工業、農業、漁業、商業、林業。
数多の業態が日本トップクラスの実績を誇る愛知県。
そこには、豊根村を始め、山深い地域も存在していて、
まさに、日本の縮図と言える都道府県。
日課の情報収集で巡り会った情報。
愛知県の山間地域に向けた施策展開のベースとなる、新しい、
あいち山村振興ビジョン2020が策定されていました。
ビジョンに基づいて愛知県の事業が進められるため、大切な基幹計画。
知っておいて、損は無い。
まずは、平成27年度までを担った現在の山村振興ビジョン、
6つある施策展開がこちら。
①生活環境の充実
②集落機能の維持
③交流居住の活性化
④産業集積の促進
⑤地域のブランド力の強化
⑥農林水産業の振興
それら柱のベース部分にあるのが、インフラ整備。
地域内主要幹線道路や防災インフラの整備についても、
現場レベルでは、少ないスタッフの中で、
必死に仕事を進めていって下さっています。
そして、平成28年度から始まる新しいビジョン。
次の展開の柱となる重点施策は…
「山の暮らし」
「山の魅力・活力」
「都市との交流・連携」
そして、具体的な展開として以下の5つの取り組み。
①山里のひと・なりわいをつくる
~山里の暮らしや地域づくりと一体となった「なりわいづくり」を推進していく~
②地域資源を磨き上げる
~地域の自然や文化、歴史等の地域資源を磨き上げていく~
③安心・安全な地域社会をつくる
~暮らしを支える安心・安全な地域社会をつくっていく~
④都市との絆を深める
~多様な主体の連携のもとに都市との絆を深めていく~
⑤持続可能な社会基盤を整備する
~広域交通基盤の整備などの持続可能な社会基盤を整備していく~
②に記載されている「山里観光の広域的促進」には、
茶臼山高原を拠点として名古屋市などの都市地域までのルート上にある近隣
市町村を含めた観光情報の発信を支援していくことにより、道の駅などの集客
施設への広域的な波及効果を広げていく。(振興部)
とあり、豊根村の茶臼山高原が拠点として明記されています!
④には都市との絆を深めるという取り組み。
テレビ・ラジオ番組の制作のほか、「山里の魅力創造社」WEBサイトを継
続発展的に活用していくとともに、マスコミや旅行会社向けプレスツアーの開
催、外国人や女性のニーズを踏まえた地域資源の磨き上げを図っていく。(振
興部)
一般認知を即効的に深めることができるのが、マスコミの皆さんによる御協力。
より一層、この地域を理解して頂き、報道つなげてもらえるような取り組み、
プレスツアーですか!!
参加してみたい(笑)
仕事にも、生活にも直結して、一番気になる項目が⑤の社会基盤整備です。
国道151号、257号、301号、420号、473号の各改良計画区間を中心に整備を
進めていく。(建設部)
情報インフラがどれだけ発展しようと、「人の移動」は大切なファクター。
人と人が出会うことにより、
お金を使って生産できないような「機会」が産まれます。
人と人が出会う、モノが移動して人に出会う。
触媒的な役割を担うのが道路インフラ。
安全に、安心して通行できる道路の整備は欠かせません。
次々に道路が整備されて刷新されていく都市部に比べ、
人口密度も小さい=利用者が少ないため、山間道路はゆっくりした変化。
でも、そこに生活している人、都市から都市へ移動するため通過する人。
道がある限り、利用する人がいます。
気になるトピックスです。
そして、これらの計画の進捗を管理するため、
数値による管理指標が掲載されている!!
最近、こうした数値で具体的目標値を定めることが当たり前になってきました。
我らが豊根村の「めざせ!百万人、観光アクションプラン」も、そのひとつ!
数値目標は結果が「見える」ので、達成状況を把握しやすいです。
未達状況も、把握しやすいので、工程管理に向いています。
数値だけが独立して目的にならないように。
数をクリアすればOKではなく、数の根拠にした背景、
目標とした本質的「姿」を忘れぬよう、気をつけねばなりませんが。
今後五年間の山間地域において、
就農・起業者数140名、三河の山里サポートデスク等を通じた移住者数800名。
対象地域は岡崎市(額田地区)、豊田市(旭、足助、稲武、小原、下山、藤岡の各地区)、新城市、設楽町、東栄町、豊根村となっており、この人数想定も納得。
新東名効果の恩恵を受けるであろう地域が多々あります。
評価指標の数値を決定した根拠も、知りたいと思いました。