者呼びかけの元、4人の大人と2人の子どもが参集!
お孫さんの男の子ふたりも、鏡割りに参加!
兄弟で仲良くひとつの槌を握りしめ。
勢いよく振り下ろした先、樽酒のフタが割れ開き。
さすが、大工棟梁のイメージ通り。
木の香りがふんだんに感じられる枡と共に…
乾杯!!
私もクイッと頂き、豊かな木の香りを味わう。
カメラのシャッターボタンから指を離さずに(笑)
歓談の最中には、会場へ音の雰囲気をプレゼントしてくれた
ちっちゃなピアニストのご紹介が有り、
さらにまた、ちっちゃなダンサーがダンスを披露してくれたり!
会場に動きある花が添えられました。
歓談の最中、我ら親族テーブルでは、久しぶりに出会う従兄弟同士の近況報告会。
我が母たちは6人兄弟。
末っ子の母から年が離れていることもあり、関東在住の従兄弟たちは既に管理職ばかり。
勝男伯父さんの後を継いで社長になった従兄弟をはじめ、
某大手飲料メーカーの部長さん、某大手新聞社の部長さん。
目指すべき先輩方です。
ここにいる従兄弟の中で役職無いのは、私くらいのもんです(笑)
まさに、努力の家系!
負けんようにせんと。
また、すっかり大きくなった従兄弟の子どもたち。
最年長は、大学1年生!!!
うおー。
信じられん。
従兄弟の子どもたちには、ほとんど会ったことが無かったので、
顔を合わせる良い機会です。
これも、伯父さんが作って下さった御縁。
親族の葬儀など、哀しみでしか出会うことが無くなってしまった昨今、
嬉しいことで出会えるなんて、ステキ。
立食形式なので、スイーツをたーんとゲットしてきた親族テーブルでした(笑)
宴も終盤にさしかかり、御来賓の挨拶に引き続き…
祝電のご披露。
まず最初に読み上げられたのが、桝添都知事からの祝電。
すっげぇーー!
八王子市長、国会議員…
驚いてばかりですみません。
ここで、司会の方からアナウンス。
お孫さんたちから花束プレゼントのサプライズ!!
さあ!孫たち、出番です。
が!
孫たち、花束持っていない!!(笑)
慌てるお父さん。
慌てて会場を縦横無尽に走る孫たち(笑)
そんな姿を見ながら、勝男伯父さんの顔は…
受章者の顔から、おじいちゃんの笑顔へ。
その笑顔のまま、謝辞を手に持ち壇上へ登る。
謝辞を述べられ始めたところで…
突然、伯父さんのセリフがストップ。
「あれ?そういえば、この文面でいくと…
私の横に息子がいて、息子に継いでいく話をする予定なんですが…(笑)」
慌てて、息子の・・従兄弟が走って壇上に(笑)
受章者の息子として、社長として、そして…子どもたちのお父さんとして。
従兄弟、大忙し!!
汗びっしょりです。
この祝賀会に出席された皆様に向けてのみならず、
これまでの半生における感謝の言葉がそこに含まれ。
苦楽を共にした方々の名前、この会の発起人の皆様、
そして伯父を推挙された皆様の名前を読み上げられているところ…
感極まって言葉に詰まり…
頬を流れ伝うものが、会場へ向けられた最大の謝辞を物語る。
会場に、もらい泣きの嵐。
東栄町古戸系。
涙もろい家系でもあります。
そしてフィナーレが近づきます。
「手締め」です。
木遣り歌に引き続き、手締め!
三本締めにて!
お見事でした!!!
大トリ、閉会のお言葉は…この方。
今日はずーっと、走りっぱなしの、従兄弟です。
父の後を継ぐ、凛々しい姿。
これから先、会社の期待を背負って!
新聞にも出られたことですし、勝男伯父さんと息子さんは「顔出し」で、いかせて頂きます☆
お父さんが走り回っている姿を見ていたピアニストの子どもたち。
その負担を少しでも減らそうと…
会場を出るお客様方へ、引き出物を渡す!
次から次へと通り過ぎるお客様の胸元にあるネームプレートを回収しながら。
できた子たちだ。
お客様方をお見送りし、落ちついたところで…親族集合。
揃って1枚!!
ここから、家族毎の撮影大会がスタートしましたが、
そーいえば、家族で来ていないのは私だけだーーー!
よし。
従兄弟集合!!
関東組の従兄弟たちと共に。
私だけ、顔の色が…。
みんな、お酒強いなぁ。
遠方だけに、これまで接点が少なかった兄貴たちですが、今後は益々!
近い距離でのお付き合いを、宜しくお願い致します。
片付けや着替えが終わるところまで従兄弟の子たちと遊んでいたら、
いつの間にやら時計の針は22時。
従兄弟家族は新宿の自宅に帰っていき、
主役の勝男伯父さんと我ら豊橋メンバー。
4人で飲みに行くことにしました☆
せっかく東京まで来たから…と、伯父から、
「どこの店でも良いから好きな店に入っても良いぞ!」
と言われつつも、
ホテル内のレストランやバーは、目玉が飛び出そうな値段で気が引けまくり(汗
あいにく、閉店間際だったので、
ホテルの外に出て居酒屋さんへ☆
ふう、こっちの方が落ちつく(笑)
閉店間際まで、本日の反省会。
そしてまた、体験に基づいた人生訓をたくさん、頂きました。
ゼロが一桁違うホテルの高級レストランで食べるという機会よりも、
こういった人生で培った話を伺える機会の方が、貴重です。
ホテルの部屋に戻った後も、伯父たちの部屋で深夜1時過ぎまで!
話は尽きません。
私はもう、父とそういった話をすることはできません。
ですが、伯父たちが父親のように、私と接してくれる。
有り難いことです。
33階から見下ろす、深夜の新宿。
あっという間に過ぎ去った1日。
人生においても、忘れられない1日。